2009年3月14日〜15日は、今シーズンのチャレンジリーグ初戦である「京の都カップ」に参加です。実は、当初の予定では参加しないはずだったのですが、いろんな事情も重なりまして参加することになりました。

今回も参加した隊員は藤野のみ。チャレンジリーグはTeam-C隊員のメインリーグと言っても良い場なのですが、やはり3月とは意識的にまだまだ「冬」であって、フライトツアーには出かけても大会にはまだ早いと言うのが大方の認識なのだろうと思います。他の隊員が本格的に参戦するのは5月からでしょうか。

今回は仕事の都合がつかなかったので、深夜出発の早朝到着スケジュールを予定していましたが、13日の金曜日に日本海を発達した低気圧が通過し、爆風雨をもたらした後には強い冬型になることがわかっていましたので、深夜出発には変わりはないものの、現地到着を7時目標に変更しての「超ゆっくり移動」となりました。高速道路も80Km/h巡航で車にも環境にもやさしい経済走行でした。現地にはほぼ予定通りの6時50分到着です。冷たい雨の中、しばらく車で仮眠しました。

 

受付風景 今大会デリゲートの中村さんと大会常連の吉川さん
 
受付は8時から。雨と言うこともあって選手はみんなのんびりムード。受付を済ませてからはしばしのティータイム。9時から開会式で10時からは藤野担当のセミナーの予定。実は今年のチャレンジリーグは各大会それぞれにテーマの違うセミナーが開催されるのです。大会に参加しながら勉強も出来てしまう素晴らしくお値打ちな大会となりました。その最初を受け持つことになったので、事前に準備などで大変でしたが、Team-Cでも今年から「教育プログラム」を実施しているので、そちらのネタを加工して資料を作成することが出来ました。
 
左:大会委員長 右:競技委員長
左:パラパーク攻略講座 右:JPA無線の使い方
 
 

パラパーク京都での大会開催は今回が初になります。ナショナルリーグで名を馳せる大澤さんが競技委員長。また、バーズと我がハミングバードは「獅子吼高原スカイフェスタ」において常に?優勝を争う関係。そんな因縁?のエリアでの大会でしたが、残念ながら初日は当然の如くキャンセルとなりました。開会式、ジェネラルブリーフィングと進み、「パラパーク攻略法セミナー」、テクニカルデリゲートの中村さんによる「JPA無線の操作方法と安全管理」についての説明の後で、藤野が講師を務める最初のセミナーとなりました。今回のテーマは「競技に参加するために」と言うことで、目標を持つことの重要性や対策と目標のつながり、日頃のフライトでどのように練習に取り組むか?などを解説させていただきました。

セミナーの後は扇澤氏による機体のパッキング法。こちらも普段のフライトに取り入れることで、準備のスピードアップなどの効果が期待出来ます。

 
左:軍帽着用で講義する藤野 右:扇澤氏によるX-Alps流パッキング法
 
セミナーの後は、テイクオフ見学ツアー等が実施されました。私はゴール地点の下見などをデリゲートの中村さんと行って時間を過ごしました。パーティーは18時からの予定でしたから、16時前に一旦宿(今回はビジネスホテル)へチェックインして荷物を置いてからパーティーに参加しました。

パーティーは手作り感満点でした。地元企業の協賛もあり、とても暖かい雰囲気のパーティーでした。勿論、料理もおいしかったですし、量も十分だったと思います。初戦でこれだと2戦目以降は大変だなぁと思わずにはいられませんでしたよ。

初日はこれで終了。2時間しか寝てなかったので、この日は早々に寝ました。はい・・・。
 
左:乾杯 右:愛知県チームと
 
 
大会2日目は快晴の天気です。地上付近は靄がかかっていますが、気温が上昇すればすっきりするでしょう。気象データでも良いコンディションを約束するようなものでした。結果的にこれが裏目に出た感もありますが、この時点では十分大きなタスクが可能と判断出来ました。そうなると選手の動きも早く、次々に受付を済ませた選手からテイクオフへ送迎されて行きました。私は2便でテイクオフへ移動しました。パラパークのテイクオフは、斜度も広さもテイクオフには全く支障がない感じです。ただ、大会で短時間に選手を出すには一度に広げる機体が3機程度と言うことなので、そう言う面からは若干「狭い」と言うことになるでしょうか。
 
左:大会本部 右:パラパーク京都のテイクオフにて
 
選手の送迎にそこそこの時間を要したので、全員揃ってのブリーフィングは11時近くになりました。ただ、事前にタスクが仮発表されていて、オープンクラスはチャレンジリーグで前代未聞の50Km。チャレンジクラスでも25Kmと言うとても長いもの。とにかく気象情報によれば午後から抜群のコンディションになる可能性が高いこと、さらに沖で落ちないコンディションが期待出来ると言うことで、かなりチャレンジャーなタスク設定になりました。ここまで行くともはやナショナルと大差なしでしょう。

タスクブリーフィングで正式にタスクが決定。ゲートオープンが11時30分。デパーチャーオープンが12時となりました。
 
D01-A61(Start)-B08-B20-B09-B11-B20-B09-B11-B46-B29-B23-B40-B46-B20-A61  50.1Km
 
今日は長丁場。後半条件が良くなることを考慮して遅めのテイクオフも考えましたが、ダミーは既に空高く上昇しているのでエリアに慣れるためにも早めに出ることにしました。テイクオフは11時40分頃。出てすぐに右旋回して北尾根付近へ。回しているTriton-Xと絡んで順調に上昇し1600mまで・・・。しかしスタートまで時間があるのでエリア周辺を探る。しかし、好条件はそれ程続かなかったようで、後から出てきた選手はテイクオフレベルで苦労している様子。自分も結構下がってしまい、12時になってもスタートを切ることが出来ませんでした。慌てても仕方ないので、せめて1000m以上の高度でスタートしようと決めてサーマルをキャッチ。12時20分を過ぎた頃にようやくスタートを切るためにランディングへ向けてグライド開始。大した距離でもないのに高度はどんどん下がる。スタートして山に戻るとテイクオフの下。最初に上げたポイントで再び上げ、中途半端な高度でB08へ。尾根上を移動すればサーマルがあると思ったけど外れでした。B08を取ってリターンすると見る見る高度がなくなって行く。もはやランディング体制と言う高度まで下がり、あっけない幕切れが頭をよぎるが最後のあがきでライディング周辺を探るとお助けサーマルがありました。スーパー真剣モードで丁寧なセンタリングを駆使して何とか復活出来ました。
 

テイクオフにて
 
その後も楽に上げられることは少なく、辛抱しながらのフライトが続きます。B11の小学校からの帰りでも再びランディングの危機に晒されますが、さっき使ったお助けサーマルが健在で二匹目のドジョウをゲット出来ました。他の選手も上がり下がりの激しいコンディションに翻弄されているようで、ランディングには多くの機体が広がっていました。こうなるとゴールが難しい状況になります。スピードよりも浮いていることが求められる展開になっていました。ある意味私の得意なシチュエーションですが、それでも延々と左旋回を行うのは疲れます。2度目の小学校をクリアしてからはパイロンを取るのに30分もの時間を費やす状況でした。そして、最後は博打に出てしまいました。平野部の雲につながると思われるサーマルと、比較的沈下の少なそうな丘を結んだラインを低いと知りながらもテイクオフレベルで離脱。B23を目指します。大会本部が目と鼻の先にある丘で弱いサーマルにヒットしますが、ここで「センタリング中にB23のシリンダーをカットしよう」と欲張って旋回をやや北側に膨らませたのが敗因で、そのまま田んぼにアウトランする結果になりました。残念・・・。
 


フライト中の写真とランディング地点
 
 
結果的にゴール者は居なかったものの、選手のみなさんの頑張りでトップは39Km飛んだ田前選手(タマちゃん)が優勝でした。おめでとうございます。私は9位でした。最後はB23からどれだけ距離を延ばしたかが勝負の分かれ目となりましたが、初戦としては上々の結果ではなかったかと思います。チャレンジクラスもゴール者なしでしたが、優勝は地元京都(京北)で飛ぶ女性選手でした。

帰りも一人でゆっくりと高速を移動しました。深夜0時以降に高速から降りる予定(深夜割引適用作戦)でしたから。

今回の大会は、いろんな意味で一つのきっかけとなったのではないかと思います。セミナーやチャレンジリーグにとらわれない大きめのタスク設定など。今年のチャレンジリーグはいろいろ変化を期待出来そうですね。

次回はTeam-Cで参戦したいと思います。多分5月のグランボレ辺りでしょうか?

最後にログ(画像)を掲載しておきます。

 
 
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