2003/07/08 Edit
Team-Cを作った理由を語る前に、私(Pikaichi)が立山でパラグライダーを始めた頃のハミングバードPGCのコンペ人口、環境について触れておかなければなりません。
私がパラグライダーを始め、P証を取得したのが1993年秋でした。立山は、有名コンペも数多く開催されるエリアなので、さぞかしコンペ指向のフライヤーが多いのだろうとお思いでしょうがさにあらず。その当時は、JMB立山パラグライダースクール校長であった扇澤郁氏、若手のホープS君のわずか二人しかナショナルポイントに参加する選手はいない状況でした。しかも、扇澤氏は校長先生、S君は愛想が悪く(少なくとも私は当時そのように感じていた)、いろいろ聞くには敷居が高い状況でした。
P証取りたての私がナショナルポイントにエントリーすると言う暴挙?に出た以上、必ず指導してくれる先輩フライヤーが必要です。しかも、細かいルールもわからないのですから。そんな私のバイブルとなったのは”パラワールド”誌でした。雑誌からいろんな知識を得て、時折?エリアに顔を出す扇澤氏にアドバイスを求め、現校長である関沢氏に基本的な指導をお願いしました。
翌年から実際に各地の大会に遠征に行くわけですが、その頃にはS君とも行動を共にするようになりました。しかしS君はPWC参戦と言うことで日本に居ないことが多く、一人で各地に行くことになりました。
そんな思いをしたので、次にコンペをしたいと言う人が出てきたら、一緒に楽しく行動出来るような環境を作っておきたいと思い、Team-Cを結成するに至るのです。
Team-Cって名前は、はっきり言ってかっこいいとは言えない(と思う)。もともとは、私と私が目星を付けておいたスクール生が卒業してからコンペに出るためにいつもつるんで行動していたことから、いつしか我々のことを”コンペチーム”と回りが呼ぶようになりました。
いざ、正式にチームの名前を考えたときに、コンペチームだからCチームってのはあまりに情けない。確かに巷にはAチームやらBチームやらがあって、私達はそれに遠く及ばないわけだからCチームでいいのかもしれないが・・・。ホームエリアの立山は、らいちょうバレースキー場にあるのだから、らいちょうを頂いて”サンダーバード”ってのも考えた。クラブもハミングバードだから”バード”つながりだ。でも、これは名前負けする可能性が高い。そこで、Cチームをひっくり返してチームCにして、Cが頭文字の言葉をいろいろ考え、
Competition、Challenger、Champion,Communication、etc
があるなぁってことで、”Team-C”にしたわけです。ですから、私達は
コンペに挑戦し、チャンピオン目指して、常に交流を図っていくチームってことになるのです。(笑)
Team-Cは、基本的にはコンペに出たいと思う人の集まりです。しかし、本当に目指すことは、
”エリアでは模範的なパイロットで、人々から信頼され、また、信頼に値する技術や知識を持ち、それでいていつも楽しく飛ぶことを忘れていないパイロット”
です。これは非常に難しいことです。でも、常にそう言った向上心があれば、いつかはなれるかも?
Team-Cのメンバーになるには、何も難しいことはありません。クラブ員であろうがスクール生であろうが構わないわけですが、基本的にはクラブ員でパイロットであることが条件になってしまうでしょう。
次に、コンペに出たいと思っている方も対象になります。また、上手になりたいと思っている方も対象になります。そもそも、P証を取得後は、自らが目標を持って飛ばなければなりません。しかし、P証取得自体がゴールであったならば、その後の情熱は薄れます。更なる目標設定が必要なのです。
それには、私はコンペが一番簡単だと思っています。課題は勝手に提供されます。コンペに出ることで、周りのパイロットとの技術の差を歴然と思い知らされます。自分の足りない部分がわかってきます。知らないエリアで飛ぶことで、大気の流れやサーマルハンティングの方法、地形の見方、気象の考え方などの知識が必要であることもわかってきます。コンペほど、自分に新たな目標を常に提示し、確認させてくれるものはないのです。だから、私はコンペに出るように言っています。
大会以外でも、ツアー感覚で楽しめることも多いです。そう言ったP証をとってからのパラの楽しみ方を追求したい人は、ぜひTeam-Cに入ってください。
ただし、”パイロットは自己責任で飛んでいる”と言う言葉を拡大解釈して、何をやっても自分で責任をとるからいいだろう?なんて勘違いしてるような方はお断りします。