Team-Cの「大会日記-2006」 −JPA All Japan JAM Katsuyama編−

2006/11/06UpDate


 11月の3連休は、福井県の「スキーJAM勝山」エリアで開催されたナショナルリーグ第9戦に行って来ました。当初はTeam-Cの参加がPikaichiだけの予定だったのですが、急遽立山のから小林さん、桝谷さんのZOOMコンビが獅子吼オープンに続いてのナショナルデビュー戦!!
 過去のJAMは悪天に見舞われて成立確率激低だったのですが、天気予報はいい感じ。果たして結果は?


風邪の洗礼・・・

 獅子吼オープンカップの頃からPikaichiは出張続きのスケジュール。運悪く大会が開かれる週初めから風邪の洗礼を受けてしまい、「大会までには気合で直すぞ!」と薬漬けの日々を過ごすも体調は思わしくないままに当日を迎えることになってしまいました。

 今回の参加は冒頭にも触れたとおり、Pikaichi、小林さん、桝谷さんの3名。他にとなみ野の則さん、山本君と獅子吼からは北口君の6名。この面子で宿も共にすることになっておりました。通常ならば、空港横の駐車場に待ち合わせて行くことが多いのですが、今回は何と小林さんがわざわざPikaichi宅、桝谷さん宅まで送迎してくれることになりました。小林さん、ありがとうございます。晴れの特異日である11月3日文化の日。時間は朝5時ちょっと前。小林さんが予定通り到着。その後桝谷さん宅に寄ってから高速に乗り一路福井はスキーJAM勝山へ。途中のコンビニで朝食や昼食などを調達しながら移動して、エリアに到着したのは予定通り朝7時20分を過ぎた頃でした。

応援に行きます・・・

 7時30分からの受付を済ませ、則さんや山本君、北口君とも顔合わせ。公式掲示板には何故か今回もPikaichiがタスクコミッティーになっていたので気象データをチェック。かなり良さそうなデータにビッグタスクを予感したのです。そうこうしてる間に携帯メールには早風君から「応援がてら追っかけ中!」と言う意味不明?のメールが入る。とりあえず「来るんだ?」と思いつつ、準備を済ませてテイクオフへ移動しました。テイクオフに到着した頃に早風君に電話を入れると、既に西尾君と共に到着して居る模様。後から上がりますとのこと。

受付(左) GPSチェックイン(右)

良さげな天気(左) 良さげな気象データを見るちゃいさん・・・(右)

Big Task

 天気は快晴。条件も良さそう。面子も申し分ない。これでビッグタスクにならない訳がありません。タスクコミッティーは正ちゃん(只野正一郎)、鈴村さん、地元JAMの黒田よっちゃん、Pikaichiの4名。いくつかの予定タスクの中から、61Kmのタスクが合意されて仮発表されました。西尾ダミーや早風ダミーも順調に高度を上げて楽しげに飛んでいます。タスクの前半は主にエリア内でのこなしになるので、エリア内のコンディションを見ながらタイミングを見ます。概ね問題なさそうと言う結論に達し、

D97(テイクオフ)-B61(スタッフロッジ・スタートシリンダー1.5Km)-B58(テイクオフ裏のレストハウス)-B30(NTTアンテナ)-B58-B41(越前大仏)-B58-B31(勝山城)-A90-B41-A88(森山ゴール) 61.6Km

が正式にタスク発表。ゲートオープンは11時20分。一斉スタートは12時10分に決定。スタートパイロンが比較的近いので、上げる時間を考えても慌てる必要はないとの判断で12時前にテイクオフする。小林さんや桝谷さんは、一番最後に出るとのこと。雲低は1500mくらいありそうなので、今日は上げて走るように注意点だけを伝えてゲートに入りました。
 Pikaichiの目的は800点以上を取ることなので、おのずとレースでの目的はトップ集団と絡んで飛ぶことになります。いつもは比較的マイペースで飛ぶんですが、ランキングを30位以内にするためにはトータル2250点くらいにしないと厳しい。2000点台のPikaichiには200点ばかし足りないので、手っ取り早いのが800点ってことなんですよね。それには、トップに絡んでタイム差を小さくしながらゴールするしかないので、ゼロかイチかの戦法で挑むことにしたのです。

開会式とブリーフィング(左) タスク仮発表・・・(右)

応援に来た早風機(左)と西尾機(右)

追随・・・

 テイクオフしてスタートまでは10分足らず。スタート時間にはそこそこの高度になっていましたがビッグシリンダー内に入っていたので一旦外に出なければならず若干遅れてスタート。レストハウスを取ってから上げ直しアンテナへ。アンテナ行く途中で則さんと一緒になったので写真を撮る。則さんも同じタイミングで撮ってたらしい・・・。さすが意気が合うなぁ・・・(笑)。アンテナから戻りながらレストハウスを取り、大仏に行くために高度を稼ぐ。先頭集団の正ちゃんや小幡さん、薬ちゃん等の機体は十分手の届く範囲にある。動きを見ながら追随することに全力を傾ける。それにしてもTYCOONはやっぱり調子が良い。並み居るBoomerang4軍団にも引けをとることなく十分に絡むことが出来るし。今大会にもいつの間にかTYCOONが結構増えていて嬉しい。

則さんが撮ったPikaichi・・・(左) Pikaichiが撮った則さん(右)

B30(アンテナ)に向かう・・・

ZOOMコンビも大仏参り・・・

 JAM勝のエリアには何度か飛びに来てるし大会でも飛んだことがあったけど、実は大仏や勝山城には行ったことがないのですよ。と言うか、エリア外に出るチャンスに恵まれなかったと言うか・・・。なので、ここからは全く未知の世界に突入。先行するトップ集団に続いて越前大仏のある南側の尾根先端へ向けて移動開始。大仏もサーマルポイントなので、ここでしっかり上げてからパイロンを取ってもう一度エリアに戻る。この時も先行する機体(特に目立つ正ちゃん)を見ながら、ランディング上空辺りで上げ始めたのを確認してそのガーグルに突っ込み危なげなく上げ直しに成功。もう一度レストハウスを取ったらいよいよ平地の往復をこなしてゴールへのタスク最大の山場へ突入だ!!

B41(越前大仏)・・・

 勝山城攻略のために再び越前大仏に移動すると見覚えのある白にオレンジのZOOMが手を振っている。小林さんだ。大仏を取ってエリアに戻るところだった。「さっすが〜!!」と思っていると、大仏の右側でサーマリング中のブルーのZOOMも発見。こっちは桝谷さんだった。ここで2人に会えたのはすっごく嬉しかった・・・。2人から勇気をもらって先頭集団からちょっと遅れたけど勝山城に移動開始。トップは既に六呂師方面に移動中。目を離さないように注意しながら追撃を続ける。

B31(勝山城)・・・

力尽きて・・・

 勝山城から次のポイントであるA90までは8Km以上の距離がある。トップ集団は道程の半ばで大きくスタック中。その集団のガーグルには届きそうにないので、手前の起伏を狙って移動するとありました・・・。弱いけどサーマルが。そのサーマルでじわじわと上げ直し、すかさずトップ集団に合流に成功。一緒にA90に移動することになりました。が、A90からのリターンでは山側と平地側に選手がバラける。Pikaichiは岩沢くんの居る山側でサーマルを引っ掛けて高度を持ち直すものの、その後の判断が定まらずフラフラと台地上を移動して平地に戻ることが出来なくなってしまった。めぼしいリフトにかすることもなく、41Km地点にランディングしたのでした・・・。

A90は目の前だ!!(左) Pikaichiの降りた田んぼ(右)

夜も楽しく・・・

 結局このタスクはゴール者なし。トップは正ちゃんの50Km。1時間ほど回収車を待ってエリアに戻るとみんなそこそこフライトしたらしい。チェックインを済ませてからパーティーに突入。今日のフライト話に盛り上がりました。パーティーの後はお風呂に入り、部屋では則さんの持ってきたパソコンを使ってフライトのレビュー会。小林さんや桝谷さんの素晴らしいフライトに、「立山のおじさんたちは上手いなぁ」と則さんも言ってましたよ。

パーティーで・・・(左) フライトレビュー会(右)

2日目も快晴・・・しかし風強し

 競技2日目も快晴。7時30分の受付ながら、選手は既に動き始めていてテイクオフへの移動も始まっていた。ちなみに昨日のタスクではトップが900点も付いていた。26位のPikaichiも738点獲得。これで今までの最低点だった628点を入れ替えて100点以上を上乗せ出来た。
 今日の気象データを見ると、風が強く寒気も入る。天気予報では雷注意報も出てるので、その点が気がかりだった。

2日目も快晴・・・

 ブリーフィングでも「今日は長めにウェイティングします」とのこと。タスクも短めの30Kmくらいを目安に幾つか候補を立てる。昼以降には風も南東から南西に変わる見込みとのデータを信じ、まさに長い長いウェイティング。テイクオフに吹き込む風は弱くなる気配を見せず、相変わらすサイドからサイドフォロー。昼を過ぎ、13時を過ぎてもなかなか変わる気配を見せなかったが、14時前にはようやく弱くなりつつあり、風向きも西に振れてきたのでタスクが発表される。

D97-B30(Start)-D97-B35-B34-D97-B35-B34-B37(Goal) 30.3Km

2日目のブリーフィング・・・(左) ゲートには長蛇?の列・・・(右)

エラップスタイムレースで14時15分にゲートオープン。テイクオフ前方には大きな雲も出来始め、最初に出た選手達が上げ始めた。しかし、テイクオフの風は相変わらずサイドから時折サイドアゲインスト。選手も手こずる中、Pikaichiが出られたのは20人目くらいだったか・・・。既に遥か雲低に付けてスタートを切った選手が居る中、何とか雲に間に合い上げることが出来たものの、スタートのアンテナから折り返して来るとゲレンデの吹流しは北西に変化していた。さっきまで効いていた南面は一面シンクと化し、成す術もなくPikaichiはあれよとランディングしてしまいました。

晩飯は?

 2日目のタスクは、先に出た何人かがエリアから出て行ったものの、中盤以降の選手はほとんどぶっ飛びに終わる。多分、GAPでは大した点が付かないだろう。そんな話をランディングで鈴村さんとしていると、続々とみんな降りてきた。今日はさっさと風呂に入って晩飯にしよう!!

ランディングに向かう小林さん・・・

 則さんとは「8番ラーメンでいいよ!!」ってな話になってたのですが、小林さんや北口君は昼間から地元の清水君に晩飯スポットをリサーチしてたらしく、その中から「おばちゃんがやってるホルモン焼き屋さん」に決定したのです。しかし、場所がわからず清水君に電話で誘導してもらい、暗闇の中ようやく到着することが出来ました。場所もかなりわかりにくいところだったけど、それ以上に見た目には店に見えないマニアックなところ。まさに昭和にタイムスリップしたかのような店のたたずまいに一同感動しながら入店すると、確かにおばちゃんがたった一人で切り盛りしている様子。ホルモンとビールを頼むと、「ビールはそこ(冷蔵庫)から勝手に持ってって」と言われて、その感じがいかにも一杯飲み屋って感じでこれまたgood!!もちろん、ホルモンの味もバッチリだったし、閉めの焼きうどんもヒットでした。みんなたらふく食って満足した、まさに「晩飯」って感じでした。

3日目も快晴・・・でも、やっぱ風強し

 3日目の朝も快晴。昨日はみんな早く寝たので今日は早起き。ホテルをチェックアウトして7時30分に受付に行くと、テイクオフ行きの1便が出て行ったところだった。しかし、「まだ8時にもならないのにテイクオフに行ってどうするのだろう?」と思ったのはPikaichiだけではないハズ・・・。

3日目も快晴・・・

 今日の気象データは基本的に昨日とほとんど変わらず。ただ、風が西よりに変わるのが昼ごろってところが希望の持てるところか・・・。

ちゃいさんを讃えて・・・

 テイクオフに行くとちゃいさん発見。昨日のタスクでは見事2位の素晴らしい成績だったので、みんなで栄光を讃える事にした・・・(笑)。Pikaichiの予想どおりトップは350点。ミニマムでも130点。Pikaichiで150点くらいだった。20Km以上も飛んだちゃいさんも300点。6Km飛んだPikaichiの4倍弱の距離なのに2倍の点数。お気の毒と言うか、運がないと言うか、つくづく巡り合わせが悪いと思っているのはPikaichiだけではないはず・・・。でも、大丈夫だよちゃいさん。きっと良いことがあるはずだから・・・。四国頑張ろうね・・・。

ちゃいさんを讃える朝の集い・・・(左) 風は南東・・・(右)

キャンセルです・・・

 今日もテイクオフではウェイティング。風は南東。昨日よりは弱いもののそれは昨日と比較してのことで強いことには変わりはない。最終日なので短めのタスクって思いもあったが、Pikaichiとしては40Kmくらいはやりたいと・・・。基本は40Kmで組んで、後は状況に応じて短くすることでタスクコミッティーで合意。しかし、今日も待てど暮らせど風は弱まらず、風向きも変わらずで昼が過ぎてしまった。14時がリミットだった。風向きが変わり始めた14時前に29.1Kmのエラップスでゲートを開けたものの、結局はレースコンディションにはならずキャンセルになった。残念だったが仕方ない。

楽しかった3日間・・・

 結局毎日飛べたことは飛べた。過去の大会ではなかなか天気が味方してくれなかった勝山だったけど、今回は初日に十分及第点が付けられるタスクが出来たのは大成功だろう。しかも、みんな凄く楽しそうに飛んでたのが何より嬉しかった。そして、800点は無理だったけど738点を取って暫定ランキングながら31位まで浮上出来たのは収穫だったし四国の最終戦に繋がる良い結果と呼べるだろう。これで、四国は思う存分勝負できるぞぉ・・・!!

 一緒に行ってくれた小林さん、桝谷さん、ありがとうございました。そして毎度のことながら則さん、山本君、北口君もありがとう。また次回もよろしくです・・・。

女子TOP3(左) 総合TOP6 (右)

チームTOP3 (左) 大会委員長の堀さん(右)


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