Team-Cの「大会日記-2008」 −PCL デサントバードマンカップ獅子吼編-

2008/06/02UpDate


 5月31日〜6月1日は、JPAチャレンジリーグ第3戦の「第27回デサントバードマンカップ獅子吼2008」。チャレンジリーグは初戦のグランボレ、2戦目の立山共に雨に降られて不成立。毎年高確率で成立している獅子吼とは言え、週間天気予報は微妙。先週は立山で競技委員長だったPikaichiは、今回テクニカルデリゲートとして参加。2週続けての大会でしたが・・・。


やっぱり雨です・・・

 今回のチャレンジリーグに参加するメンバーはPikaichiと小林さん、早風君、そしてゆう子ちゃんの4名。となみ野からは北くんが参戦し、富山県チームは総勢5名。地元獅子吼からもたくさんの選手が参加。でも、やっぱり予報は雨。で、朝起きたら今にも降り出しそうな空模様・・・。

 朝6時に早風君とテクノホール横の駐車場で待ち合わせ。小林さん、ゆう子ちゃんとは現地で集合と言うことになりました。Pikaichiは2分遅れで待ち合わせ場所に到着し、早風君と一緒に一路獅子吼へ。案の定、高速の途中から雨模様になりました。

 受付を済ませて開会式の会場である「パーク獅子吼」へ移動。ここの大会は行政のバックアップはもとより、冠大会でデサント社のスポンサードがあるので毎回開会式には関係する来賓の方々が出席されます。勿論今年もそうでした。そして、前年度優勝者の陳さんによる選手宣誓により大会が始まりました。

小雨の獅子吼エリア(左)  受付風景(右)

プッチGINチーム(左)  富山県チーム+ちゃいさん(右)

優勝トロフィー(左)  陳さんによる選手宣誓(右)

第2回全日本ペタンク選手権・・・

 開会式が終わると、今夜の選手宿でもある「白山青年の家」に場所を移し、「第2回 全日本ペタンク選手権大会」が開催されました。チームは3名構成で、トーナメントでの勝ち抜き戦。昨年優勝の立山チームではありましたが、優勝メンバーが全く居ない(早風君はペタンク経験者)と言うこともあって、苦しい戦いが予想されました(笑)。また、ゆう子ちゃんは「プッチGIN」チームで参加。それぞれが初戦を白星で飾ったものの、2回戦では強豪チームに相対し大差で敗退。残念でした。

再びプッチGINチーム(左)  立山チーム(右)

 ペタンクが終わったのが丁度お昼。スタッフ手作りの「カレーうどん」を食堂でご馳走になり、午後5時のパーティーまではフリーとなりました。

山頂レストランでパーティーです・・・

 パーティーは獅子吼の山頂レストランで。昨年同様雨の中ゴンドラに乗って移動です。

ゴンドラで(左) パーティー会場(右)

 獅子吼のパーティーは飲食もさることながら、余興も「大道芸人」さんが参加して盛り上げてくれます。さらにデサント社の部長さんも「賞品争奪ジャンケン大会」を開いてくれるのです。Pikaichiは昨年ジャンケンで最後まで勝ち残り、勝負運を使ってしまったので、今年は使わないように2回戦くらいで負けておきました・・・(笑)。

大道芸人(左) またまたプッチGINチーム(右)

 パーティーも終盤に入った頃、今までガスに覆われていた獅子吼山頂に視界が開け、美しい夕日を見ることが出来ました。考えられた演出も素晴らしいですが、自然が作り出す演出には勝てないですね。ホントに美しい景色でした。

突然視界が開けて夕日が・・・(左) 昨年見られなかった449万ドルの夜景(右)

 パーティーが終わる頃には449万ドルの夜景も見ることが出来ました。明日は晴れ。条件が良くなることを願うのみです。

慌しく・・・

 明けて2日目。朝から快晴。風も問題なし。大会が成立するのは間違いのないところですが、問題は条件。受付を済ませて気象データを見ると、大気は安定度が高く渋めの予想。午後からは幾分良くなる方向なので、午前中は待ち確定。チャレンジクラスの選手にはフリーフライト(ただし、10時までテイクオフ集合だったらしい)をしてもらうことになりました。

テイクオフから・・・

 10時前にはタスクコミッティ、セーフィティコミッティを召集しタスクミーティング。予定通りの33Kmをオープンクラスで、22Kmをチャレンジクラスで行うことに合意をいただき、後は条件を見ながら適宜修正することになりました。選手ブリーフィングでは競技委員長の岡田さんから気象データの話、飛行上の注意などが説明され、その後はPikaichiが無線機の使用方法についてのレクチャー。そしてタスクの仮発表と慌しく時間が過ぎました。

ブリーフィング(左) 準備中(右)

1本目?・・・

 ここでイレギュラーと言うか、そこそこの条件と言うことで急遽チャレンジクラスだけ短めのタスクを1本行い、その後もう1本やると言うことになりました。これには正直面食らいましたが、決まればやるしかありません。慌しく選手を招集し、10Km程度のタスク(と言っても後から行う予定のタスクの一部)を発表。10時50分ゲートオープン。ランディングクローズ(ゴールクローズ)12時でタスクを開始。と行きたいところだったんですが、やはり準備などに手馴れてない選手が多いためか、GPSのルートが上手く動かないとか問題が噴出。対応してるうちにゲートオープン時間になってしまいました。

 D99-B65(START)-B67-B68-B65-B70-B69-B63-A91

10.3Km エラップスタイムレース

ゆう子ちゃんのテイクオフ

三澤さんのテイクオフ(左) フライト中の怜奈ちゃん(右)

 そこそこのコンディションとは言うものの、上がりはせいぜいテイクオフ+100mくらい。楽にこなせるような状況ではありあませんので、なかなかレースがスタートしません。ボチボチとスタートする選手が出始め、レースらしい動きが見られるようにはなりましたが、やはり時間が足りずにゴール者なし。チャレンジクラスの選手はそのまま2本目に向けてテイクオフへ移動することになりました。(お疲れ様でした)

本番です・・・

 チャレンジクラスの選手が上がってくる間に最終の選手ブリーフィングを行いタスクを確定。オープンクラスは

 D99-B65(START)-B67-B68-B65-B70-B69-B63-B71-B62-B72-B63-B66-B71-B68-B72-B62-A91

33.5Km エラップスタイムレース

 となりました。ゲートオープンは12時30分。デパーチャーオープンは12時50分。選手はそれぞれ準備に入ります。Pikaichiはチャレンジクラスの選手が帰ってくるのをタスクボード前で待ちます。

タスクボード(左) オープンクラスの選手達(右)

チャレンジクラスの選手達(左) センタリングするゆう子ちゃんと玲奈ちゃん(右)

 チャレンジクラス2本目のタスクは当初予定のものです。1本目に途中まで練習?がてら飛べたのではないかと思いますが、帰ってきた選手はみなさんお疲れの様子。汗まみれでの登場でした。お疲れ様です。タスクボード前で1本目のGPSデータをダウンロードし、そのまま2本目へ。

 D99-B65(START)-B67-B68-B65-B70-B69-B63-B71-B62-B72-B63-A91

22.5Km エラップスタイムレース

 タスクや時間などについて説明し、ゆう子ちゃんや玲奈ちゃん、三澤さん等と最終的な確認を終えてPikaichiは選手に戻る事になりました。既にゲートオープンし、デパーチャーもオープンされています。まぁ、こうなったら慌てても仕方ないので、じっくり行く事にしました。この余裕が結果的に良かったのかもしれません。今回はイレギュラーが多くて、ギリギリまで自分の準備は全く出来ませんでしたからちょっと焦りもあったのですが、逆に開き直れたのかもしれませんね。

激渋・・・遥かなる六角タンク

 結局Pikaichiがテイクオフしたのは13時前くらい。デパーチャークローズの13時30分までには時間があったので、何とか上げて体制を整えてからスタートをしたいと思っていましたが、状況はそんな甘いもんじゃなかったです。北尾根で粘り高度を獲得すようにも、+100mすら厳しい状況。テイクオフ前で+100mになったあたりでスタートを切りに朝日小学校へ。そしてそのまま山麓駅を取って中腹に付けましたが、ここからが地獄の始まりでした。低くなったり耐えたり、ちょっと上がったりの繰り返しで、山頂駅が全く取れない状況が続きました。それでもタイミングによって供給されるサーマルに何とか引っかかって高度を回復し、山頂を取って2回目の朝日小学校を取って戻ると再び中腹の地獄ゾーン。出た頃にはたくさん居た選手も、タイミングによって訪れる厳しい状況で粘りきれずに生き残りゲームから脱落して行きます。今日のレースは「生き残りゲーム&ディスタンス」だろうと思い、じっくり行くしかないと思いました。まぁ、デリゲートのPikaichiが作ったタスクなので、ショボイ飛びをしたら選手に申し訳が立たない。このコンディションでも全力で頑張るしかないでしょう。

府玻さんと一緒に南高圧へ向かう(左) 今日初めて見た「上から目線」の獅子吼(右)

 低い高度で林業試験場を取り、南尾根を取れずにまた地獄ゾーンで粘る。タイミングで上がってくるサーマルを捉え、今度はしっかり上げて南尾根を取る事が出来ました。そのままテイクオフ前をスルーして北尾根をクリアしリターンしざまにサーマルにヒット。府玻さんと一緒に今日一番の上げで高度は900mオーバー。これをそのまま有効利用して2人で南高圧をクリア(この時、今日始めて空中で写真を撮ることが出来ました)。そのまま再びテイクオフ前をスルーして北尾根手前のサーマルで上げ梨笠をクリア。既に時間は15時30分近い。残り30分。せいぜい六角までと言うことで、最後のサーマルとして三度北尾根手前のサーマルで上げて六角をクリアすべく移動開始。府玻さんはここで少し遅れてしまいました。Pikaichiはそれでも上げることも考えて南高圧経由で状況を確認しながら行く事にした。ちょうど獅子吼のさっちゃんが南高圧へ行くところだったので一緒に移動。期待したサーマルはない様子で、意を決して六角へ向けて移動開始。途中でリフトに当たるものの、回してもキッチリ上げられる気がしないので、少しだけ高度を回復させて六角をクリアしました。もう一度高圧の尾根に戻りましたが、やはり上げられるサーマルはなく、低い位置をヘロヘロになりながらインベタでジワジワとライディング目指して進むことにしました。南尾根辺りで弱いリフトに当たれば当選確実なので、そこまでは慎重にコマを進め。予定通りの弱い上げで高度が少し回復したところでランディングに機首を向けました。降りたのは15時45分くらいだったでしょうか。まぁ、自分としては上出来でしょう。

成立しました・・・

 獅子吼のチャレンジリーグは、残念ながらゴール者を出す事が出来ませんでしたが、強気のタスク設定にも関わらず、25Kmを飛んだ庵さんが見事優勝。Pikaichiは2位に、府玻さんが3位に入り2人で表彰台に立つことが出来ました。いつもスカイプで話してるし、一緒に飛ぶ機会も多いからタスク後半を一緒に飛ぶことが出来て楽しかったですよ。

オープンクラス3位の府玻さん、優勝の庵さん、2位のPikaichi

 他のメンバーはやはり条件が厳しくて辛かったみたいです。でも、長い時間粘って飛んでいたそうです。今回は自分のことが精一杯でみんなのことを余り見ることが出来ませんでしたが、みなさん収穫があったことでしょう。次回からも頑張りましょう。

 次はスキージャムカップの予定です。またデリゲートです。みなさんよろしくお願いします。

※今回のログを参考データとして載せておきます。


戻る