Team-Cの「大会日記-2006」 −JPA 風の丘カップしらね編ー

2006/03/27UpDate


 2006年の第2戦は、昨年アクシデントで参加出来なかった白根のJNL。「行きますから・・・」と美人イントラのレイ子さんに言い続けながらも1年も経ってようやく行く事が出来ました。
 果たして、大会でPikaichiはどうなったのか・・・?


呉さん家へ・・・

 白根の大会は去年も参加する予定だったのですが、Pikaichiは移動中にアクシデント発生で当日にキャンセルしてしまった苦い思い出?があるので、今年は早目に移動して先に現着するつもりでしたが、呉さんが「家に来い!」と言ってくれたので金曜日の9時過ぎに出発して一路呉さん家に。同行したのはとなみ野の則さん。則さんは日曜日に「いざらい(溝掃除のこと)」があるので土曜日のみ参加する。そのため自分の車で移動し、0時30分頃に呉さん家に無事到着。少し話をして盛り上がり2時には就寝でした。

呉さん家のドアにかかってた札(呉さんらしいと言うか・・・)

事故には気をつけて・・・

 朝は5時30分にお目覚め。あまり眠れなかったけど、足を伸ばして目を閉じているだけでも疲れはとれました。ホントは、金曜日にヒマだったので獅子吼に飛びに行こうとも思ったんですが、結局事務所で仕事を真面目にすることにしました。(獅子吼の日記を見たら、北東が強くて飛べなかったみたいなんで、この判断は正解だった)

 コンビニに寄って朝ごはんと昼ごはんを買い、小名木さんを待って一路白根へ。と思ったら中央道がトラック事故のため小渕沢-須玉間が通行止め。自分が巻き込まれた訳ではないのでいいんですが、なんかPikaichiと白根の大会は”事故”と言うキーワードがある。ちょっと嫌な予感もしましたが、ポジティブに考えて小渕沢から下道で白根へゆっくり向かいました。慌てても仕方ないし・・・。

やっぱモノラックでしょ!!

 白根には7時30分過ぎに到着。受付は始まっていましたが、GPSチェックインが長蛇の列なので慌てず淡々と受付を済ます。気の早い選手はさっさと車でテイクオフに移動して行ったが、「やっぱ白根はモノラックでしょ!」ってことで、Pikaichiや呉さん御一行はモノラックでテイクオフへ移動しました。何ともゆっくりと山間を上がる風景はなかなか味わい深いものがあります。この時間を利用してGPSのチェック。ロケーションを取り直していたら、ガーミンがハングアップしてしまった。テイクオフで修正してポジションも確定してとりあえずGPSはOK。

 白根のポイントや注意点をチーム北陸(則さん、Pikaichi、清水くん)ととなみ野の山本くん、呉さん、小名木さん、ちゃいさんとでミーティング。でもまだ9時30分。天気は良いけど寒い。今日は渋いと言う予想もあって、正直なところ全く状況がつかめない。

受付を済ませて・・・(左) 良い風入ってるねぇ(右)

モノラックでテイクオフへ・・・

テイクオフにて・・・

慣らしの1時間・・・

 11時頃にタスクの仮発表があった。

D90-B31-B23-B26-B31-B23-B26-B31-B23-B26-B31-A10

の44KmでB31のビッグシリンダー2KmでのRace to Goal。スタートタイムは13時。ゲートオープンは11時45分。

ブリーフィング

 スタートまでの時間があるんですが、朝霧の大会以来飛んでないので、空中で慣らす意味もあって12時頃に出る。これは正解で、テイクオフ直後はなかなか上げられず「上げられない病復活?」とドキッとしたものの、サーマルもしっかりしてきてキッチリ上げながらグライダーの操作を思い出す。先に出た呉さんが旭山後方で高く上げていたけど、じっくり高度を取ってあれこれ探りを入れながら、最終的に三角山で2200mまで上げてスタートを待つ。

スタート前で待機中です・・・

 スタートは集団やや後方から2100mでB31へ向かう。軽くアクセルを踏んでB31-B23と取りB23付近で上げ直し。高度が取れたらB26の三角山へ。ここはかなり強烈なサーマルが出ていて何機も潰されていました。ただ、雲もしっかりあってリフトが良いので基本的なパターンは三角山付近で思い切り高度を取ってB31-B23へ行くパターンで回りました。2回目のB31からのリターン中には川の上でサーマルに当たったので軽く回して200mほど上げてからB23へ戻りました。このタイミングはテイクオフ前が若干垂れた時間帯だったようで、結構な数の先行者を抜いたと思います。パターン通りB23で高度を取って三角山へ向かいますが、今回はPikaichiが潰れの洗礼にあってしまいました。いきなり上からたたかれて翼が全部無くなりましたが、あっさり回復して何事もなかったように滑空し始めたので気を取り直して1900mまで上げて3回目のB31へ。この頃から南風〜南西風が強くなり出したようで、なかなか進まない様子。Pikaichiは順調にB31へ向かい、途中はリフト帯に入って上げながらB31へ到達。この時の高度は1700m。あと1周でゴールなんだけど、B23へ到着するとやはり風が強くてサーマルに乗れない。北側に流れてしまい四苦八苦したところでタスクストップ。ランディングは6m/sくらいの風らしく、Pikaichiもなかなか前に出ない。尾根より低くなり「あわや谷底に・・・?」と嫌な予感もしたが、何とかランディング上空まで生還することが出来ました。(無線で半谷さんにいろいろ言われてたみたいですけど、全然無線が聞こえませんでした(^^ゞ ・・・)

 ランディングも無事こなして今日のフライトは終了。自分としては、結構テンポも良くて満足出来る内容だったので気分良く過ごせました。何せ前回の朝霧では、Pikaichiだけゴール出来なかったので肩身が狭かったから。

三角山方面へ移動中(左) 甲府市内方面(右)

パーティーは楽し・・・

 途中でタスクストップになったので、パーティーは予定の18時から17時に繰り上げられました。でも、始まったのは17時30分頃でしたが・・・。TYCOONの調子が良いので呉さんもご機嫌でした。今日のフライトでトップは900点も付き、Pikaichiも15位ながら700点台の点数が付きました。ラッキー!!なかなか700点台は取れないからこれは貴重なタスクになりました。

 パーティーの話題もタスクのことやTYCOONの話で持ちきり。これで評判も上がってみんなTYCOONを買うんじゃないかな?Pikaichiも何人かの選手に聞かれたし・・・。白根名物のほうとうを頂いて、時間もまだ早かったけど19時30分にはお開きに・・・。明日の天気は曇りベースで渋そうだけど、飛べるといいなと思いながら宿に移動です。

宿は「ホテル白根」。純粋?なビジネスホテルです。出張に来たような感じでしたが、お風呂に入った後から
みんなロビーに集合して雑談。これも”また楽し”ですね。



呉組の面々でパーティーだぁ・・・

激渋ムード・・・

 朝は7時起床。今日の受付は8時からなのでゆっくり移動です。今日もコンビニで朝ごはんと昼ご飯を調達し、それから白根へ。上空は高層雲がびっしりで、甲府盆地は接地逆転で真っ白。どう見ても「ぶっ飛び」ムード。それでも大会は始まるのです。みんなでテイクオフへ移動し、昨日よりも早めにスケジュールが進行します。則さんは昨日帰ったので、今日は「チーム北陸」としてはPikaichiと清水くんだけ。昨日結構ツリーランがあったので、みんなで「無理せず行こう」と申し合わせて準備。でも、まだまだ疑心暗鬼なところがあって、準備する気になれないPikaichiは、一服してののんびりムードでした。

渋そうな天気(左) 朝のブリーフィング・・・(右)

そんな中でもタスクコミッティーのみなさんは、コンディションを検討しながらタスクセット。今日は

D90-B24-B33-B23-B24-B33-B23-B24-B33-B51-A10

25Kmのエラップスタイムレース。ダミーもそこそこ上がってて良い感じになってきたので11時15分にウィンドウオープン。渋いことを考慮して、大事に行こうと呉さんと申し合わせてテイクオフ。

タスクブリーフィング(左) 呉さんです・・・(右)

 出て見ると、思った以上に条件は良くてテイクオフ後方で結構上がる。1300mくらいでB24へ向かい、大事を取って一旦テイクオフ上空に戻り、再び上げてからB33へ。B23付近のサーマルも活発になり、ここで高度が1400mくらいまで取れるようになったので、B24-B33をセットで取ることに変更する。テイクオフ後方に付けて上げながらB23を取り、最後の1周のB24-B33を取ってテイクオフ上空に戻るとそれは来た。一気にコンディションは垂れて激渋に・・・。上がったり下がったりのまさに一進一退を繰り返し、厳しい時間を過ごすことになりました。どれ位そんなことをしてたかわかりませんが、痺れを切らしたPikaichiはテイクオフレベルになったところでB51へ移動を開始してしまいました。ハッキリ言うと、この時点での考えは「少しでもゴールに近づこう」程度。距離を伸ばすフライトに過ぎませんでした。山の東斜面をベタベタと北に流しますが、これと言ったリフトに当たるわけでもなく高度は順調に下がって行きます。MLRのグライドレシオでは、次のB51までの現高度での滑空比は12と表示されていて、絶対に届かないし途中で降りてしまうような状況でした。

奇跡の復活と突っ込み?!

 いよいよ高度が下がり、そろそろランディングを考えなければならない状況になったので、高度のあるうちに高圧線を越えておこうと思い平野へ機首を向けました。これも単に「高圧線を越した方が回収道路に近い」と言う安易な理由からですが・・・。セオリーどおり高圧線鉄塔上空をパスして高度処理に入ろうとした時に、なんと弱いながらもサーマルにヒット。でも、「もう対地高度は100mを完全に切ってるし、こう言うサーマルは上がんないんだよな!」と思いながらも”溺れる者藁をもつかむ”の心境で旋回を始めるとジワジワと上がりだす。この時でも「流しながら、少しでも距離を稼ごう」程度しか考えていなかったのですが、ジワジワしつこく粘っているうちに高度はある程度回復してきました。B51への滑空比は2.2と表示されていて楽勝なのはわかりますが、ゴールがわからないんですよね。コンペティーノならわかるんだろうな。こんな時は困るんだねぇ。バリオの高度は780m。B51の高度は400mくらいだったと思うので、この辺の標高は400mとするとゴールもそれ位か?高度差は400m弱でB51からゴールまでは2Kmくらいと考えると、B51で高度が600m以上あっても届くかどうかは微妙。そんなことを考えているPikaichiの上空を”TOSHIBA”マークの伊澤選手が同じサーマルに入ってきた。高度が800mまで上げようとしたが、790m前後から上がらなくなって意を決して離脱。ほとんど賭けですね。

 B51を取ってA10と表示されたMLRを見るとグライドレシオは11.2。「うわっ、やっぱ届かないな・・・」と思いながらも視界にゴールが見えてくると突っ込んでしまうんですよね。幸いにもゴールは400mシリンダー。手前400mでもゴールなんだから、そこまで届けとばかりに気持ちは必死でグライド。ゴール手前の藪に突っ込むことは確実だったけど、「ここまで来たら何としてもゴールしたい!」と言う執念でそのまま突っ込みました。藪に機体を引っ掛けて、でもMLRの距離表示が”390m”となっていることを確認して執念のゴール達成。

 この後は、ファーストゴールを切った大澤選手や良太くん、大会スタッフの藤崎さん等に機体の回収を手伝って頂きました。みなさんありがとうございました。また、ご迷惑をおかけしました。m(__)m

上出来でした・・・

 ゴールから帰ってGPSチェックイン。しっかりゴールも認められ、このタスクも15位。でも、総合では14位。前回貢献出来なかった「チーム北陸」にも2本とも得点計上されて貢献出来ました。昨年からなかなかゴール出来なくて、少し消極的になっていた面もありましたが、今回の大会でトンネルを抜けたような気がします。この調子で今シーズンは頑張って行きたいですね。でも、まだまだシーズンが始まったばかりなので、しっかり練習して行こうと思います。

 次はプレPWC丹波です。これでPikaichiの前半戦は一旦終了になります。みなさん、今年もよろしくお願い
しますね。最後に、呉さんお世話になりました。またよろしくお願いしますね〜!!


戻る