2009年8月29日〜30日は、チャレンジリーグ第6戦「ジャムリゾート・サマーCUP2009」。ジャムの大会は毎年参加しているのですが、ここ数年は条件に恵まれて良いタスクが成立しています。去年なんかは「奇跡の天候回復」もあってとてもイメージが良いのですが、今年も天気予報は冴えない状況になってしまいました。なんか、大会になると低気圧とか前線が登場して微妙になってしまうんですよねぇ。

今回参加した隊員は藤野、小林、西尾、桝谷、堀田、ゆう子の6名。今大会が今年初戦になる桝谷隊員と、まだ成績がなく実質上の初戦となる小林、西尾隊員には頑張って欲しいのですが・・・。それから、大会直前に機体をFACTORに変更したゆう子隊員も気負わずに飛んで欲しいと思います。

受付は8時予定。寒冷前線の通過が遅いので集合時間も遅めの設定にしようかとも思いましたが、結局は4時50分集合の5時出発と言うことになりました。集合した時間前後に前線が通過したらしく、激しい雨の中を移動することになりましたが、\1,000高速で富山から福井北まで移動出来たおかげで快適でした。

 

高速を移動中・・・(左)  ジャムは何故か青空が・・・(右)
 
ジャムに到着したのは7時30分頃。雨は上がって何故か青空まで見えます。とは言え天気予報は昼以降に雨を告げていますので一時的なことなのかもしれませんが、やはり期待してしまいます。もしかしたら飛べる可能性があるかもしれませんね。

受付を済ませて9時30分からの開会式を待ちます。そう、今回のタスクコミッティーには藤野の他にゆう子隊員も選出されていました。去年のジャムでしっかりゴールしていたからだそうです。

開会式も滞りなく終了し、飛べる可能性があると言うことで選手全員テイクオフへ移動することになりました。やはりジャムマジックがあるんだろうか?
 
左:タスクコミッティー 右:ジャム勝山エリア
左:大会委員長の堀さん 右:競技委員長の鈴村さん
左:デリゲートの中村さん 右:選手達・・・
 
 

テイクオフでは低い雲が北側の谷、南側の谷を抜けて行きます。しかしまだまだ雲低は低く、タスクをこなす状況ではありません。タスクコミッティーに提示された予定タスクは22Kmのエラップス。オープンクラス、チャレンジクラス共通です。今回のコミッティーはとても活発な意見が出ました。トライアングルの料金所パイロンをメインランディングに変更し、最後の周回のみ料金所を使うことでゴールし易くするなど、状況に応じた意見がなされて感心しました。我が隊のゆう子隊員も積極的に意見を述べ、とても頼もしく感じられました。

状況が好転するまでの時間を利用して、機体の畳み方講座が開かれました。テイクオフでスムーズにラインの絡みなくオープンする手順などもレクチャーされていました。

 
左:ブリーフィング 右:耳を傾ける選手・・・
機体の畳み方講座
左:大会を支える学生スタッフたち 右:タスクボード
準備中の隊員たち
 
条件が良くなりつつあったため、タスクが正式に発表されました。ゲートオープンは12時30分。ゲートクローズ14時30分。ランディングクローズ15時30分です。タスクは

D97-A86-B45-B58-A86-B61-B58-A86-B61-B58-B59-B61-B58-A86
の20.2Km。果敢に選手がテイクオフして行きますが、タイミングによって明暗が分かれます。そのままぶっ飛ぶ者、リフトで粘りコマを進める者。それでも好転しきらないコンディションに、最長距離を飛んだ選手でもトライアングルを1周した程度。13時を過ぎた頃には完全にサーマルがなくなり、ほぼぶっ飛びコンディションになってしまいました。

Team-Cもテイクオフすべく列に並んでいましたが、ここで一旦ウェイティング。しかし、待ちきれない藤野は少し陽射しが戻ったタイミングでテイクオフ。が、やはりぶっ飛びとなってしまいました。後続の選手も次々にランディングに降りてくる状況に、「今日はここまでか?」と思われましたが、14時前から状況が一転しソアラブルな状況に変化。しかし、我がTeam-Cは小林隊員を除き既に全員がテイクオフした後・・・。急いでリフライトに向かったのでした。
待ち時間を過ごす桝谷隊員と西尾隊員
 
 
リフライトで再びテイクオフに到着すると、先に飛んだ選手の列で仕切り直しの状況。ゲートクローズ時間は14時30分から15時へ延長されたものの、ランディングクローズ時間の変更はなし。既にエンドが決まっているのでテイクオフする時間によって飛べる距離が決まってしまう難しい状況になってしまいました。そんな中にあって小林隊員は14時10分頃のベストなタイミングで1本目のフライトをすることが出来、条件の良い時間を有効に使うことが出来ました。

リフライト組の藤野、西尾、ゆう子がテイクオフしたのが14時50分以降。堀田隊員は15時頃と残す時間は30分弱。ひたすらアクセルを踏んで回るしかありませんが、ガーグルが形成されない上昇帯では危険を感じることすらあり思うように上げられない場面に遭遇。その間にも時間は刻一刻を流れ、まず小林隊員が最終のトライアングルから山へ戻るも上げ直せずにLD。藤野、西尾は低くLD上空へこぼれるも何とか上げ直してレースを続行。ゆう子も藤野の上に被ってガーグルを形成しレースを続行。その間淡々と堀田隊員もトライアングル周回を重ねる。が、無情にもここでタイムアップ。我が隊からのゴールはなりませんでした。

それでも、小林隊員は最後のB61までを飛んでTeamではトップ。全体でもゴール者が5名(オープン4名、チャレンジ1名)とタスクとしては無事成立・・・。トリッキーな条件でしたがこれは仕方ないでしょうね。
 
 

 
予想外に飛べた初日はスケジュールてんこもり。帰着後は大会本部で「気象セミナー」が17時から開催されました。講師はジャムで飛ぶ気象予報士予備軍(この日の翌日に試験だそうで・・・)山口くん。地上・高層天気図の解説から、エマグラムの見方や、今日の気象状況における謎解きなどをレクチャーしてもらいました。選手からも多くの質問が出され、気象に対する意識の高さがうかがえました。明日の予報は比較的期待出来るものだったため、選手スタッフ一同は気分も良い状態で18時からのパーティーになだれ込む事が出来たのでした。
 


気象セミナー
 
飛べた後のパーティーは盛り上がります。みなさんフライトについて語り合えるからです。初日飛べてパーティーに参加したのはホントに久しぶりのような気がします。今回からはアルコールの支給?がなくなったため、食材が増えていました。夕食を兼ねる選手としてはありがたいですね。

このタスクで17.1Kmを飛んだ小林隊員は積算タスク飛行距離が200Kmを超えた為、三尉から二尉に昇進されました。おめでとうございます(笑)!!今後も精進して下さい。小林隊員はオープンクラス総合8位にランクされていました。また、ゆう子隊員所属の「プッチハート」チームが現在チーム戦1位。明日が楽しみですね。

パーティーではアルコールもほどほどにお開きとなり、その後宿へチェックイン。コンビニまで買出しに行った後で反省会。これも今回初めて行いました。残念ながらログが上手く取り込めずに途中で中止となりましたが、みなさん明日のゴールを誓って就寝しました。
 


パーティーで
 
 
2日目は一面がガスに覆われた朝で始まりました。気象情報では12時以降は晴天域に入りコンディションは上向きとジャムらしい予想。当然選手もスタッフも朝から気合十分。タスクコミッティーに打診のあったタスクはオープン40Km、チャレンジ30Kmの大きめなもの。雲低も上がって高度が取れる予測なのか今は使われることのないD98テイクオフ(法恩寺山)が使われています。
 
朝の準備です
 
テイクオフでは今日の気象状況予測がブリーフィングで伝えられ、大き目のタスクを考えていることが告げられました。この時は十分に可能性があると思っていましたが、結果的には裏切られる事になってしまいました。長いウェイティングにも関わらず一向に雲低が上がらない。辺りは真っ白のまま。時間が進めど好転しない天候に、タスクを短くする措置が取られました。しかし13時を過ぎる頃には逆に気温が下がりガスもどんどん濃くなる一方。後にアメダスで確認すると、このタイミングで冷たい北風が福井県に侵入してきたようです。
結局14時を回ったところでタイムアップ。タスクキャンセルとなりました。
 
真っ白なテイクオフ
ブリーフィングとスントの時計
左:タスクコミッティー 右:タスク入力
左:12時のアメダス 右:13時のアメダス(気象庁ホームページ出典)
 
 
2日目がキャンセルとなり、初日の成績で大会が成立しました。

今回はセミナーのテーマが気象だったせいか、ホントに気象(気象データに)振り回された大会でしたね。
成績の方は小林隊員がTeamトップの8位、チーム戦ではプッチハートが優勝となりました。今回は「全員ゴール」を目標に飛んだのですが、気象条件に恵まれなかったのは残念です。ですが、必ず実現出来ると思いますので、みなさん次回も頑張りましょうね。

次回は藤野が地元立山でナショナルに参戦。それ以外の隊員は獅子吼へ参戦の予定です。

次回こそゴールを決めましょう!!
 
五竜に引き続き おめでとう!!プッチ
 
 
 
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