獅子吼スカイフェスタ2006
勝手にUNCHIKU!!


気に入った作品(今年のスカイフェスタで、Pikaichiが個人的に気に入った作品です・・・。)


 - ヤッターマン -

 これは言うまでもなくノーマル部門で優勝したCOOチームの「おしおきだべぇ」。タツノコプロ製作の「タイムボカン」シリーズ2作目「ヤッターマン」のキャラクター達。Pikaichiがまだ小学生くらいの頃、毎週土曜日の午後6時30分から放送されておりました(富山では・・・)。まさにリアルタイム世代としては懐かしく拝見させていただきました。もちろん、お色気たっぷりの「ドロンジョ様」もその存在感を存分にアピールし、Pikaichiを含むおじさま連中を魅了しておりました(笑)。やはり、優勝の要因は「ドロンジョ様」に負うところが大きいとは思いますが、メンバーのみなさんが暑い中仮装して頑張っておられたのには好感が持てました。飛ぶとき以外でも観客を楽しませる姿勢は立山チームに通じるものがあります。優勝おめでとうございます!!


- 魔女の宅急便 -

 こちらもご存知宮崎アニメの「魔女の宅急便」キャラクター。魔女のキキが黒猫ジジを連れて魔女修行にやって来た町でのお話ですが、仮装はほうきで飛ぶ(ほうきにはジジのぬいぐるみが乗っていました・・・)のと、空に憧れる少年トンボの人力飛行機(の自転車部分)が一緒に飛ぶ仕掛け。福井大の学生さんたちが頑張ってましたね。お疲れ様でした。


- お菓子(タイトル忘れました・・・) -

 TAKチームはお菓子な戦略でやってきました。基本は森永製品でしたが、何故かグリコや明治もあって面白い。みんなで揃ってソアリングしてたのがカッコ良かったけど、それ以上に実はかなり凝った作品なのです。写真ではわかりにくいと思いますが、これらはすべてフェルト生地で文字やキャラクターが作られていました。また、箱の裏には注意書きや原材料や賞味期限など、本物そっくりにつくられておりました。そのこだわりには脱帽です・・・。


- お医者さんごっこ -

 Pikaichiのお友達「チームSkype」の出し物。医療関係者の発案だけに、救急車や注射器、担架が飛ぶのは面白い発想でした。Yukkyちゃんの「救急救命隊」って吹流し?がカッコ良かったよ。呉さんの救急車もクラッシュしたけど無事離陸出来て良かったです・・・。


スカイフェスタで2度優勝出来たのは?(立山は何故スカイフェスタで2度優勝出来たのか・・・?)

 これはPikaichiの個人的な見解(曲解もあり)ですが・・・。実はちゃんとした理由があるのです。裏話にも書いたとおり、今回は正直優勝狙いではありませんでした。これは本当ですよ。ではどうして優勝してしまったのか?

などなど、実は戦略的に考慮すべき項目が存在します。

1.スカイフェスタにはある程度の傾向がある

 過去を振り返るとわかるのですが吹流し系が受けた時代から大物系が受けた時代がありました。2000年、2001年は吹流し系で、スカイフェスタのコンセプト自体は「作品重視」志向だったと言えます。優勝作品は「スカイアート賞」と呼ばれ、飛んで美しいものが選ばれました。勿論、「獅子頭」や「筑波のがまがえる」のように大物でしっかりした作品もありましたが、やはり飛んでそれとわかるものと言えば吹流し系が有利だったのですね。

 2002年には「人力車」が飛んで優勝します。この年に立山は「夏と言えば・・・お化けでしょう」で参加し始めましたが、この年から大物系且つユーモアが必要な時代になってきました。ただ作品が飛ぶだけでは飽きられるんでしょうね。そんな時代にキャラものではありましたが、立山の鬼太郎ファミリーがみんなで空を一緒に飛ぶ団体戦術を取り入れたのが受けました。他のチームも参考にして行きました。2003年は「夏と言えば・・・・・虫でしょう」で更に団体戦術に磨きをかけ、総勢20名以上で乗り込んだ「数で勝負」状態が他を圧倒したのです。(残念ながら優勝出来ませんでしたが)この年の優勝は「菊姫酒造」さんでした。(個人的にはいろいろありますが、過去のことなので・・・)

 2004年は最初から優勝を狙って「夏と言えば・・・祭りでしょう」で参加。詳細は2004年版のリポートを見てもらいたいのですが、とにかく「作品も水準以上の出来栄えで、大勢で押しかけて盛り上げる、そして、飛びそうもないものが飛んでインパクトを与える」と言うのがその時の戦略でした。開会式に乱入したり、あの手この手の奇策を打って見事優勝を勝ち取りました。

 昨年は参加してないのでわかりませんが、今年も作品としては大物系が有利な状況が続いていると思いました。獅子吼の飛行機が優勝候補だったのも、出来栄えは当然ながらアピール力が作品自身に備わっていることが重要ですよね。吹流し系は飛ばないとわからないことが多い(以前のキリンみたいに、テイクオフで脅かす仕掛けみたいなものは受けますけど)ので、固定ものの大物系がどうしても有利になるのです。なので、今年は大物と小物を分けたのでしょうね。

2.審査方法はビデオなのです・・・

 スカイフェスタの審査方法はビデオ撮影したものを審査員が別室で見るんです。もちろん、現場で生でみたことも考慮されるでしょうけど、基本はビデオです。ビデオを撮影してる人を観察すると、作品を細かく撮影したあとに、テイクオフの様子や周りのキャラクターや関係者などを撮影しているようです。飛ぶ姿もテイクオフ近辺に限られます。これを考慮に入れなければなりません。

 ビデオ画像だけでどれだけ自分たちの作品をアピール出来るか?印象に残すか?を考えなければなりません。審査員は長い時間ビデオを見ます。後半に見た作品で面白いものがあればどうしても印象に残る(ハロー効果)ものです。だから、作品以外でのアピールする材料が必要です。立山の場合は「出陣式」だったりする訳ですね。

3.審査員も人間です・・・

 審査員も人間です(当たり前ですが)。個人的な好みもあります。多少の知名度(立山などは出場4回目で、ある意味常連チームです)も無意識のうちに考慮されたりします。キャラクターものの場合は、やはり審査員がそのキャラを知っているかどうかも大きく関わりますので、単純な仮装の場合は博打的要素が多くなります。ですが、一番重要なのは、仮装を通じて自分たちをアピールすること、楽しむこと、盛り上げる心意気ではないかと思っています。そう言う部分は結構通じるものだったりします。つまらなさそうにビデオに写るよりも、楽しそうに写る方が目を引きますし好感を持てますよね。なので、参加者自身が大いに楽しんで仮装をすることが重要になります。それが審査員に伝わると思いますよ。

 で、今回優勝出来た要因を分析すると・・・

  1. ラージ部門とノーマル部門の2部門に分かれたこと
  2. 参加作品が12組だったこと
  3. 立山得意の「団体戦」が今年も通用したこと
  4. 「戦国武将」の仮装がわかりやすかったこと
  5. 意外と大物仮装の総大将と馬がカッコ良かったこと

とまぁ、こんなところではないでしょうか?もちろん、立山チームのメンバーのご尽力の賜物ではございますが・・・。