2009年7月25日〜26日は、チャレンジリーグ第5戦「白馬パラトピア五竜パラグライダーカップ」。例年であれば、7月下旬のスケジュールから梅雨明け直後を連想していましたが、今年は太平洋高気圧の勢力が弱く、エルニーニョも観測されたと言う話もあって梅雨明け発表どころか梅雨前線が北陸付近に停滞する最悪の気圧配置。その影響で、なかなか練習にも訪れる事が出来なかったものの、7月20日に何とか事前練習が出来たことは幸いでした。

今回参加した隊員は藤野、堀田、ゆう子、山本の4名。藤野以外はグランボレから参戦しているメンバーですが、まだ大会が成立していないのでノーポイント。そこへこの天気予報ではテンションも下がり気味と言うもの・・・。他に富山組としてとなみ野の北君も今年初参戦となり現地で合流しました。

 

25日と26日の天気図(出典:気象人HP
 
受付は7時からの予定でしたが、準備や天候の状況も見ながら30分延期され、受付を済ませた後はエスカルプラザ前にて開会式。予報が芳しくないとは言え、明日よりは今日の方が成立の可能性が高いと思われ、デリゲートでもある藤野は競技委員長の長島氏、タスクコミッティー2名と協議して「今日の可能性に賭けてギリギリまでテイクオフで粘る」方針を確認していました。タスクも12Km程度のショートタスクをオープン、チャレンジクラス共通で行う予定で準備を進めていたのでした。開会式が終わっても雲低は低いまま。しばらくウェイティングとなりましたが、ほどなくしてテイクオフへ移動することになりました。
 
パラトピア五竜エリア
左:大会委員長の井川さん 右:競技委員長の長島さん
左:デリゲートの藤野 右:地図を確認する・・・
 
 

テイクオフは開けていました。今回の大会は応募者が定員を上回ったためセレクションになり、そこから漏れた選手がダミー代わりにフライトしてくれます。しかし、ソアリングを望める状況ではなく、さらにランディング付近では南風が強まったと言うことでここでもウェイティングとなりました。

昼以降から雨の予報と言うことでタスクを早めに発表。ランディングの状況が好転するのを待ちましたが、予想よりも早くテイクオフ周辺に雨雲が襲来。大方の選手はゴンドラ山頂駅へ避難して行きました。藤野は機体を広げていたため、大急ぎでパッキングして木陰に避難しました。

 
左:ゴンドラから 右:テイクオフに到着・・・
左:ダミーとして参加の朋ちゃん 右:状況観察
左:タスク発表 右:ブリーフィング
左:ダミーが飛ぶ・・・ 右:準備中?
 
雨の勢いが強まったため、競技の可能性が低くなったとして本日はキャンセルとなりました。しかし、その後一旦雨も上がりランディングの風も問題ないと言うことで、フリーフライトが許可されました。藤野は機体を飛んで乾かす為に再び準備。横にはKidsの岡田さんもセッティング。一旦雲に巻かれたテイクオフでしたが、再び視界が開けたタイミングで岡田さん、藤野の順で飛ぶことが出来ました。飛んで見ると意外と落ちない。エリアの沖をグルッと周回して無事ランディングしました。他のメンバーは各自の判断でフライトしませんでした。
 
左:前のガスが開けない・・・ 右:無事にガスが晴れてテイクオフ
写真と動画を撮ってくれた堀田隊員とゆう子隊員
 
 
フライト後は帰着して解散。16時かあらセミナーで17時からは懇親会の予定です。その間、お風呂に行ったり宿にチェックインしたり・・・。外も本降りの雨になりました。

今回のセミナーは長島講師による「ゴールするために?」と言う興味深いセミナーです。グライドする時のポジションや、気象に関する話、アクセルの有効利用など話は多岐に渡りましたが、理論的な解説で大変参考になりました。やはり「速度管理」って重要ですよね。
 
長島講師によるセミナー・・・
 

 
セミナーが終了し、そのままパーティーに突入です。みなさん料理をテーブルに運び、思い思いに歓談していました。
 

歓談中
 
パーティーが終わるとそのまま宿へ。途中コンビニで買出しし、ささやかな二次会。今日は競技もなかったので反省会やミーティングはありませんでした・・・。
 
 
明けて2日目。当初の予報では今日は雨が早いと言うことでしたが、不思議と東の空は明るい。僅かな期待を持ってエリアへ移動。受付後すぐにテイクオフへ移動し、なるべく早く競技を行うことになりました。昨日のようにランディングの風が強まることもなさそうと言うことで、タスクもノミナルディスタンスを意識して15.3Kmを設定。もちろん両クラス共通です。タスクは

D01-B27-B02-B23-B02-B04-B23-B01-A02
雲低から考えて組んではみたもののゴールはとても厳しい。それでも飛べると言うことが何より大切だ。ゲートオープン10時で競技がスタート。もちろんエラップスです。藤野はかなり早い段階でテイクオフしましたが、なんと右翼端がキンクして吊ってしまっている。サーマルが期待出来ない状況では滑空比で可能な限りタスクをこなさなければならないが、ブレークをリリース状態にすると右に旋回してしまうので左を当てておかなければ真っ直ぐ飛ばない。これで滑空比が悪くなり、2個目のB02シリンダーにすら入ることが出来ずにランディング。リフライトすることになりました。

他のメンバーは順調にタスクを滑空比でこなし、B23を取ってランディングしていました。藤野はB23のシリンダーに入れずランディング・・・。
 
左:低い雲低 右:タスク発表
タスク入力
左:翼端吊ってる・・・ 右:どんより・・・
 
 
時折雲低が下がり、所々で小雨もぱらつきはしたものの、選手全員が無事フライトすることが出来ました。タスクも1回目のB02を取ってメインランディングへ降りるとミニマムと言う設定だったので、殆どの選手がミニマムをクリアしてタスクは成立。大会も成立でした。

結果は、実質今大会が初陣となった山本隊員がチャレンジクラス総合4位。ゆう子隊員が作る「プッチ
」がチャレンジクラスチーム戦2位で表彰台でした。

今回は天候の割りにはフライトすることが出来たので良かったのではないかと思います。ホントはもっとたくさん飛びたかったのですが、こればかりは仕方ありませんね。

次回の「ジャム勝山」でゴールしましょう。

 
おめでとう!!プッチ
 
 
 
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