Team-Cの大会日記・1999 |
1999/08/10UpDate
このページは、Team-Cが参加した大会の模様を、あくまでも私達の”主観”でお伝えいたします。なお、記載されているあらゆる事項について一切の責任は持ちませんので、予めご了承ください。
(今回も写真がありません。ごめんなさい)
Pikaichiにとって今年最後のジャパンリーグ戦であり、前回の尾神編にも書いたように、年間ポイントランキングの目標を果たせるか否かの大会となったのが「スカイグランプリ’99獅子吼パラグライダー選手権大会」です。先週の立山の大会がフェーン現象による南の爆風フォローでキャンセルになってしまったため、この大会に全てを賭けての参加となりました。
今回は、Team-Cのメンバーは誰も参加していなくてPikaichiただ一人。まぁ、扇澤氏やいろいろ知り合いもいるので、さびしいとか言うことはありませんでしたが、かなり気合が入っていたように思います。
天気予報では3日間とも晴れ。3本成立する可能性が大きく、最近飛んでいないPikaichiにとっては嬉しい予報でした。しかし、暑いのには閉口しますけどね。初日は朝から予想通りに天気も良く、まさに大会日和でわくわくします。受付を済ませ、開会式に望んだ後でテイクオフに上がりました。テイクオフはフォローでしたが、徐々に前からも風が入るようになってきました。初日のメテオブリーフィングでは、逆転層は1000m付近にあって、更に午後から北風が強まるとのことだったので、タスクは北側のパイロンを使わないで行うということになりました。そこで組まれたタスクは20.9Kmのスピードランで、 TO−6(ゴンドラ山麓駅舎・DP)−5(朝日小学校)−TO−7(林業試験場)−5−TO−7−5−TO−8(配水六角タンク)−5−8−GOAL と言うものでした。いつもの様に早めにテイクオフして空中でタイミングをはかることにしました。最初はやや上げ渋りましたが、徐々に高度も取れるようになり、1100mくらいでデパーチャーを撮り、そのまま朝日小学校に向かいました。これくらい高度があると、結構余裕で回ることが出来るのですが、最低でもゴールしなくては意味がありませんので、最初から守りに入ったフライトになってしまいました。トップは結構低く走っていたようですが、私はセオリー通り上げては走り上げては走りを繰り返し、途中中だるみになったと判断してテイクオフ上空でステイしたりと(実は垂れてなかった)かなり無駄な動きをしてしまいました。最後の朝日小学校を撮った時も、そのまま8番へ向かってファイナルを切れたと思うのですが、いかんせん自信がないせいか、一旦山に戻ってちょっと上げてから8番を撮り、そのままファイナルグライドに入りました。ゴールを切った時は高度が400mも余ってもったいないことをしたものです。(・・;) 結局、1時間41分もかかってゴールし、この日の成績は30位でした。
大会2日目。今日も朝から天気が良くて暑い暑い。これから徐々に順位を上げていこうと気合を入れてテイクオフへ。今日は既に前から風が入っていて条件も良さそうです。予想雲低高度も1300mとまずまず。しかし、今日は800m、1300m付近にシアーラインがあって、かなり荒れた状況になるとの予想で、高度800m以上では、南東の風が強いと言うことでした。今日も北側のパイロンはなるべく使わないことになり、タスクは32.3Kmのスピードランとなりました。 TO−6(ゴンドラ山麓駅)−5(朝日小学校)−4(風吹峠)−7(林業試験場)−3(梨笠山高圧鉄塔)−9(鶴来浄水場)−3−10(赤白試験鉄塔)−3−GOAL と言うものです。ゲートオープンとなり、扇澤氏を先頭に有力選手が出て行きますが、予想に反して無茶苦茶渋い状況になりました。テイクオフ近辺は大混雑となり、そのままぶっ飛んだ選手もいたそうです。Pikaichiもその集団の中でステイしていましたが、なかなか好転しないことに業を煮やし、100mゲインと言う高度でデパーチャーを撮ってスタートを切りました。その後再びテイクオフ前で上げてから、朝日小学校を撮りに走りました。小学校上空では高度は350mで、正直言って降りてしまいそうな高度。これであせった(のだと思います)せいか、後からこのパイロンはセクター外であると言うことが判明。しかし、そんなことは考えていないので、そのままランディング上空までへろへろと移動し、ランディング寸前の高度からネチネチと粘って上げ直しました。これで調子付いたのか、また低い高度で風吹峠へ向かい、殆どギリギリの高度でパイロンを撮影しました。しかし、これが命取りとなってしまい、そのまま吹き抜けにハマッてしまってどんどん谷にこぼれるかたちで高度を落とし、最後は逃げ場を失って山沈してしまいました。(とほほ、情けない。回収に来て頂いたスタッフのみなさん、大変お世話になりました)山沈した場所は風吹峠の西側の谷で、途中に砂防ダムの堰堤があるすぐ横の切り立った所で、吊った位置から地上まえはかなりの高さがありました。特に怪我もなく、回収のプロ集団に機体を回収して頂いたので、機体も無傷でした。ランディングに戻ってからも、扇澤氏や川地さん等にグライダーを組み立ててもらっている間に、フィルム現像・タスクリポート、アウトランディング報告書などを記入しました。(扇澤氏、川地さん、お手伝いして頂いたみなさん、ありがとうございました)
この日は、実は他にもアクシデントがあって、空中接触により2人がテイクオフ近辺に落ちて救急車で運ばれたり、レスキュー開傘があったりと、かなり荒れた条件だった様です。でも、Pikaichiが山沈してから条件が良くなったようで、たくさんの人がゴールした様でした。この日の成績は、朝日小学校がセクター外のため0点で71位、総合52位、目標達成は絶望的となり、ブルーな気持ちで家路につきました。
今日も朝から非常に良い天気です。そして暑いです。今日は昨日の山沈を挽回しなければなりません。でも、最終日なのでそんなに大きなタスクはないだろうとみんなで話していましたが、メテオブリーフィングでは逆転層が2000mと高く、それまでの気温減率も非常に良いので、とっても良い条件が期待出来るとのことでした。そこで、せっかく条件が良さそうなので、最終日だけど大きなタスクをやろうと言うことになり、タスクは TO−5(朝日小学校・DP)−7(林業試験場)−3(梨笠山高圧鉄塔)−9(鶴来浄水場)−5−2(NTTパラボラ)−10(赤白試験鉄塔)−3−10−GOAL の40Kmジャストのものになりました。しかし、表彰式や閉会式の関係でタスクリポートを早めに出して欲しいと言うことで、フィニッシュラインクローズが16時、帰着報告も16時、タスクリポートクローズが16時10分に設定され、かなり時間に追われることになりました。
11時40分にゲートが開き、選手が何名か出ましたが渋い状況。昨日のこともあるので選手は様子見モードになっています。Pikaichiは、40Kmのタスクだと3時間はかかるので、どう考えても12時にはテイクオフしないと後々困ることになるのでテイクオフしました。出てみるとそんなに渋い訳ではなく、予想よりは悪いけれど1200mくらいまでは上がります。モタモタしてたら時間切れになるので、さっさとデパーチャーを撮ってそのまま真っ直ぐ7番へ向かいました。Pikaichiが7番からテイクオフ上空に帰ってきた頃から他の選手がどんどん出始め、空域は混雑してきました。ここでもさっさと上げて3番、9番と撮ってひたすら走りました。9番からのリターンで最初の関門が待っていました。菊姫酒造の近辺で低くなってしまい、斜面に張り付いて粘ることになりました。が、昨日ほど低くはないので比較的楽に上げ直しました。上げながら沖のサーマルに乗り換え、流されながら5番を撮って2番へ向かいました。今まで3番までしか来たことがなかったので、「なるほど、ここがNTTパラボラか!」と結構余裕で回ることが出来ました。再びテイクオフ前に戻り、上げて10番に向かわなければなりません。1200mは欲しいところですが、なかなかそこまで上がりません。そうこうしているうちに川地選手や森山選手等が10番へ走りました。付いていこうと思いましたが、高度が低すぎたため断念。上げ直しです。
ここで第2の難関です。全体的に垂れてきたのです。みんな粘るのに必死で、「さっき走れば良かった」と後悔しても後の祭りで、大混雑の中で粘り合戦に参加してしまいました。しかし、最近は機体の性能がいいのか、はたまた選手の腕が上がったのか、みんな降りません。頑張って20分位あった苦しい局面を乗り切りました。その後すぐにサーマルにヒットし、1100mくらいまで上げたので10番へ向かいました。赤白試験鉄塔は、昨年の大会で小百合姫が「凄いところで、大変な思いをして行ってきた!!」と言う話を良く聞いていたので、どんな所か楽しみでした。行き方も扇澤さんや金森さんに聞いていたし。でも、途中の高圧線が結構嫌だったし、10番のある尾根は奥に湾曲にているので凄く遠くに感じます。何人かと一緒に動けたのでよかったのですが。10番をとって少し上げ直してテイクオフへ向かって尾根上を移動します。上空は雲が張ってきていますが、吸い上げがあるのか全然落ちません。そのおかげで10番−3番−10番の移動はほとんど上げずに直線移動でこなすことが出来ました。ファイナルグライドもばっちりで、3時間以上かかりましたがゴール出来ました。(ヨカッタヨカッタ!!)
フィニッシュラインクローズや帰着申告時刻が16時のため、選手は慌てて降りてきます。しかし、中には時間に間に合わずに失格になってしまった選手も数名。早く回っておいて良かったと思ったPikaichiでした。
結局、総合順位はJLで33位、F1で9位と言うことになり、2日目が0点と言うことを考えればまぁまぁの結果でした。3本のタスクのうち2本はゴールしましたからね。しかし、やはり山沈が悔やまれます。40Km級、30Km級、20Km級の3本成立と言う素晴らしい獅子吼の結果でしたが、多分Pikaichiにとっては最後のJLの大会になるでしょう。(詳しくは尾神編を見るべし!!)今年のJLランキングの結果を待ちたいと思います。
大会の結果 ジャパンリーグ(総合) F1リーグ(総合)
・富山県選手権&トミーズカップ
・スカイフェスとなみ