Team-Cの「大会日記-2008」 −PNL 獅子吼高原オータムカップ編-

2008/11/03UpDate


 11月1日〜3日は、JPAナショナルリーグ第9戦の「獅子吼高原オータムカップ」。ここ獅子吼高原では春にチャレンジリーグが開催されてPikaichiは2位でしたが、秋はナショナルリーグ。獅子吼では初のナショナルリーグ開催となりました。


天候回復・・・

 今回はナショナルリーグなのでTeam-CはPikaichiだけの参加。今回もテクニカルデリゲートとして参加しているので前日に有休を取っていろいろ準備や打ち合わせを済ませての参戦です。Pikaichiの他にはとなみ野のnoriGさん、獅子吼の府玻さんや小森さちよさん、北口君や五十嵐さんも参戦です。

 選手受付は7時30分から。Pikaichiはそれに間に合うように6時に家を出て現着したのが7時20分頃。応援に来ると言ってたゆうこちゃんがとなみ野の北君と一緒にお手伝いをしていました。テイクオフサポートとダミーをするとのこと。雨上がりの獅子吼ではありましたが、天気は回復傾向で海岸線には晴天域が見えます。ここも時間がたてば晴れてくるでしょう。

受付風景

晴天とフォロー・・・

 受付を済ませて扇澤さん、宮田くんと気象情報をチェックして予定タスクの打ち合わせ。30Km〜40Kmくらいのレース(エラップス)を基本に条件を見ながら修正することになりました。その後はテイクオフに上がって10時から開会式です。風は北東でフォロー。晴天域に覆われた獅子吼はとてもさわやかな秋の1日となりそうでしたが、レースをするにはまだまだ待ちが必要でした。



開会式

 開会式では大会委員長の初瀬さんの挨拶に始まり、スカイ獅子吼の紺清支配人、北陸電力さんから注意事項、吉美競技委員長と挨拶や競技説明が行われ、その後はフォローのためウェイティングとなりました。

33.4Km・・・

 時間が経つにつれてフォローもおさまり時折前からブローも上がってくるようになりました。気象データでは北に振れてくる予想だったので、タスクコミッティーのPikaichi、扇澤さん、宮田くんとで再度タスクを協議。当初予定のタスクをとりあえず仮発表してもうしばらく状況を見極めることになりました。

 ダミーが数機出てサーマルをキャッチし上げて行きます。予想よりもコンディションは良い感じですが、風向きは基本がフォロー(北東)でテイクオフはしにくそうです。それらを考慮してタスクは仮のものをそのまま採用し、ゲートオープンを11時45分に、デパーチャーオープン12時、デパーチャークローズ13時、ゲートクローズ14時30分と設定してレース(エラップス)を行うことになりました。

タスク発表

タスクは

D99-B63(Start 200m)-B61-B68-B61-B68-B71-B69-B71-B69-B63-A91(Goal 200m)

33.4Kmです。

被りの中のサバイバル・・・

 ゲートオープンと同時に選手が次々とテイクオフして行きます。今回のテイクオフ方式はオーダーランチ制。今年の八方までのリーグランキング順で優先権が設けられたため、Pikaichiの優先順位は67番目。とても早く出ることは不可能ですから、機体のチェックを入念に行ってゆっくり準備出来ました。今年はチャレンジリーグのデリゲートばかりだったので仕事が多かったのですが、ナショナルリーグは全て選手が理解済みであると言う前提で進んで行くのでとても楽でした。偶数番ゲートと奇数版ゲートに分けられ、Pikaichiと則さんは奇数ゲートでゆっくり順番を待ちました。トップグループは高く上げてスタートの朝日小学校と次のパイロンである梨笠山をセットで攻略しテイクオフへ戻ってきます。なかなか早い展開でした。

トップ集団(左)と待ちの則さん(右)

 じっくり腰を据えて?待っていると2回目の梨笠山を取ってきたトップグループが急激に高度を落としながらテイクオフ前に消えて行きます。テイクオフの風はフォローで選手も出られない状況になりました。やはり山際の被りはキツイみたいです。難しいレースになりそうでした。その内にフォローも弱まりだして先ほど沈んでいた選手も何人かは生き残って復活して来ます。このタイミングで府玻さんがテイクオフ。すぐにPikaichiもゲートに入りテイクオフ。則さんも続きました。


 Pikaichi、則さん、府玻さんのテイクオフ(撮影:ゆう子ちゃん)

 テイクオフは北君とゆう子ちゃんがサポートしてくれました。ありがとうございます。しばらく真っ直ぐに進むもサーマルはなく、南側で北口君とさっちゃんが上げているのでそのサーマルに被さって一気に上げることが出来ました。900mくらいで離脱しスタートの朝日小学校へ向かいました。朝日でも高度は高いのでそのまま梨笠山へ向かい、リターンは山ではなく沖の朝日小学校。則さんや府玻さんも回しているのでその上に被って上げますが余りあがりませんでした。この時もう一つの目的である則さんの機体に貼った「BluckLab」のステッカーの写真を何とか1枚ゲット。上がりが悪いので沖づたいに南高圧へ向けて走りました。やっぱ北東の時は沖でしょ!!

上げてます(左撮影:ゆう子ちゃん) 則さんの機体(右)

 南高圧付近でサーマルをヒットし順調に高度を稼ぎます。この頃まではまだ空域に結構な数の機体が飛んでいました。Pikaichiはここで1100mまで上げて梨笠山へダイレクトに向かいました。梨笠山でもサーマルを期待したのですが残念ながらヒットせず。ここで本日1回目の判断ミス・・・。1回目のように朝日小学校へ戻せば良かったのに、北尾根のリーサイドサーマルを期待して山に寄ってしまい、強い被りに翻弄されてあわやランディングと言うほど低くなってしまいました。ランディングそばの林の上で高度260m。絶体絶命のピンチの中をなんとか弱いリフトにしがみつき、少しずつ辛抱のセンタリングを続けて沖のサーマルにヒットすることが出来ました。上げ直したあとで周囲を見るとほとんど選手が飛んでいない・・・。みんな吹き降ろしに捕まって降りてしまったみたいです。

声援・・・

 沖で慎重に高度を維持しながら2回目の南高圧を攻略。今度は沖で上げてる(と言ってもそれ程良い上がりではないが)機体に被せて高度を維持するも上がらない。その時風が強くなって北へ向けてグライドすると物凄く下がる状況になってしまいました。南高圧で900m以上あった高度は既に500mを切り、ランディング方向へ移動しても届きそうにない目線です。運良く?林業試験場上空でヒットした弱いサーマルで高度を維持していると、リフトが山側に引かれているのを感じて「山が働いている」と判断、迷わず山へ突っ込むとサーマルにヒット出来ました。ある程度高度を上げてテイクオフ南側でサイドサーマルをヒット。ここで扇澤さんと宮田くんと合流してタスクコミッティー3名で高度を稼ぎました。テイクオフではゆう子ちゃんがPikaichiに声援を送ってくれていたそうです。

同じサーマルで回すPikaichiとオギー(撮影:ゆう子ちゃん)

 ここで先行したオギーを追ってNTTアンテナへ向かいました。途中の梨笠山高圧鉄塔付近で上げ直していると、立山エリアの無線が聞こえてきました。向こうも条件が良いようです。校長の関沢さんの声も聞こえたのでこちらからコールすると届きました。なぜか凄く嬉しくなって俄然力がわいてきます。NTTを攻略して梨笠山のサーマルをヒット。本日一番の上げで1400mまで。もっと上がりそうでしたが、高度制限の1500mを越してしまっては失格になってしまうので、1400mで六角タンクへ向けてグライドを開始しました。リフライトした府玻さんと会ったのもこの時。この頃からエリアのコンディションはバンバンになっていました。リフライト組も飛び始め、レースはいよいよ最高潮に達していました。

空中から

ゴール!!

 六角までダイレクトで移動したPikaichiは全体的なムードもフォロー弱し(本流は北に変化)と判断、山に戻して上げ直しました。今日は比較的自分の判断が当たります。調子良い時はこんなもんですよ。2回目のNTTアンテナには若干低く突っ込むかたちになりましたが、それも無難にこなして本日最後のミス。梨笠山でしっかり上げる事をせず(出来ず)にエリアへ山際を戻ると相変わらずの吹き降ろし。またも急激に高度を失うも今回はコマネチの中腹に付けることが出来、更に北風がコマネチの谷に強く吹き込むリッジ条件だったために楽に上げ直す事が出来ました。テイクオフスタッフをしていたゆう子ちゃんがフリーで飛んできたので手を振りましたが気付かなかった?みたいです(笑)。

 ここまで来てゴール出来なかったら笑いものです。なので1000mまで上げて六角、朝日小、ゴールへ向けてファイナルグライドを切りました。北風が強いので万一のことも考えてかなり余裕をみたつもりです。しかし、六角で800mあった高度が朝日へ向かう間にみるみる消費します。スピードもハーフアクセル程度では全然進みません。仕方ないので禁断?の3段目に足をかけてフルロック!!それでも対地速度は20Kmも出ませんが、あとは辛抱するしかありません。朝日には400mで到達。そのままリターンして無事ゴール!!ホッとした瞬間でした。

ファイナルグライド

 ランディングではゆう子ちゃんと則さんが出迎えてくれました。ありがとう!!

無事帰還(撮影:ゆう子ちゃん)

初日成立!!

 その後、リフライト組も好転したコンディションに続々ゴールを決めました。府玻さんもゴール!!

府玻さんゴール

 結局リフライト組を合わせて20名以上のゴール。初日は堂々の成立となりました。無事1000点タスクです。

夜は秘密基地で・・・

 夜の宿泊は則さんの移動式秘密基地(キャンピングトレーラーとも言う)でお世話になることに。 中は広くて快適。

秘密基地にて

 今日はとても気分が良いので、夜遅くまでビールで盛り上がりました。(明日以降の天気が正直期待薄だったから)

大会終了・・・

 朝から曇天。風は予報どおり南西で強い。本日の競技はキャンセルとなり、3日の天候も絶望的なため早々に本日で大会を終了することになりました。Pikaichiはナショナルリーグで総合5位入賞となり800点以上をゲット。ランキングを121位から92位まで上げることが出来ました。でも、Pikaichiはこれでナショナル終了なので、タスク5本そろえることは不可能。四国の結果如何ではまた順位を下げるでしょうが、まぁ納得の結果ですよ。今回は立山インパルスユニフォーム(通称軍服)で参加したので、写真もそのままで・・・(笑)。こんな時でもコスプレ?いえいえ、ユニフォームです!!

 そんな訳で、獅子吼高原オータムカップは1本のみの成立でしたが自分としては会心?の飛びで納得の結果でした。この調子で最後の宇都宮チャレンジファイナルへつなげたいですね。みなさん、ラストも頑張りますのでよろしくお願いしますね。

※今回のログを参考データとして載せておきます。


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