2003/05/25UpDate
今年から、ハミングバードとは兄弟クラブと言える関西パラパントクラブのみなさんと共同開催とスタイルを変えることとなったトミーズカップ。関パラのみなさんもこの大会にあわせて30名くらいの人達が参加・協力してくれることになり、新しい大会の一歩を踏み出した感のあった今年のトミーズカップは、盛大に、そして大成功で幕を閉じたのでした。
それでは、その模様を少しですがリポートさせていただきます・・・。
天気は今一だけどねぇ・・・
朝から薄曇っていうか、空は全体が鉛色っぽい、ちょっと不安げなお天気です。今年からクラブ大会のこのトミーズカップも、GPS判定をメインに競技を行うことになったので、朝からいろいろ準備があわただしく行われました。JAPAN CUPやF1みたいに、選手のGPSにパイロン(ウェイポイント)をダウンロードするところからスタート。でも、やっぱGPSの設定とかがキッチリされてない選手の方もおられました。これを機会にご自分のGPSの使い方をマスターして下さいね!!
開会式(左)と、開会式で選手宣誓する前年度チャンピオン西尾忠士選手(右)
9時から開会式の予定でしたが、前述のとおり受付に手間取って9時15分から開会式。クラブ会長斉木氏の挨拶、競技委員長による競技説明と進み、前年度チャンピオンの西尾忠士選手による流暢な選手宣誓によっていよいよ大会がスタート!!
クラス2日和
今年もクラス2から競技を開始。競技開始は10時25分。今回のクラス2は、ほとんどが関パラの選手。先陣も関パラの選手となりました。テイクオフの風は、時折ブローっぽく入ったりしますが、全体的には安定して3m前後を維持。まさしく水運びレースにふさわしいコンディションになりました。
たくさん参加していただいた関パラのみなさん。トップバッターも関パラさん・・・。
水をこぼさないようにね!!
今年もやったよ!!Race to Goal・・・
クラス2の1本目が終了し、今回はダミーとして温存?していたツッチーこと土田さんに出てもらい、コンディションを確認。実は、テイクオフに上がった時から展望台方向には積雲がしっかり形成されており、尾根上も国体付近までは曇り空ながら十分機能している様子でした。しかし、実際に確認しないことには判断が出来ないこともあるので、ベテランのツッチーに出てもらってリサーチ。予想通り金山付近もリフトがあり、高度も1400m以上取れることから、予定通りゴールレースをすることを決意。ただし、タスクは、立山名物?のゴールドパスタスクにするか、みんながゴール出来るようなものにするかを選手のみなさんに確認し、やはりクラブ大会なので、楽しく飛んでおいしいビールを飲もうと言う事で、みんながちょっと頑張ればゴール出来るタスクに決定しました。
TO2(011)-003(プレパイロン)-001(スタート・パラダイス食堂)-003-005(展望台)-008(クワッド乗り場)-1(パラダイス食堂)-050(LD1・GOAL)
の13.7Km。ゲートオープンは11時55分、一斉スタートは12時15分と決定。時間がないので大急ぎで準備してもらいました。(選手のみなさんには・・・)
タスクブリーフィング(左)と、タスクボード(右)
見応えあったよ!!
ゲートが開くと同時にテイクオフしたのは、今年もぴろりんことNomad広野氏。関パラのホープARGONちゃいなさん、ここ最近は飛ぶ鳥落とす勢いのまっきーことBANDIT山岸、獅子吼の修行から帰って来たシリウス由起。金山での上がりが今ひとつ気になったが、ツッチーからの報告ではみんな上げているとのこと。残る選手も続々とテイクオフを後にし、スタート時刻の12時15分が迫る。昨年の大会では、スタート前にベストポジションに居たのは広野氏だけだったが、今年はちゃいなさん、まっきー、由起ちゃんの4機が展望台付近で待機。時間を合わせるようにスタート前から移動を開始し、さながらJAPAN
CUPの一コマを見ているような絶妙なタイミングでのスタートだった。
スタート後の4機は、そのままもつれるように3番に向かい、その後も遅ればせながらスタートを取ってレースが展開。ゴールレースだから展開は見たまんま。やがてトップ集団の4機は、低いながらも極楽坂テイクオフ上空に現れ、その中で良い高さをキープしたシリウス由起が順調に高度を稼いで本タスクの見せ場である8番パイロンを伺う。これに続くアルゴンチャイナ、バンディットまっきー、ノマド広野の4名の駆け引きの中、一人8番に走り出したのは予想外にもシリウス由起。それを追うようにちゃいな、まっきー、広野が続く。
お見事でした
絶妙の高さで8番に向かうこの4機は、まさに秒単位の争いとなっていた。機体、経験、条件等を考慮すると、ちゃいなさんがこのまま行きそうだったが、後方から猛追するまっきー、広野さんがどこまで迫れるか見応え十分。と、8番まであと半分くらいのところでシリウス由起が金山へ機首を変更し、トップ争いは残り3機に絞られた。この3機は、ちゃいなさん、まっきー、広野さんの順で8番を回り、そのままダイレクトに1番をかなりギリギリでクリアし、一気にゴールへ駆け抜けたのは関パラの雄ちゃいなこと中村裕昭氏。そして2位には、ファイナルグライドでまっきーをかわした広野氏、3位には広野氏に1秒差でまっきーとなった。
この天候でもガーグル出現(左)とトップグループの広野氏、由起ちゃん(右)
ゴール者23名。堂々成立!
クラス2の2本目は、展望台方向にある積雲の発達により風が強まったこともあったが、おおむね順調にこなす事が出来、無事2本の競技を終了した。
クラス1は、トップがゴール後に一旦コンディションが垂れてしまい、粘りきれない選手も出たものの、みなさんの頑張りによって生き残りゲームを制した選手が多数を占め、その後はゴールラッシュに見舞われた。リフライトした選手も無事ゴールラインをカットし、全ての競技が終了したのでした。
結果、クラス1を制したのは関パラのちゃいなこと中村裕昭選手。24分5秒と言うダントツのタイムで見事優勝を飾りました。お見事でした。2位は立山Team-Cの影の監督、広野氏で24分47秒。3位は、惜しくも1秒差で広野さんに抜かれたものの、今回も好調ぶりを発揮したTeam-Cのまっきーこと山岸真紀代。24分48秒。
クラス2は、2本ともに抜群の技術で水を確保した関パラのJP MIJARES氏が優勝。2位は同じく関パラの平居直美氏。3位は立山ハミングバードの中嶋氏が入賞した。
クラス2入賞者の面々
左から優勝のJP MIJARESさん、2位平居直美さん、3位中嶋俊明さん
クラス1入賞者の面々
前列左から、3位山岸真紀代さん、優勝中村裕昭さん、2位広野幸弘さん
後列左から、5位島倉浩一郎さん(代理)、4位吉田浩さん、6位野村晃次さん
みんなで・・・
いやぁ、今年は両クラスとも関パラさんにやられちゃったけど、ほんとにみなさんのおかげで楽しく良い大会になりました。ホントに大成功でした。ありがとうございました。来年も、このスタイルで続けて行きたいと思いますので、これからも参加してくださいね。
文責:競技委員長だったPikaichi