Team-Cの「大会日記-2006」 −JPA パラグライダーカップin富士山編ー

2006/02/26UpDate


 2006年シーズンがスタートしました。今年は例年と違い、JPAナショナルリーグ第1戦からのエントリーです。昨年までは、2月と言えば冬眠中で、シーズンはまだ先と言った趣きでしたが、今年は最初から頑張って行こう!!と思っております。
 さて、2006年シーズン最初の大会日記です。どうなったのか・・・?


雪の出迎え・・・

 冒頭にも書きましたが、昨年までだったら2月はまだまだ冬眠中なのです。2月に行われる大会にはエントリーしたことがありません。が、今年は最初から行く事にしていました。何故かと言いますと、昨年があまりにも飛べないシーズンだったことがありまして、とにかく出られる大会には最初から出て行こうと言う気持ちになったのでした。特に、朝霧の大会は過去2年とも成立しているし、昨年は3日間開催で3本成立と確率が抜群に良いんです。なので、とにかくポイントを揃えるにはこう言う大会を押さえて行かないとダメなんで、今年は朝霧を皮切りに白根、岩屋までが前半戦、となみ野、JAM、四国が後半戦と言うスケジュールで参戦することにしたんです。

 朝霧の大会に行く場合、夜中に出発して早朝に到着し、睡眠不足のまま飛ぶと言うパターンが多かったのですが、今年は前日有休を取ってゆっくり移動することにしました。となみ野の則さんととなみ野PGスクール校長の小塚さんと一緒に朝霧まで24日の昼から移動。天気は芳しくないですが、明日は晴れる予想になっています。日曜日は気圧配置を見ても絶望的だったので、土曜日1日だけの勝負になることはわかりました。移動途中に(有休中にも関わらず)会社から何度も電話が入って困ったのですが、無事朝霧に到着しました。甲府の山越え途中から雪になり、本栖付近はシャーベット状の積雪。北陸から雪を逃れて来たのに雪に出迎えられて複雑な気分でした。
 今晩前泊予定の呉さん、ちゃいさんと宿で合流し、晩御飯を済ませてからあれこれ話をして早めに寝ることにしました。

快晴の朝・・・

 朝目覚めたのが6時。則さんは5時30分頃から起き出していました。窓の外は快晴。富士山も見えています。予報どおり晴れ。ただし、風の予想は終日北東と朝霧ではあまり良くない風向きとのことで、場の風が入ってくれることを祈るばかりです。準備を手早く済ませ、受付に行くと既に多くの選手が受付とGPSダウンロードに長蛇の列。これも大会の風物詩?とシーズンスタートを感じながら、Pikaichiや則さんも列に並んで受付・GPSダウンロードを済ませてテイクオフに移動しました。

宿の窓から見た朝の富士山・・・(左) 今回はスタッフで参加 獅子吼のようこちゃんとさっちゃん(右)

渋々予想も・・・

 テイクオフに上がる車は、いつものことながら1便や2便には乗れるはずもなく、あれこれしてるうちにかなりの選手が居なくなってしまった頃にようやくテイクオフに移動することが出来ました。天気は誠に良く、しかも暖かい陽射しが気持ち良い穏やかな日って感じです。それもそのはず、正面に見える富士山は霞んで見え、しかも逆転層が何層にも重なっています。いかにも「渋そう〜」ってムードでした。
 話は変わりますが、今年からJPAの大会では「チーム戦」が取り入れられ、Pikaichiと則さんでチームを組んでいます。当初は「TeamC&G」で登録していたんですが、メンバー3名(女子を加えると最大4名までOK)が揃わないので、JAM勝山の清水君を加えて「チーム北陸」と改名してエントリーしました。チーム戦は、3名のうち上位2名の得点が加算されてチームの得点になります。これも一つの遊びです。頑張ろう・・・!!

逆転層と富士山(左) チーム北陸の面々(右)

 テイクオフに選手が揃った9時過ぎから開会式が始まりました。やはり今日は渋い予想らしく、状況を見てウェイティングらしい・・・。ダミーのTYCOONが出ると、意外にも上昇し始める。高度は1200m程度で頭打ちらしいが、結構行けるかも?と言うムードが高まり、テイクオフのムードも盛り上がり始めました。タスクコミッティーからは渋い場合とバンバンだった場合の2種類のタスクが仮発表され、選手はそのタスクをGPSにルート設定。しかし、最終的には渋いとの予想から

D71-B20(Start)-B15-B20-B13-B27-B06-B13-A54(41.8Km)

に決定。ゲートオープンは10時。エラップスタイムレースですが、クロックスタートを採用したため、スタート時刻は10時30分、10時45分、11時、11時15分の4回。基本的には稜線を往復するタスクですが、ポイントはやはりB06のもちや。沖だしのタイミングや高度が問題ですが、何より上がるかどうかもわからないので、結構心配でした。(まさか、それが現実になるとは思っておりませんでしたが・・・)

開会式(左) ゲートオープンです・・・(右)

テイクオフ直前のちゃいさん(左) 順番待ち中の則さん(右)

先に出た選手はガーグルを組んで上昇中

いい感じで飛んでます・・・

 テイクオフの順番は中間よりやや早め。それでも10時20分過ぎだったと思います。既に多くの選手がガーグルを組んで西富士方向とスタートパイロンのある南尾根方面で待機中。最初のスタート時間である10時30分には間に合いそうもないので、様子を見ながらスタートしようと思いテイクオフすると、そのままスルスルッと上昇。「ラッキー!」ってことで、スカ朝テイクオフ上をサーマルで上げ切り、南尾根で待機中の集団に向かって移動を開始。この時、西富士で呉さんが遊んでいるのは見えてましたが、何故かスタートポイントへ移動してしまいました。そこそこの高さで到着すると、先に出たちゃいさんもサーマルで回しているので一緒に回す。ハッキリ言って渋いサーマルでしたが、スタートする高度を稼ぐのと、次のスタート時刻10時45分まで待たなくてはいけないので慎重に回しているとAチームの水色BOO4(多分辻くんか?)が良い感じで上がっているのを見てそこへ突っ込み一緒に上げました。サーマルでの上昇性能はBOO4にも引けを取らない印象。旋回中にノーズを下げるような挙動もないので、まるで滑るように上げる事が出来ました。(なかなか良い感じ・・・)
 10時45分にあわせてスタートパイロンに移動し、少し遅れて(多分46分過ぎか?)スタートを切り、BOO4とBOO3が前周りで天子方向へ移動するのを追う事にしました。勿論、いつもならそんなことはしませんが、今回はいろいろとデータが欲しかったので、BOO4、BOO3と比較するチャンスと思って躊躇なくそのコースを追随。スピードは遜色なく、勿論浮きについても問題なし。十分着いていくことは可能でした。しかし、長者の尾根でスタック。辻くん?と思われるBOO4はそのまま天子に突っ込んで行きましたが、Pikaichiは一緒に来たBOO3(後で良太と判明)とリッジサーマルで渋々モードで粘りながらジワジワ上昇。渋い状況でも旋回性は良く、外翼もしっかり着いてきます。タイトな旋回にもノーズが突っ込みすぎる事もなく、それでいて浮きはBOO3以上でした。気分が良くなりサーマルも良くなってきてようやく長者で尾根に乗ることが出来、天子を取ってもう一度長者で少し上げて先ほどの南尾根へ戻りました。

田貫湖

タイミング?ウデ?・・・

 南尾根のサーマルは益々活発になっていて、今日初めて雲低に着ける事が出来ました。1700m弱まで上げてB13へ移動し、そのままリターンして鉄塔尾根で上げようと試みるも上げられなかったので、もう一度南尾根で良いサーマルに入って再び雲低へ。次は天子山頂から更に南のB27。天子方向は雲が出来ていてハイウェイになっているので、とにかく尾根に出て楽に移動することに・・・。稜線上は何の不安もなく、アクセルを踏んで移動。B27からのリターンで則さんとすれ違う。お互いに手を振って存在をアピール。ここまでは、誠に調子良く飛んでいたんです。この後長者で少しリフトに入って、三度南尾根(今度は鉄塔尾根のやや稜線寄りだったが)でサーマルで雲低1700mに着け、問題のB06もちやへ移動。1700mあれば高さとしては問題ないと思っていたし、先行してもらった長島さんの乗るオメガ7プロトや数機の機体を見ながらもちやへ移動していたので、よもや上げられないとは思っていませんでした。先行する機体は既に上げている機体が居る反射板へ。そして反射板の斜面に張り付くなり上昇を始めたのを確認して、Pikaichiももちやを取って反射板に移動。ここまでは問題なかったハズ・・・。が、既に下層は南が強くなり始めていて、上げられるはずのサーマルがまとまらず、そこに居たほとんどの選手がもがきながら頑張るもののランディングを余儀なくされてしまったのです。その時間は10分あまりでしょうか?言い訳がましく聞こえますが、Pikaichiたちの集団の前後の選手は、苦労しつつも上げ直して行ったんです。この差は一体???タイミングが悪かったのか、ウデが悪かったのか?

天子方向(左) もちやへ移動中・・・(右)

 Pikaichiがライディングして機体をパッキングしている頃、則さんがもちやから前山に帰還。低いところから上げ直して行きました。(さすがですねぇ・・・)

上げなおし中の則さん(中央やや左の白いBOO4がそれ)

 その後、呉さんやちゃいさんも上げて行きゴールへ。PikaichiはさびしくWingKissで待つことになりました。(残念)

スタッフで参加の小塚さん、応矢さん、さっちゃん

でも、楽しかったです・・・

 みんながゴールから帰ってきて、特に呉さんにはボロクソに言われましたが、まぁゴール出来なかったのはそれはそれで受け入れるしかありません。タイミング云々と言えばそれもそうだし、実力と言えばそれもそう。結果は58名ゴールして、Pikaichiは65位。ゴール出来なかったほとんどの人はもちやで失敗した人。多分、Pikaichiの飛んでた集団の人が多いんじゃないかな?でも、飛びとしては楽しかったですよ。何より気分良く飛んでましたので、それが一番でしたね。勿論、反省がないわけではなくて、ハッキリ言って最近考えて飛んでないと言うことがわかりました。結構行き当たりバッタリで飛んでるなぁって印象があります。それと、自分のスタイルに合わない飛び方(低いのに突っ込んで行くとか)はリズムが狂うからダメって思いました。やはり、上げるところでしっかり上げて、思い切り良く走ってまた上げると言うスタイルを確立しないといけないなって思いましたよ。ホントに。結構浮かれてたからな・・・。今回は。もう少し冷静に周りを見て行かないとね・・・。次回の白根はこの辺りを注意して修正したいと思います。

パーティーで・・・

 そうそう、チーム北陸はPikaichiがタコッたものの、則さん、清水君がゴールして10チーム中8位でした。お二人さん、済みませんでした。m(__)m

 2日目は予想通り雨。朝から麓の家で昨日のタスクの検証をしたり、選手からの意見を聞いたりと有意義に過ごしました。

 さぁ、白根は頑張ろう。(と言うことにしておこう・・・)


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