Team-Cの「大会日記-2006」 −JPA 富士見パノラマオープンカップ編ー

2006/06/14UpDate


 富士見パノラマと言えば、もう十数年前(正確には1994年)に当時のナショナルポイントシステム大会で参加した以来のエリア。今回は、いつも大会でお世話になっている呉組の組長?呉さんかプロデュースすると言うので、1週前の栂池をキャンセルして参加を決めたのです。(2週連続は無理なので・・・)
 さて、大会の方はどうだったのでしょうかねぇ・・・。


ゆっくり行こう!!

 今回はオープンリーグと言うことで、立山からは早風君、西尾君が参加。転勤で滋賀に行った萩尾さんとも現地で合流予定。それから、となみ野からは則さんと期待の新星喜多君。獅子吼からもたくさん参加しています。私たち富山組は、朝早く起きて移動するのが嫌いなので、前日の22時にいつもの場所で待ち合わせて車2台で出発しました。午前2時を目標にゆっくり移動しました。全行程を下道移動です。途中で小腹が減ったのでラーメンを食べ、現着したのは予定どおりの2時頃。それから則さんの寝床(テント)を設置し、残りの面子はそれぞれの車で睡眠を取ったのでした。

則さんのスイートルームです・・・

久々の富士見です

 Pikaichiは朝5時過ぎに目覚めてしまいました。久々の富士見パノラマなので、少し周辺を散策してみると、少しずつですが12年前の記憶が甦ってきました。一部施設が追加されていたり新しくなったりはしてますが、基本的には同じです(当たり前か)。対岸に見えるはずの八ヶ岳も、今はガスが低く垂れ込めて見えませんが、昼になればガスも上がって素晴らしい景色が顔を出すでしょう。ただ、風が北から吹いてたのは気がかりでしたけどね。

 みんなが起き出したのは6時を過ぎた頃。洗面を済ませて朝食。そして準備へと手順が進みます。受付は8時からなので、まだ少し間があります。忘れ物がないように入念に準備をしてからスクール事務所へ移動しました。(忘れ物が多い人が約1名居るので・・・)

準備中の面々

呉さんがんばる?

 8時から受付開始。参加予定だったK林さんが急遽キャンセルになったので、チーム戦登録メンバーの変更をしたり、オープンリーグでもチーム北陸で登録したりとあれこれ手続きが忙しい。それにしても今回のオープンはホントに人が多い。選手の参加数は80名以上。呉さんの人柄が成せる業だろうか・・・?

受付(左) いろいろ手続き・・・(右)

仕切る呉さん(左) 大会実行委員長の植村校長(右)

 9時からはスクール事務所前で開会式。呉さんが全て仕切って滞りなく開会式が終了し、選手はゴンドラでテイクオフへ移動。天気は思ったほど良くなって来ない。もともとは雨予報だったのが、急遽晴れベースに変わったのだから文句も言えないのかもしれませんが、高層雲がビッチリ張って日射は弱め。風も相変わらず北。ここ富士見パノラマは基本的には南ベースの風が良い。でも、日中は上空西ベースになることが多く、テイクオフが東向きなのでフォローっぽくなってしまうんですよね。北の場合はよくわからないんですが、以前来た時には北風ではテイクオフした人が翼端ペラペラさせて飛んで行ったのが印象に残ってるんですよね。さて、今日はどうなるのでしょうか・・・。

ゴンドラで登ります(左) テイクオフから見える八ヶ岳(右)

レースは?

 10時からテイクオフでブリーフィング。今回の競技委員長はJNL常連で上位常連の岩沢君。副競技委員長は同じく岩波君。アドバイザーとして扇澤さんが参加していました。状況としては概ね北風ベースながら、南に変わる可能性も十分考えられたので、しばらく様子を見てその間にタスクの協議をするようです。選手は思い思いの場所に機体を広げてクツロギムードでした。

準備中の清水君と西尾君(左) てーちゃんとチーム獅子吼(右)

競技委員長と副委員長(左) テイクオフ(右)

 次のブリーフィングでは14.5Kmのエラップスタイムレースが仮発表されました。テイクオフ前の池をスタートして南側の谷を挟んだ支尾根にある道路のカーブ、ゴンドラ山頂駅、再び池をとってカーブ、ゴンドラ山頂駅、エリアの南のはずれにあるガレ場を取ってからランディング2と言うもの。基本的に南風がしっかり入れば池もカーブもサーマルポイントと言うことなので、どちらかでしっかり上げて行けばそれほど難しいタスクではありませんが、まだまだ風向きが定まらないのでもうしばらく様子を見ることに・・・。そして、ダミー軍団が上がる事を確かめた後にタスクが正式発表され、ゲートオープンが11時30分となりました。が、ゲートオープン直前に再び北風が強まってしまい12時まで延期に・・・。

タスク発表(左) ダミーの薬ちゃん・・・(右)

 12時ゲートオープン後は弱いながらも待ちわびた南風がテイクオフにも入り、続々とテイクオフ。今大会からBoomerangSPORTSに乗り換えたちゃいさんも早めにテイクオフし、上手くサーマルを捕らえて上げて行く。Pikaichiものんびりムードから切り替え、さっさと機体を前に広げてテイクオフ。しかし、池周辺では全く上がらないのでそのままスタートを切ってカーブへ。今年から2-3グライダーはC1カテゴリーに変更になったので、シリンダーは200m。しかも次のカーブは尾根の少し南側。尾根を回りこんでシリンダーに入るもサーマルはなく、すごすごとランディング方向に向かうと弱いサーマルにヒットしました。Pikaichiの下で何機か回していましたが、若干沖(南東)方向に伸ばした方が上がりが良いので「南と北がぶつかってるな?」と感じ、そのイメージのままネバネバと回していると少しずつ上がって高度は1700mまで回復しました。ゴンドラ山頂駅には届かないので、とりあえず続々とテイクオフしてくる選手が居るので池に戻ってオメガ6と一緒にステイを決め込みますが上がらない。ベストポジションをとってもう一度カーブに行きますがやはりサーマルはなし。そのままランディングとなりました。(残念)
 早風君や西尾君、萩尾さんも降りてきて3人はリフライトへ。Pikaichiは十分?ソアリングさせてもらったのでフライト終了となりました。

テイクオフするちゃいさん

スタートパイロン付近(左) ランディングにて・・・(右)

パーティーだぁ・・・

 パーティーは17時30分から。なので、一旦宿に帰って風呂にしました。今回の宿には立山組、となみ野組、獅子吼組などメンバーが多い。夜も賑やかになりそうでした。

 パーティーのプロデュースも呉さん。司会も呉さん。今回のパーティーでは、Pikaichiや則さん、ちゃいさんなどナショナルリーグ常連組がおのおののテーブルに「テーブルマスター」と言う役割を与えられて他の選手をもてなす?係になりました。テーブルマスターには、日本最強のサラリーマンフライヤーの小幡さんや薬師寺くん、鈴村さんなどのトップフライヤーも顔を揃えていました。他の選手はくじ引きで座席が決まる仕組みになっていて、いつものように知り合いが固まる席順ではないので、知らない人達とも会話が出来て友達が出来るように配慮されているのです。長い前半のセレモニー?が終わって、ようやく乾杯に・・・。乾杯の音頭はPikaichiがご指名に預かり、みんな待たされているので予定してたパフォーマンスをやめて即乾杯!!パーティーに突入したのでした。

テーブルマスターの面々(左) 司会の呉さん(右)

オーストリアPWC準優勝のオギー(左) くつろぐ西尾君(右)

 知らない人達ですが、同じパラグライダーを楽しむ選手達ですから話題も飛びの話に集中します。お酒も入って盛り上がって来ました。Pikaichiにもあれこれ質問が浴びせられましたが、わかる範囲でお答えさせて頂きました。

 でも、このパーティーはとても楽しかったですよ。このスタイルはオープンリーグにマッチしてると思いますね。ワイワイガヤガヤやりながらも、トップフライヤーと気楽に話す機会が得られるんですからね。(Pikaichiはトップフライヤーじゃありませんけどね)

 パーティーもお開きになり、宿でも2次会が開かれました。ワイワイ楽しく過ごしましたが、みなさんお疲れのようでいい加減に寝床に付きました。

2日目はキャンセル・・・

 朝目覚めると曇りですが夜中に雨も降ったようです。エリアもガスに覆われていて、既にキャンセルの発表が公式掲示板に書かれていました。10時から閉会式となり、くじ引きで賞品を分けてからお開きになりました。残念ながら大会は不成立になりましたが、1本飛べたしユニークな取り組みがあって手作り感溢れる大会だったと思います。関係者の皆さんお疲れ様でした。そしてありがとうございました。次回以降もこんな暖かい大会運営をお願いしたいと思います。

 お開きの後は、獅子吼の豊島くんが当てたとんかつ屋さんのお食事券を使うためにとんかつ屋さんへ。そして、長い昼食タイムの後で帰路についたのでした・・・。


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