Team-Cの「大会日記-2007」 −PNL 新城パラグライダーカップ編-

2007/08/28UpDate


 先週のスキージャム勝山チャレンジリーグから1週間。愛知県東部に位置する新城市。今回はそこで初めて開催されるナショナルリーグ「新城パラグライダーカップ」に2週連続でテクニカルデリゲートの任務を背負って参加したPikaichiの日記です・・・。


暑くなりそう・・・

 8月25・26日の2日間は愛知県の新城スカイパークエリアでのナショナルリーグ第6戦。今年の大会はチャレンジリーグ・ナショナルリーグを問わず成立していない。先週の勝山は2日間とも成立して後半戦のスタートとしては幸先が良かったので、この勢いで新城も2日成立を信じて移動となりました。事実、天気予報はずっと土日共に晴れベースのままだったし、太平洋高気圧が安定して東海地方を覆う気圧配置なので、「飛べるだろう!」と言うことは当然で、今回もテクニカルデリゲートのPikaichiは、どんなタスクになるかを自分なりに考えながら大会に臨んだのでした。

 今回参加したのはPikaichiととなみ野の則さん、長野の呉さんと小名木さん、愛知のちゃいさんなどお馴染みの面々。Pikaichiは、前日の夜10時30分頃に則さん宅へ行き、少し時間を潰してから東海北陸道経由で現地へ向かったのです。東海北陸道は白川郷〜荘川間だけが開通していないのですが、それも今年までの辛抱。来年早々には開通するので、来年開催される事になれば全て高速で移動することが可能になります。所要時間も意外と少なく済みました。運転手のテクニックもあるのでしょうが、4時間かからずに現地入りすることが出来ました。朝まで車中で仮眠しました。

則さんの愛犬ヒカル

 朝6時過ぎには目覚めてしまい、既に到着していた呉さんとあれこれ談笑。ついでに朝食もとりました。選手の受付は8時からですが、Pikaichiは7時10分からのスタッフミーティングに参加するため、早めに準備を済ませました。選手受付ではチーム戦にもエントリー。今回は「チームSKYPE」で呉さん、則さん、小名木さん、Pikaichiの4名でエントリーしました。

大会本部の青年の家(左) 受付(右)

 天気は良いけど暑い。予報では最高気温が34℃。テイクオフまでは車で送迎。50分くらいかかるらしい。80名余りの選手を運び終えたのは10時を回った頃だったでしょうか・・・。それから開会式、ジェネラルブリーフィングと続きましたが、どうも天気の割りにはコンディションが良くないらしい。フォロー・・・。こんな日飛べるようにはならないそうな。

青年の家からテイクオフを望む(左) 大会委員長の城所さん(右)

競技委員長の鈴村さんとJPA事務局の日下部さん(左) テイクオフでの各プールゾーン(右)

可能性を信じて・・・

 当初の予定では、11時ゲートオープンで12時一斉スタートが出来るように準備していたのですが、風が悪くテイクオフもままならない状態。とりあえずタスクを仮発表してコンディションが変化した時に対応出来る様にしています。タスクは41.5Kmのレースtoゴール予定。

D51-B12(Start)-B15-B16-B44-B15-B16-B24-B15-B16-B44-B14-A02(Goal)

しかし、待てども待てども一向に変わる気配がない条件にも、レースの可能性を信じてウェイティング。時折いじわるにも風が変わる気配もあって、蛇の生殺し状態が続く。時間がどんどん経過して行くので、タスクを短く変更してレースもエラップスに変更し、あくまで可能性に賭けて待つことにしたのですが、結局は風が変わることもなく14時時点でキャンセルとなりました。

タスクボード(左) 選手たち・・・(右)

疲れたね・・・

 テイクオフから車で下山。さすがにPikaichiも疲れて車で寝てしまいました。本部に着くと帰着申告。そして、則さん、呉さん、小名木さんと共に今日の宿へ・・・。宿に入るとすぐにお風呂。沸かしてもらうまで30分くらいかかったけど、暑くて汗もたっぷりかいたのでスッキリしました。他のメンバーも疲れていたようで、則さんは部屋で爆睡してました。

パーティーです・・・

 18時30分からはパーティー。ゴルフ場のクラブハウスが会場でした。そう言えば、F1時代に一緒に飛んでた常泉さんや信吾さん達と久々に再会。二人とも最近は飛んでないそうで、もっぱらゴルフが中心だとか。それもそれで良いですよね。車の運転もあるのでお酒は飲まないつもりでしたが、呉さんと小名木さんが運転してくれるってことなので、Pikaichiも少しだけ飲ませてもらいました。しかし、今日はホントに暑かった・・・。

 明日の予報は気象データを見る限り良さそうだと競技委員長の鈴村さんが選手に報告。期待大かな?みんなでいろいろ話をして20時過ぎには終了です。

 宿に帰ってからも、いろいろ話をしていたので結局寝たのは0時を回った頃でした・・・。

今日こそは・・・

 2日目も快晴。今日は気象データどおり東寄りの風の予報。今日は朝から動きが早い。受付時には鈴村さんから予定タスクの南東風バージョンと南西風バージョンを受け取る。後でじっくり見て検討することにしよう。

 テイクオフも昨日とは違って前から風が入っている。タスクコミッティーの岩沢くん、後藤さんとタスクについて話し合い概ね東風バージョンで一致。距離は40Kmくらい。まぁ、こんなもんだろう。

準備は早めに・・・(左) タスクコミッティー・・・(右)

 10時過ぎからブリーフィング開始。コンディションは申し分なさそう。風も東から南。タスクも基本的には鈴村さんの南東風バージョンを元に、選手から提言のあったスタート前の空域混雑を避ける処置で当初予定のB12スタートをB38に変更したものに変わったものの、概ね予定通りのものになりました。距離は40.2Km。

D51-B38(Start)-B44-B38-B44-B39-B116-A02(Goal)

 10時50分ゲートオープンで一斉スタートは11時40分。Pikaichiは第2プールでのテイクオフ。風が良いので第1プールは10分足らずで順番が回ってきました。第2プールの5番手くらいでテイクオフ。が、飛んでからブレークコードのバランスがおかしいことに気付く・・・。よく見ると右のブレークコードのアッパーラインがキンクしている。ループが見えるので取れないだろう。でも、フルリリースすると翼形に変化がないのでこのまま飛ぶことにする。バランスが悪いのは、左のブレークトグルを手に通し、右はトグルの端を持つことで解消。しかし、よりによってブレークがキンクなんて・・・。

競技委員長(左) タスクボード・・・(右)

ダミーも好調(左) ゲートオープン・・・(右)

 テイクオフしてから前山でサーマルをヒットし、そのままテイクオフ方向へ流して尾根へ。ここで1360mまで上げてB38方向へ移動。知らないエリアなので、基本的な戦略は「キープハイ」だけ。最近はゴールに縁遠くなっているので、何が何でもゴールを目標に飛ぶことにする。しかし、待ち時間はやっぱり長い。空中で40分くら待機しなくちゃならないのはかなり疲れる。が、一斉スタートだから仕方ないよね。待ってる間にてーちゃんのTYCOONが見えたので写真を撮りました。

てーちゃん(左) 一斉スタート(右)

 時間になると選手は一斉にB38へ移動。スタートです。Pikaichiも移動を開始。そしてB38をクリアして山に戻り上げ直してB44へ。このリターンでこのタスク中一番低くなりランディングのピンチを迎えますが、前山の遥か下で回すオメガ7に絡んで粘り、ジワジワ上げ直しを試みると青のマガス5他数機が入ってきて良いサーマルをヒット。みんなで上げ直しに成功でした。(この時に降ってしまった選手も結構いたみたいです)

 その後もサーマルを大事に拾ってタスクをこなし、時間はかかったもののMLRの表示は”A02”のゴールを指しました。もしかしたら去年の丹波以来のゴールかもしれません。確実に高度を取ってファイナルグライドを切りました。ゴールでは上げた分がそのまま残りましたが、そんなことよりゴールが大事。久々のゴールはやっぱり嬉しいですね。

ファイナルグライド中(左) ゴール(右)

 今日は結構ゴール者が居るらしい。Pikaichiで20番手くらいだとか。まぁ、これで堂々成立だし、デリゲートとしてはホッとした気分です。今回は自分もゴールしたし・・・。(これが本音でしょうかねぇ)

 この後、フィニッシュラインクローズギリギリまで飛んでた小名木さんもゴール。呉さんは最終のB16が取れずにメインランディングに降りたと電話が入る。則さんはテイクオフ直後にほんの一時だけあった魔の時間にはまってしまい、そのまま降りてしまったそうです。なので、Pikaichiがゴールしたことを本部で確認して迎えに来てくれました。

4時間飛んだ小名木さん(左) リザルト(右)

次はいよいよとなみ野です・・・

 結局、ゴール者は39名も出ました。Pikaichiは19位。まぁ、こんなもんでしょう。

 次はいよいよとなみ野です。今回の得点で3本揃ったもののリーグ順位は60位。となみ野で挽回を目指します。それにしても、暑くて疲れた(気疲れした)大会が2週続くと辛いものがあります。鈴村さんもお疲れでしょうね。ホントに・・・。でも、成立して感謝してますよ。大会スタッフのみなさんもお疲れ様でした。来年も出来れば開催して下さいね。

 と言うことで、ようやく?ゴールの日記を書くことが出来ました。となみ野でも頑張りますよ〜!!


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