Tomy's Cup 2009
2009/10/05

ここ数年は条件に恵まれなかったり富山県選手権と併催だったりで、クラスで競技を分けることが出来ずにターゲット大会が続いていました。

今年は事前の天気予報でも現場予想でも「とても良い条件」が想定されましたので、本来のスタイルであるクラス分けによって競技を行う事が出来ました。

数年ぶりの好条件で堂々成立したトミーズカップ2009をレポートいたします・・・。

レポート:競技委員長 藤野 光一


 今年のトミーズカップは開催が10月になりました。いつもならば5月下旬か9月中旬頃に行うことが多かったのですが、やはり天候不順の影響を受けてか5月の確率が低いこと、9月は大会(らいちょうバレーカップ)があることから10月4日開催と言う日程になったのです。これが結果的には功を奏したと言えますが、今年のトミーズカップは本当に好条件に恵まれて、まさに「堂々の成立」となりました。

受付は朝8時15分から。今年はいつも通りクラス1がパイロンレースを、クラス2はターゲット競技を行う予定です。クラス1参加者にはGPSチェックインがあります。パイロンも柔軟性を持たせる為に9月に行われたナショナルリーグのパイロンをそのまま利用しました。

クラス1の参加者は14名、クラス2は17名です。スタッフも含めて40名弱。しばらくご無沙汰だったフライヤーも顔を出してくれました。(川岸さん、お手伝いありがとうございます)

受付や準備に若干手間取ったものの、そこはクラブ大会。和気藹々ムードで9時30分から大会本部前で開会式です。清水会長の挨拶や関沢校長による諸注意、競技委員長による競技説明のあとで選手は速やかにテイクオフへ移動となりました。


 

 

 

 テイクオフに到着後、クラス2参加選手から即競技開始です。選手にはスムーズに競技が進行するように準備を急いでもらいます。サポートするのはクラス1に参加する選手たち。クラブ大会ですからみなさんで協力し合いながら競技を進めるのです。10時30分にクラス2の1本目が開始。快晴の空の下でトップでテイクオフしたのは金田選手。そして適当な間隔を開けながら次々と選手が飛び出して行きました。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クラス2は大半がスクール生。昨日初飛びしたと言う選手も含まれるのがトミーズカップの良いところ。誘導が必要な選手には関沢校長から的確な指示が出ます。その甲斐(そのせい?)もあってスクール生がターゲットを踏んで入賞すると言うこともしばしば・・・。パイロットでエントリーしている選手には見本となるランディングを披露してもらいたいものですね。

 クラス2の選手が飛んでいる間にも条件は徐々に整いつつあります。今回はクラス2にエントリーしている今大会長でもある清水会長にダミーとして金山へ行っていただきました。11時過ぎの段階でサーマルトップは1200m程度。その後同じくクラス2で参加の永川さんにもダミー指令。この時もやはり1200mで頭打ち・・・。しばらく様子を見ながら、クラス1のブリーフィングを行います。とにかく条件は良くなりそうな気配なので、当初はゴールドパスタスク+4番+美女平の後山野ゴールを予定している旨選手に伝えました。また、今回は空中一斉スタートのレースtoゴールであることも・・・。

大会慣れした選手ばかりではないので、みなさんGPSへのルート設定に手間取っていましたが、操作出来る選手が協力してルート設定を手伝う光景もクラブ大会ならではでしょうか。その間にダミーの真打である三島さんがテイクオフ。金山で上昇し、すかさず五色へ移動して上げ出します。先ほどよりもサーマルトップが上がった様子。周囲にはトンビもソアリングしています。ここで競技委員長はタスク変更を決断。ゴールドパスタスクよりは若干難易度が下がるものの、簡単にはゴール出来ない(長い時間飛ばないとゴール出来ない)25.4Kmを設定しました。

D31-B27-B03-D31-B04-B29-B28-B03-B05-B29-B03-B05-B24-A52

B27(パラダイス食堂)がスタート。最後は美女平ではなく粟巣野スキー場トップでリスクを減らしながらも、ファイナルグライド気分を存分に味わってもらうコース設定となりました。クラス1はJPAチャレンジリーグに倣い、機体クラスによってシリンダー半径を変えています。LTF1-2以下は300m、LTF2以上は200mです。今回ZULUで参加の競技委員長藤野は勿論200mシリンダー。他の高性能機に乗る選手にプレッシャーを与えます・・・。


 

 

タスクが決定したところでゲートオープン時刻を12時5分と設定。時間は20分もありません。急いで準備しないとゲートオープンと同時には出られませんよ。

一斉スタート時刻は12時30分。フィニッシュラインクローズを14時30分としました。

ブリーフィングで注意事項を伝えると、競技委員長の任を一時的に解かれて藤野がそそくさと準備。そしてトップでテイクオフ。国体付近でサーマルにヒットし1300mくらいまで上がることを確認。その後、展望台で1600m弱まで上げて上空待機。後からクラス1の選手が続々とテイクオフして来ます。スタート10分前には展望台上空に10機以上のガーグルが出来、ナショナルリーグさながらのスタート待機風景でした。

12時30分にはレースがスタート。尻上がりに良くなる条件の中、選手はデッドヒートを繰り広げて長いタスクを順調にこなします。トップ争いは終始レースを引っ張った競技委員長のZULU、最近新鋭機TRITONに乗り換え絶好調の早風、恐れを知らぬアクセルワークで高性能機を追撃するGOLDEN2山本、常に高いところから人を見下ろす飛びが信条のZULU稲垣。この4名がトップを入れ替わりながらレースが進み、見切りの良さで先行したTRITON早風がエリアをいち早く抜けてファイナルグライドに入り、早風を他の3名がフルアクセルで追う展開になりました。

結局、機体性能に勝るTRITON早風が2位に2分弱の差をつけてトップゴール。シリンダーの差があるので必死で逃げる競技委員長藤野が5秒差と言う僅差で辛くも山本を交わして2位に、3位山本、4位稲垣ともつれるようにゴール。

その後も続々と選手がゴールメイクし、途中棄権した選手を除いて全員がゴールすると言う素晴らしい結果となりました。


 

 

 

 

 

 クラス1のレース中にもクラス2の2本目が行われ、みなさん好条件の中で楽しく競技に参加出来たようです。

 競技終了後は恒例のバーベキュー。予定より1時間以上遅れた15時過ぎからの開始でしたが、たっぷり飛べて満足した選手には漏れなく笑顔が見られました。


 

 

 

 

 

 バーベキューでお腹を満たした後で表彰式と閉会式。クラス1の優勝は絶好調の早風選手。2位は競技委員長、3位は山本選手、4位に稲垣選手、5位にはベテラン広野選手、6位もベテラン東選手となりました。クラス2の優勝は安永選手、2位は金田選手、3位は森岡選手、4位には川上選手、5位に関口選手、6位に中島選手となりました。入賞されたみなさん、おめでとうございます。

閉会式では、清水会長よりトミーズカップ開催の意味、意義について改めて説明があり、安全い対する気持ちを再確認して大会は幕を閉じました。また、昨年の「獅子吼スカイフェスタ」において、教官として指導いただいた森岡さんがこの大会を最後に九州に戻られると言うことで、立山インパルス隊員が整列・敬礼でお別れしました。

今年は本当に素晴らしいトミーズカップとなりました。クラブ員、スクール生のみなさん、関沢校長、若林恵子さん、いつもバーベキューでお世話になる渋谷ご夫妻、他多くのお手伝いいただいたみなさんに改めて感謝申し上げます。

来年も良い条件で、良い風が吹いて、良い大会になりますように・・・。











大会結果
                            
クラス1レースの模様(CompeGPS)

クラス1成績表

クラス2成績表
   

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