Team-Cの「大会日記-2007」 −PCL ジャムリゾート・サマーCup2007編-

2007/08/20UpDate


 梅雨明け以降は太平洋高気圧が勢力を増し連日の猛暑に見舞われたのですが、そのおかげで毎日のように飛べているエリアも多いのではないでしょうか?そんな夏の最中(時期的には晩夏とも言えそうですが)に開催されたジャムリゾート・サマーCup2007のチャレンジリーグ戦。今回は久々に天気予報も期待出来そうだし、メンバーも一緒に行くのでとても楽しみにしていたのです。


快晴・・・

 8月18・19日の2日間は福井県のスキージャム勝山エリアでチャレンジリーグ第3戦。当初、土曜日は晴れベースの天気予報でしたが日曜日は曇りマークや傘マークがあったりと不安定。しかし、出掛ける頃には2日間とも晴れベースの予報に変わり、とても期待出来そうな大会になったのでした。

 今回参加したのはPikaichi、小林さん、西尾くん、早風くんの4名。他につくばねエリアから北くん、獅子吼からも府玻さんはじめ大勢が参加。全体では57名とやや少なめのエントリーでしたが、チャレンジリーグとしては丁度良い人数って感じではないでしょうか?Pikaichiはテクニカルデリゲートでもあったので、朝4時30分にいつもの場所に集合し、7時到着を目標にゆっくり移動しました。

 車で移動中に日も昇り、獅子吼から勝山に抜ける国道の山並みには低くガスが垂れ込めているものの天気は良さそう。現地に到着する頃にはすっかり日も高くなって快晴の天気。今日は期待出来そうです。8時からの受付を済ませてテイクオフへ移動。今回のテイクオフはプール制を採用しているので、待機位置も指定されているためPikaichiは先に上がって選手にアナウンスしていました。

 選手が揃った後、10時から開会式とジェネラルブリーフィング。ここ数年ジャムの大会は天候に恵まれず成立していなかったが、昨年のナショナルリーグから何とか持ち直して今回は完璧?と言えそうな空でした。開会式で挨拶するジャムスポーツの堀さんも嬉しそうでした。

テイクオフから勝山市内を望む(左) 大会委員長の堀さん(右)

競技委員長の鈴村さん(左) テクニカルデリゲートのPikaichi(右)

Race to Goal 35.2Km・・・

 チャレンジリーグはいろいろやることがあります。プール制の説明や無線機の説明、その他いろいろ・・・。予想以上に時間がかかってしまいましたが、ようやくタスクコミッティーが協議して本日のタスクを発表。なんと、おそらくチャレンジリーグ史上最長の35.2Km。しかもRace to Goal。

D97-A86(Start)-B58-B59-B58-B60-B58-B60-B58-B30-B58-B30-B45-A86(Goal)

スキージャムのエリアは東西に長く、稲刈りが終わっていない夏の時期は湾内から出る事が出来ません。チャレンジリーグと言うこともあって、機体ハンデを有効に機能させるためにもパイロンを多めにして距離を稼ぐには、テイクオフから西の沖にあるNTTアンテナを使うしかありません。なので、上記のような沖へ行ったり戻ったりのタスクになりましたが、多くの選手が同じところを飛ぶことになるのでそれはそれで面白いだろうと言うことでこのタスクに決定。ゲートオープンは11時30分。一斉スタートは12時10分。A86のビッグシリンダー1Km。初日は立山チーム全員、第1プールと第2プールだったので比較的早くテイクオフする事が出来ました。空中待機は結構辛かったけど・・・。

タスクボード(左) 選手たち・・・(右)

 やや上げにくいサーマルで雲低の1250mで待機。今回は「チームで表彰台」を目標にしていたので、チームフライトを行う予定でみんなと申し合わせて飛びましたが、最初に出た小林さんととなみ野の北くんは渋いタイミングに当たってしまって低いところで延々と粘るものの敢え無くランディングしてしまいました。そうこうするうちにスタート時間になったので、ビッグシリンダーに入ってA86へ。西尾くんや早風くんの動向を確認しながら自分が先行するつもりで走るものの、どうも動きがチグハグに・・・。お互いにペースが合わないみたい。B60へ行って帰ってくると北西風の影響か料金所付近もランディング付近も低いと上げにくい状況になってしまい、谷側へサーマルを追いかけることが出来なかったPikaichiは敢え無くランディング。ちゃいさんも同じタイミングでランディング。リフライトに上がったのでした。

頑張った西尾くん(左) こちらは早風くん(右)

西尾くんゴール!!

 空中に残った西尾君と早風くんは、二人で上手くコミュニケーションを取りながらタスクをこなします。とにかくキープハイで動くようにと指示したので、そのとおりに動いてくれているようです。Pikaichiがリフライトしてタスクをこなし始めた頃にはゴールする選手がチラホラ見え始めました。そして西尾君もゴール!!よく頑張った!!

 早風くんはアンテナに低く向かってしまい、ランディングには届かずお花畑にエスケープしたらしい。が、今回はみんなそれぞれに頑張っていたと思うよ。

ゴール後の西尾君(左) B60は今夜の宿です・・・(右)

西尾君のデータ(本人提供)

パーティーです・・・

 今日のタスクは18名がゴール。文句なしの成立です。自分はゴール出来ず残念ではありましたが、テクニカルデリゲートとしては事故もなくたくさんの選手がゴールしてくれたことにホッと一息と言ったところでしょうか。パーティーは盛り上がりそうです。パーティーまではお風呂に入って軽く食事をして時間を過ごしました。

 パーティーは予想通り盛り上がりました。やはり、ちゃんと飛べた後のパーティーは話題に事欠かないからいいですよねぇ。それに、ジャムのパーティーは学生さんがスタッフとして参加しているのでノリが良いと言うかなんと言うか・・・。とにかく、あちこちのテーブルでワイワイガヤガヤでした・・・。

 パーティー後は宿へ。宿ではいろいろとみんなで話をしました。12時くらいまで話してたのかな?でも、あれこれ話が出来て楽しかったですね。早々に寝てしまった方も居ましたけど・・・。

今日も良さそう・・・

 2日目も快晴。今日は南西から西の予報。ただ、大気の状態が不安定で午後からは積乱雲の予想もあるとのこと。今日も30Kmくらいのタスクをやる予定でした。雲の発達を気にして14時には全員競技を終えてランディングしているスケジュールを立てていたので、早めのスタートをと考えていました。

不安定な天気・・・

 テイクオフでは選手のみんなに早めの準備をお願いし、ダミーの上がりを見てタスクを30.0KmのRace to Goalと決めて一旦発表、ゲートオープン時間も決めたもののその後ダミーが下がり始めて一転渋い状況に・・・。空は黒い雲に覆われて日射は平野部にしかなく、出ても上げられそうな感じがない。ゲートオープン時間を繰り下げて様子見。単発的にサーマルは上がるが、ゲートを開ける状況ではなさそう。ここでタスクを30.0Kmから22.7Kmへ変更し、レースもエラップスにしてゲートを開けようとしたその時、ポツポツと雨まで降ってきた・・・。

D97-A86(Start)-B58-B59-B61-B58-B30-B61-B58-B30-B45-A86(Goal)

 幸いなことに雨はすぐに止んだものの、微妙な天気に振り回される結果になってしまいました。しかし、競技委員長の鈴村さんは選手を集めて意見を聞き、結局選手の大多数がタスク実行の意表示をしたことから、競技再開を決断し11時15分にゲートオープン。今になって思えば、この時の判断が一番難しかったと思います。安全性を考えればキャンセルもありな状況だったんですが、周囲の状況や気象データを見ると一旦収束に向かった感があって出来そうなムードがあっただけに、大いに悩んだ部分でした。

タスクボード(左) 渋々・・・(右)

 今日のテイクオフもプール制。「エラップスでプール制はどうか?」との意見もありましたが、昨日の成績順で出てもらう事になりました。西尾君は昨日上位(総合7位、C2では2位)なので第1プール。ステイがやっとな状況ではあったものの、果敢にもテイクオフして行きました。

西尾君のテイクオフ

 その後続々と選手がテイクオフして行き、最初に出て低くなってしまった選手の中には降ってしまう人も居たようですが、徐々にコンディションも持ち直してきてポツポツとスタートする選手が見受けられました。ただ、キッチリ上げられるサーマルは沖が中心で、山に拘る人には難しい状況だったように思います。Pikaichiも昨日の反省を踏まえて、今日は時間よりも高く移動することが最も重要と考えてキッチリ上げて移動しました。が、やはり沖のアンテナを取って戻ると低くなって上げる事が出来ずにランディング・・・。残念でした・・・。

次は新城でテクニカルデリゲートです・・・

 2日目のタスクは1名ゴール。今日も成立です。西尾君も頑張ったものの途中で降りてしまいました。多くの人がぶっ飛んだと言う話も聞きましたが、その中でゴールした人が居たのは嬉しかったです。

 今回は、チームで表彰台は全く問題外の結果となりましたが、やはりチームフライトをする場合は事前に意思疎通や練習をしっかりやっておかないとダメだと痛感しました。それと、自分のリズムがあってそれが崩れるとダメだと言うこともよくわかりました。次は別の作戦でチーム戦攻略を考えます。

 期待の西尾君はあと1歩のC2で4位。表彰台には届きませんでしたが、着実に本番で実力を出せるようになってきてると感じました。次の大会ではぜひ、台に乗って欲しいと思います。また、成績は振るわなかったものの、早風くんも頑張っていました。2日目はぶっ飛んでしまったようですが、自分であれこれ考えて飛んでいるようなので、いろいろ失敗しながら結果につなげて欲しいと思います。今回は上げに苦労した小林さんでしたが、普段どおりの実力が発揮できる日も近いと思います。多分、このメンバーでは白根のチャレンジに行く事になると思います。その時はお互い頑張りましょう!!

 と言うことで、今年3回目の大会日記もおしまいです・・・。次回もテクニカルデリゲートです。ナショナルです。新城です。今度は自分で飛んできます・・・。


戻る