Team-Cの「大会日記-2006」 −JPA 宇都宮オープンカップ編ー

2006/08/22UpDate


 宇都宮オープンカップに参加した西尾くんからリポートが届きました・・・。


 今回8月19、20日に行われた宇都宮オープンカップに参加してきました。事前の天気予報は台風10号の影響から九州ならびに北海道での前線活発化などから曇り空とあまりパッとしそうになかったのですが・・・。
物事ふたを開けるまではわかりませんねぇ。

Report:T.Nishio


とりあえず行きますか

 立山からは小林さんと私、西尾が参加。自宅まで迎えに来ていただき金曜日19時に富山IC から宇都宮エリアに向け出発。カーナビの予想到着時刻は翌朝1時30分。肉体的にも精神的にも長い旅路となりそうです。
 有磯海PAで夕食をとり、北陸道、上信越道、関越道をへて東北道に乗り継ぎ、何度かの休憩の後0時30分エリアに到着。
 車内にて体を休めたのでした。

予報よりわるいにか

 慣れない車中泊と暑さのため浅い眠りを積み重ねつつ朝を迎えました。予報通りの曇天。ただ南風が強くなるとの予報に反して5時の段階では無風。ぶっ飛びくらいはできそうです。
 エリア内の駐車場もいつもほどの夜間移動者は少ない中、ちゃいさんの車を発見。朝の挨拶を交わしているとポツリポツリと雨が落ちてきました。
 前日入りしていた選手の口々からの「昨日は最高でしたよ。」との言葉が虚しく心を打ちました。

テイクオフへ

 しかしながら15分位すると雨は止み、ガスでうっすらとしか見えなかったテイクオフもはっきり見えるようになってきました。選手も次々と7時からの受付を済ませテイクオフへ上がる準備をしていきます。スクール前からモノラック乗り場まではザック以外は歩いての移動です。

テイクオフを臨む(左) いろいろ観察中(右)

モノラックは2系統全5台(1台4人乗り)で1便20名。小林さん、ちゃいさんと西尾は2便目に乗れました。

乗り遅れちゃった・・・(左) ポーズをするのは西野さん(右)

飛べそうです

 モノラックは林の中を登りテイクオフへ私たちを運びました。ランディングからの様子よりも天気はさらに好天へ向かっています。まだ9時です。このままでいけばよい条件になりそうです。時折日射も射してきました。どさくさに紛れてザックを前列のほうに置いてパイロンの確認に入りました。

テイクオフ(左) パイロン確認・・・やらせ画像(右)

 宇都宮はグランドサーマルで上げるらしいので、トリガーというか大体の感覚みたいなのをいろんな人に聞いてイメージつくりに専念しました。テイクオフは標高480m、ランランディングは220m。この間に何があるのでしょう?

タスク発表

 10時過ぎから開会式が行われ、ダミーもフライトしていきます。初めは渋くリッジをひろう感じでテイクオフ前にステイしていましたが、やがて左手の林の陰に消えていきます。しかし見失ったかの機体はやがてテイクオフ上空+300mくらいに現れました。
 10時30分にブリーフィング。タスクコミッターはゼッケン順に長島さん、宮田さん、今野さん。

D00-B02−●B03−B01−B02−●B13−B01−B02−●B12−B01−A21  14.6Km

※タスクの●は沖にあるパイロン

 沖にでるパイロンへは稜線からだいたい1.2km。イメージとしては三角パイロン3周です。発表中もダミー雲低で1000mらしいと言われ意外な感じでした。
 あ、書き忘れてました。このオープンリーグ第4戦なんですがここまでことごとく不成立となっていまして開会式でも谷田校長が「この流れを宇都宮で断ち切る!!」とスタッフはじめ大会関係者の並々ならぬ意気込みを感じてました。宮田さんからも「今日は楽しく確実にゴールしましょう。」との事でした。
 タスク発表からウインドウオープンまでも20分以上ありましてタスク内容に関しても十分検討できました。

宮田さん(左)と長島さん(右)

駆け足、駆け足

 いよいよウインドオープンタイム。テイクオフの前方からは安定した南風が入りいつでも出れそうです。

ちゃいさんと呉さん

 ゲートはテイクオフから東・最前列、中央、西・山側の3箇所。私は結果として東ゲートの3番目。全体でも7番手でテイクオフできました。小林さんは中央の奥だったのでかなり最後の方でした。
 テイクオフ直後は弱いリッジがあるのみ。早すぎたか?しかし他の機体もステイしています。我慢しテイクオフから東岩壁を往復し、高度を稼いで行きます。やがてサーマルにヒットし稜線の上につくことができました。最初の苦労はどこへやら、安定したサーマルで高度800位になったと思います。ファーストパイロンB02「古賀志山アンテナ」に向かいました。この時は先に出ているはずのちゃいさん、呉さん、直前に出た木原さんをすでに見失っていました。何故かは自分でもわかりませんが高度850mで沖のB03「城山西小学校」を目指し、再び稜線の上レベルで帰ってきてB01「赤岩山頂西側」と次々にパイロンを回りました。
  途中テイクオフデェレクター、(獅子吼にいた)松原さんから「雲中に入らないように!!」と連絡がありましたがそのときの雲低はいくつかわかりませんがそこまで上げる必要も感じずまたひとつパイロンをとります。このときは積雲が周囲に出来てまして、昨日の予報で「南風が強くなる前に」と思い、毎回850mで沖に出てました。

呉さんTYCOON(左) B01へ・・・(右)

ゴールラッシュ

 ゴールの瞬間はあっさりしたものでした。MLR壊れてるんじゃないの?入力ミスか?と思いながらシリンダーゴールのくせにゴールラインをきってから再び上げなおそうと試みましたが緊張の糸が切れているのかまったく上がらず木につる前にとランディングへ機首を向けました。

小林さん上空ゴール(左) 帰着申告(右)

 西尾のゴールのタイミングは目視でちゃいさんの次くらいか?とにかくデータ的にもゴールしていればいいなあ〜と思い、キャノピーパックを済まして上空を見ていると巨大な、厚みのあるガーグルが作られていました。しばらくするとゴール上空にピーチカラーの小林ZOOMが向かってきました。
 選手も続々笑顔で降りてきて帰着申告、データ提出が行われていきます。

どう?どう?(左) まだ飛ぶ選手達(右)

 データ提出も終わり西尾、小林さん二人ともゴール。並んでいる選手がみんなゴール、ゴール。いやあ、来てよかった。

 選手の中にはゴールの後も飛び続けたり、フリーフライトで再度テイクオフに向かう選手もいました。雲低高度も上がり、グランドサーマルも発生しているのか上空は遠方まで機体が飛んでいます。
 ためらいつつ私たちはハイになっているだけでその実、疲れているはずとお昼を食べに行きました。

日光街道杉並木

 「餃子にしますか?」「ウェルカムパーティーで餃子は山のように出てくるだろう?」「宇都宮はそばもおいしいらしい」
 そんなわけでお昼は盛りそばを食べました。しかしこのあと思いがけない出来事があったのです。

 それはそうと今回の大会日記、文章能力がないからまとまりがないのか、内容盛りだくさんだから話が飛ぶのかわかりませんがこれはこれで苦労しているんですよ。すっきりさせたいもんですね。

閑話休題・パーティー・初日成立

 昼食の後ホテルでのチャックインを済ませ風呂を浴びそのまま寝たいのを我慢しパーティー会場、ランディングへ。時間通りに始まるパーティーはない、の読みは外れ定刻17時に始まりました。
 ゴールした選手が多いらしいので選手間の話の輪が膨れ上がっています。結果を見てから書くと52人がゴール。賑わうわけです、私たちもその輪に加わりました。小林さんとは2人してフォーマルシャツで参加しましたよ。

パイプラン(左) 肉・・・(右)

 テーブルの料理を見渡すと餃子がない!!いやそれ以上に驚愕の事実は19日各クラス成績が掲示されどうやらよく知った名前がC2のトップらしい。すみません、私ですw。

パラ談義(左) わーい、嬉しいな・・・(右)

 こうして夜も更け行く中、生演奏もベンチャーズから加山雄三へと移り谷田校長、COOの菊池さんのカラオケへと続いていきます。(獅子吼もそうだったけど最近はそういう流れなのか?)やがて周囲は闇に包まれ、遠方の空で雷光が閃き、中締めとなりました。
 運転の関係上私はアルコールを一滴も飲まず、明日さらなる美酒をいただくべく、画像掲示板UDA3に書き込みを済ませ21時には寝たのでした。

- 1日目終了・・・ -

初日の再現なるか?

 2日目の朝を迎えました。曇り空の下、駐車場やゲレンデの草には露がうってジメジメとした空気です。しかし昨日のこともあるので早め、早めに移動を開始し第一便のグループでテイクオフに向かいました。今日のタスクは選手をふるい落としにかかるでしょうし、自分も攻めの気持ちを保ち続けたつもりでした。

20日タスク発表(左) データ入力(右)

2日目のタスクが発表されました。

D00-B02−●B13−B01−B02−●B13−●B12−B01−B02−●B04−B01−A21  17.3q

B02デパーチャー(デパーチャーオープン11時15分)

 今日のポイントはB13からB12への移動の際、稜線に戻すか、ワングライドでクリアするか?そんなことを考えてテイクオフのゲートへ向かいました。ウインドオープンの10時45分までは時間が迫っていましたが日射もそれほどなく、ダミーの上りもいまいち。それほどあわてて出る必要はないなあ、しかし初日総合トップの西野さんはトップにテイクオフをして行きました。その後次々と選手が続きたかったのですがブローで南が入るもののフォローに変わったりと安定しない風でした。西野さんもランディングをしたと大会関係者が話をしていました。
 結局私がテイクオフしたのはデパーチャーオープンを過ぎてから。この日も稜線を超える高度まではひたすらリッジで耐え昨日と違うのはブローが入ったときに合わせて旋回、といったところでしょうか。ポイントが定まっていないこともあり私にいたっては他の機体のキャノピーに接触しかけました。(岡本さんすみません。)
 しかし稜線を超えるとまとまりがないものの上がっていきます。この日の雲低高度は知りませんが私が850mに達したときもまだ上に選手はいました。が、込み合っているしスタートパイロンB13をとって戻してからあげよう、攻めに徹しようと思った私はそのままB13へアクセルを踏み込んだのでした。
 しかし、そうは甘くありませんでした。スタートを切って戻ってくると440m。まずい〜。テイクオフ前の木材伐採場でテイクオフ直後の小林さんとすれ違いながらも上げているようで上がらない。B02の段階で私の上空にいた呉さんはテイクオフレベルかそれ以上で戻っていて上げなおしていきます。失敗した。その時は条件が悪くなっていたタイミングらしくぞくそく選手が重なってきます。
 お隣の赤岩のランディングに降ろしてよいとの事だったので素直にランディング。ちゃいさん、小林さん、宮田さんらがすぐさまリフライトへ。私はその後のリフライト便でテイクオフへ行こうとしていると増子さんがゴールしたと降りてきました。

リフライト

 一本目で何が悪かったのか?モノラックで考えていましたが、結果、スタートを900mにしよう!!これも駄目な考えでした。900の段階ではまだ上空に選手がいて上げることが可能な条件でした。宮田さんがその中の一人でB13−B12をセットでとりに行く最中でした。今から思うと私の+100以上だったのかもしれません。
 私は最初のB13のあと再び稜線に戻りたくても戻れず、シリンダーの関係でB01をとりB02に高度は足りない中近づいてからランディングしたのでした。宮田さんはその後も飛び続けゴール、私同様低く飛び出していたちゃいさんは・・・。
 選手65名中ゴール者12名。我慢強くタスクコンプリートした選手は1時間54分のフライトタイムでした。

エンディング

 小林さんはスタートを切ることもなく、西尾はクラス別の表彰にも縁がなく表彰式を迎えました。そんな中チーム戦の表彰でチームスカイプが2位で表彰されました。おめでとうございます。

表彰台左より ちゃいさん、呉さん、木原さん、高野さん

 とりあえず止まっていたいたオープンリーグが動き出しました。そんな中、2日間とも天候に恵まれ競技に参加することも、ゴールをするという達成感も立山チームは得ることが出来、また課題も見つけることが出来ました。
 宇都宮のスタッフの方々、その他お世話になった方々ありがとうございました。さすがに遠いので骨が折れますが、また大会等機会があれば餃子を食べに来たいと思いますw。

 次回白鷹編へと、この日記本編は続きます。いい飛びしましょうね。

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