Team-Cの「大会日記-2007」 −PNL パラグライダーカップin富士山編-

2007/02/14UpDate


 今年もシーズンがスタートしました。昨年同様JPAパラグライダーナショナルリーグ第1戦からのエントリーです。今年からPNLと言う名称に変わりました。初戦と言っても、ここまで飛ぶどころか立ち上げもしてない(いわゆる冬眠状態)からいきなりの大会参加です。それでも気合だけは入っていたんですけどねぇ。
 さて、2007年シーズン最初の大会日記です。どうなったのか・・・?


早めに移動・・・

 昨年の日記にも書きましたが、例年なら2月はまだまだ冬眠中です。昨年は1月末に初飛びして、2月にこの大会に参加したんですけど、今年は大会で今年初飛びになってしまいました。昨年の朝霧では悔しい思いをしたので、今回はリベンジを・・・と思ってたんですが・・・。

 大会への移動では、やはり四国の件がトラウマになっていて今回も夜中移動を避けて早めに出発することにしました。本来ならば、となみ野の則さんと一緒に行く予定だったのですが都合が悪くなったので一人ぼっちで移動することになりました。ちゃいさんに前泊の宿を取ってもらったので、夜の10時には宿に入れるように仕事を調整して出発しました。安房峠の雪が心配でしたが、何処も雨だったので移動としては楽でした。諏訪湖SAで晩御飯を食べて宿に入ったのが9時30分過ぎ。後から来る予定のちゃいさんと竹尾さんを待つこと1時間、2人が無事到着しました。

朝は曇り空・・・

 ちゃいさんと竹尾さんは6時起床。猪頭ルールの講習会に参加するとのことで、一足先に出発して行きました。Pikaichiは有効期限が来年まで残ってるんでゆっくりスタート。WingKissに着いたのは7時を回っていました。既に大勢の選手がGPSの列と受付の列を作っていました。でも、今回はテイクオフ順も予め決まっているんで、慌てることもなく淡々と準備をしました。(この余裕がいけなかったのか?)

ウェイティング・・・

 テイクオフには最終便で上がりました。テイクオフでは各プール(今回のテイクオフ順は、昨年のリーグ成績順に7つのプールを作り、それぞれのプール毎に待機場所が決められている)の待機場所に荷物を降ろして一息つきました。いつもなら、場所取りが激しくて最後尾に荷物を置くのがやっとなんだけど、今回は楽だったな。このシステムは良かったと思いますよ。テイクオフから見る風景は一面真っ白で、当分飛べそうもない状況。9時からジェネラルブリーフィングが行われ、ルールに関することや気象のことなどを今大会のテクニカルデリゲートである扇澤さんから説明がありました。しばらくはウェイティングになりました。

何も見えません・・・

短めのタスク・・・

 コンディションがそれ程良くならないこと、時間も押していることなどにより、タスクは短めのエラップスレースになりました。

D71-B20(Start)-B40-B01-B40-B01-B40-B01-A55(Goal) 29.2Km

タスクとしては短めでしたが、コンディションを考えるとそれなりに難易度があると思います。早めにテイクオフした方が良いに決まっていますが、今回は順番が決まっています。Pikaichiは第3プールなのでおそらく順番は30番前後くらい。まぁ、早く出られる部類です。11時30分にゲートが開けられ、昨年の上位から順にテイクオフして行きます。さすが上位陣はスムーズでトラブルもなく、どんどん選手が出て行きました。Pikaichiも準備万端でテイクオフする予定でしたが、何故か途中から機体が上がらず一旦取りやめ、2回目にチャレンジしました。2回目も上手く上がらない感じだったのですっが、半ば無理やり?頭上に持ってきてそのままテイクオフしようとしたらテンションがかからずスタ沈・・・。テイクオフ前の斜面を派手に転がってしまいました・・・。これで最後のプールに回ることになり、結局テイクオフしたのが12時15分頃でした。少しリフトはありましたが、前山を抜けるサーマルには巡り合えず、しかも機体にもイマイチ乗れていなくてそのままぶっ飛び。すぐにリフライトに上がりましたが2本目もそれほど状況は変わらずぶっ飛び。良い所が全くない初日になってしまいました。まぁ、途中で前山脱出不可能と悟った時は、じっくり機体に慣れる(と言うか感覚を思い出す)ことを優先して飛んでましたけどね。

 あと、プール制テイクオフは大成功だったと思います。いつもはかなりストレスの溜まるテイクオフですが、今回は80名弱の選手がスムーズに45分くらいで全員テイクオフしてますからね。朝霧のようなスペースに制約のある場所では有効だと感じました。

テクニカルデリゲートの扇澤さん(左) 大会委員長の中川さん(右)

競技委員長の岡田さん(左) 2パターンのタスクが仮発表(右)

気を取り直して・・・

 初日のタスクは24名がゴールしたらしいです。後半組はややコンディションが厳しかったようでしたが、ちゃいさんや竹尾さんはそこそこ飛んでいました。Pikaichiはぶっ飛びで情けなかったんですが、まぁ仕方ないってことで気分を変えて明日から頑張ろうと思います。この日は、風の湯でお風呂に入ってから、オギーオススメの焼肉屋さん「アリラン」で夕食。豚カルビやキムチが美味かったです。しかも安いんですよね。次回も行こうと思います。

 夜はテクニカルデリゲートミーティング。今年予定されているナショナルリーグとチャレンジリーグのテクニカルデリゲートを誰にするかを話し合いました。その他のこともいろいろ意見を出して、終わったのが夜の11時。それから宿の「ふもとっぱら」に戻ると電灯も消えて真っ暗でした。イビキの合唱の部屋で寝ました・・・。

冬型・強風・キャンセル・・・

 2日目は朝から快晴。しかし風強し。寒気が入ったようで北西風ビュンビュンでした。気象データを見ると上空1500m付近で10m/s前後の北西風。弱まる予想ながらも現実には難しい感じでした。12時までウェイティングしましたが、結局はキャンセルに・・・。残念でした。でも、明日は必ず出来そうな感じなので、今日はこれで大会のことは忘れて時間つぶしに富士宮までボウリングをしに行きました。その後は風呂に行ってからパーティーへ。ノンアルコールで過ごし、宿に帰って寝たのはなんと10時前でした。

2日目は快晴(左) タスクコミッティ・・・(右)

抜群のコンディション?

 3日目も快晴。しかもよさげなムードです。気象データをみても申し分なし。風も安定してるし気温減率も悪くない。鉛直Pもまぁまぁ。雲が出来ない日だろうと予想してたらその通りでした。

 この日のテイクオフ順は第7プール。最後尾からのスタートです。でも、多分早めにゲートを開けてゴールレースになるだろうから、多分最後でも十分に間に合うだろうと思ってました。タスクは100Kmオーバーって話もありましたが、結局は74.1Kmのレースtoゴールに落ち着きました。

D71-B15(Start)-B16-B25-B33-B38-B06-A54-A51(Goal) 74.1Km

 ゲートオープンは9時30分。スタートは天子パイロンの2Kmシリンダー。時間は11時。十分間に合います。テイクオフまでは時間があるのでゆっくり準備。同じ第7プールに居たクマさんと談笑しながら順番を待ちます。Pikaichiが出たのは10時15分頃か?今回もやや傾きながら機体が上がってきましたが、キッチリ上げ直して無事テイクオフ完了。前山でサーマルに乗り1300mまで上げて西富士へ着け、更に1600mまで上げて長者へ移動してスタートを待ちました。スタート時間になると一斉に走り始めましたが、先頭集団はあっと言う間に遠ざかってしまいました。アクセルをハーフまで踏んでいましたが、天子辺りで大きく潰されたのでその後はアクセルを使いませんでした。やはり、初飛びの身にはなかなかハードなコンディションでした。若干恐怖心もありましたので、やや抑え気味で飛びました。

3日目も快晴(左) タスクブリーフィング・・・(右)

 天子から養毛へ移動し、再び天子方面へ。今日のタスクは南北の往復が4回。南側のパイロンも遠ざかって行くし、北側のパイロンも養毛を取ると沖ばかり。なかなかテクニカルなタスクでした。最初の沖出しだったドコモアンテナは危なげなくクリアしたものの、2回目のもちやではちょっと肝を冷やしました。去年はもちやで撃沈したので、とりあえずはクリアしておきたかったんですよね。何とか陣馬の先端に戻って上げ直しに成功しました。後は芝川へ行ってアリーナゴール。この辺から気が抜けた?のかもしれませんね。概ね1800mくらいの高度を保って移動していたんですが、天子から芝川までは特に上げ直しもせずに、真っ直ぐ突き進んでしまいました。今思えば間違いなくこれが敗因でしたね。あと200mくらい高度を確保してから移動しとくべきでした。

ゲートオープン(左) テイクオフ上空のガーグル・・・(右)

成す術なし?

 芝川を取って低い尾根に戻ろうとしましたが、もう低くてダメダメです。しかも、尾根が2本平行に走っていて、この間にハマると出られそうにありません。ビビって降りることも考えましたが、とにかく後はゴールなので頑張って低いところでネチネチと粘りました。パッとしたサーマルもなく、弱いリッジで徐々に山側に流して高度を少し回復させてはゴール方向に流して移動するセコイ戦法で距離を伸ばして行きましたが、大倉ダム付近ではどうにもならずに降りることを決意。平地の集落に向かって移動するとサーマルに当たりました。ラッキーサーマルかどうかはわかりませんでしたが、何とか高度1000mまで復活。しかし、これでもゴールには到底届かない。ここからゴールまでは標高が段々上がっているし、ルート上にはゴルフ場とかもあるし、低く突っ込むと問題ありだと僅かの逡巡の後で結論を出し、日が陰ってる白糸に進路を取りました。予想通り、これと言ったサーマルはなく、いよいよ最後の決断を・・・。白糸に降ろす事も考えましたが、田貫湖にも降ろせると言うことなのでそのまま田貫湖の広場へ直行して無事ランディング。降りたのが2時30分頃だったので4時間以上飛んでました。疲れました・・・。

 結局、このタスクもゴール出来ずで初戦終了でした。が、70Km近く飛んだし何となくトレーニングにもなったので良しとしよう。

次は立山?

 今シーズンは始まったばかり。次は多分地元立山かな?それまで練習しとかないとね・・・。今回もちゃいさんや竹尾さん、俊ちゃんにはお世話になりました。またよろしくお願いしますね。

 と言うことで、今年最初の大会日記はおしまいです・・・。次回はもう少しマシな内容になるように頑張ります!

初戦を制したオギー


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