Team-Cの「大会日記-2005」 −JPA COOスプリングカップ編ー

2005/04/12UpDate


 2005年シーズンがスタートしました。Pikaichiも遅ればせながら冬眠から覚めて始動しました。今年の初戦は茨城県はCOOエリアで開催のJPAナショナルリーグ、COOスプリングカップから・・・。COOは4年前のF1に参加して以来2回目。さて、どうなることやら・・・。


前フリ・・・

 今年の大会は、当初の予定は白根から参戦のハズだったのですが、アクシデントがありましてCOOからのスタートになりました。COOには、Pikaichi、となみ野TeamGの則さん、獅子吼からは府玻さん、北口君、小森さっちゃん、五十嵐さんが参加。移動は則さんの車に乗っけてもらって長距離ドライブをこなしてきました。

COOは快晴。今日はどんなコンディションかな?

 COOに到着したのは朝の4時30分を回った頃。いや、もう5時近かったかもしれません。富山を昨夜の9時30分過ぎに出発して7時間以上かかっての到着。眠いし身体は痛いしで、しばしの睡眠タイムとなりましたが、やはり車の中では熟睡など出来るはずもなく、ウトウトしてたらもう6時。周りがボチボチ動き始めたので起きる事にしました。

 受付を済ませてテイクオフへ移動する車を見ると、既にザックが大量に並べられていて、選手も群がってどうにもならない状態。いつものことですが、最近は必ずと言っていいほど出遅れてます。次の便で上がるしかないので、しばしくつろぐことにしました。

受付風景・・・

100Kmタスクってか!!

 2便目の車に乗ってテイクオフへ。既にゲート周辺は選手が準備に勤しんでました。ここから見る風景は久しぶりですが、逆転層がびっしり張っていて周囲も霞んでいます。今日はブルーサーマルかな?渋いかな?などと考えながら、そそくさと準備にかかりました。風予報などを見ると基本的に上空は西風。どんなタスクになるのかと思ってると、何故か名前が呼ばれたので行ってみると「セーフィティーコミッティ」に選ばれていました。なので、タスクコミッティに混じって今日のタスクを聞くと、白河ゴールのクロカンレース。距離は100Km。「ひゃ、ひゃっきろ〜・・・」。この時点で既に呑まれてました。雰囲気とタスクに・・・。

 タスクはB01テイクオフからB11猿アンテナのビッグシリンダー1Kmでスタート。そのままB11を取ってB06猿公園を経由してから95Km先の白河までと言うダイナミックなもの。正直なところ黒羽ゴールかな?と思っていたので焦っていました。ハッキリ言ってCOOと言うか足尾のエリアは加波山までしか行ったことがありません。雑誌やネットなどでは、クロカンの情報がたくさん載っていますが、そんなに情報収集してこなかったし、何処をどう飛んでいいかもわからないので・・・。

 ブリーフィングでは、気象予報士の高橋さんによるメテオインフォもあり、今日は南風が昼頃から入るみたい。減率はそこそこだが、サーマルトップは1300mあたり。雲は出来ずにブルーサーマルらしい。困った・・・。

テイクオフで準備中の選手(左)とタスクボード(右)

訳もわからず・・・

 ゲートオープンは10時10分。選手は次々にテイクオフして行きました。そのうちに風がコロコロ変わるようになり、やがてフォローになってしまいました。それでも、無風のタイミングや前から入るタイミングを捉えて選手がどんどん出て行きます。しかし、Pikaichiはなかなか出られません。もっとのんびりと構えるべきだったのかもしれませんが、一旦ハーネスを着てしまうと「早く出たい!」と思ってしまうので、タダでさえ落ち着いてないところへ追い討ちをかけるように焦り出しました。何とか南向きのテイクオフから出る事が出来ましたが、既にスタート時刻の10時50分を回っていました。先に出た選手はどんどん猿アンテナ方向へ移動して行きます。それでも、Pikaichiは何とか上げることが出来、900mくらいでスタートを切るべく移動を開始。ロスの少ないコースをハーフアクセルでアンテナへ。移動中も西風の影響を強く受け、沖に流されてしまいそうになりながらもアンテナ上空へ到達。猿公園には機体が少ないので、アンテナ付近で引っ掛けたサーマルで様子を見ながら高度を稼ぎ、ベストから出た機体がセンタリングを始めたのを確認して猿公園へ移動。周囲には、呉さんや府玻さんも居る。先行したグループは、NASA上空で待機中。どうも南風が入って来ないようで、空域は西風に強く影響されていました。この時点では、「南風が入ってくるまでじっくり待って、ゆっくり移動するぞ!」と心の中で呟いていたのですが・・・。

逆転層(左) たくさんの機体(殆どがブーメランでした・・・)(右)

待ちきれず・・・

 NASA上空で待機中の選手に混じり、1200mまで高度を回復。しかし、上げると必ず東側に大きく流されてしまい、尾根に戻るには時間がかかる。同じことを数回繰り返していたけど、この先はどうなっているのか確認の意味も含めて燕方向へ移動を開始。同じタイミングで何人かが動いたが、すぐに引き返してくる。まだ早いようなので、Pikaichiも引き返す。引き返したはいいが、結局高度を大きくロスしてNASA前に何とかたどり着く。ここで今日一番のリフトにぶつかり、一気に1200mまで上昇させる事が出来た。この時、サーマルの雰囲気が変わったような気がしたので、おそらく南風が入り始めていたのではないかと思う。それに合わせて周囲の集団も一斉に燕に向けて移動を開始。Pikaichiもつられて移動を開始してしまった。ホントはもう少し待つ予定だったのに、何故か周りに引きずられて行動を決めてしまっていた。

丸山のウィンドパワーつくばの風車

 大会で停止中の風車上空をパスし、そのままダイレクトに燕へ。燕には尾根ギリギリの高度で、西にこぼれるか東にこぼれるかで迷ったけど、結局西側へこぼれてしまった。下にはハング1機とブーメランが弱いリフトで粘っているのでその上に被さってジワジワと上げる。が、尾根の高さですぐに下がって同じ事を数回繰り返す。空域は結構荒れていた。それでいてなかなか上がらない(上がれない)状況にかなり疲れてしまった。こう言う時こそもっと周りを見なければいけないのですが、リフトを追うことに必死で余裕がない。何とか上げてはいたものの、まだ100m上空には多くの選手が上げている。が、そこまで行けない。既に未知の世界に入っているので、誰か信頼出来る人について行きたいが、高度も足りず周囲を見ても誰だかわからないほど焦ってしまって、フラフラと移動を開始してしまった。高峰には当然ながら届かない。国道50号を越える事も難しい。ゴルフ場あたりで上げられれば何とかなると思いつつも、残念ながらリフトに見放されてそのままランディングする羽目に・・・。残念でした。

 Pikaichiは50号手前100mくらいの場所にランディング。降りた時は西よりの風だったのに、その後は南風に変わった。タイミングが早すぎたのかもしれないが、こればっかりは仕方ない。経験不足と言うか、情報不足と言うか、成るべくして成った結果と言うべきか・・・。獅子吼のさっちゃん、五十嵐さん、大矢さんに回収に来ていただきました。(ありがとうございました)

 結局、レースはゴールこそ出なかったものの、トップはゴール2Km手前まで飛んで98Km。府玻さんは烏山付近まで、則さんも30Km以上飛ぶ健闘。北口君は一番最後にテイクオフして40Km近くを飛ぶ大健闘でした。

課題がいっぱい

 クロカンレースは早く降りてしまった選手には辛い。Pikaichiは仲間に回収されたが、則さんは回収車が来るまで2時間以上も待ったそうです。Pikaichiも、先にエリアに帰ってきたものの、車は空いてないのでその辺にウロウロうだうだするしかなく、時間がやたら長く感じました。おまけにまともに寝てないので、眠いし頭は痛いし肩はこるしで最悪。

 夕方6時からのパーティーも、選手が揃うのを待って時間が30分くらい遅くなりました。料理や飲み物は凄くおいしく頂きましたが、いかんせん寒すぎ。ますます頭が痛くなってもはや限界でした。パーティーもそこそこに宿に移動し、風呂に入って爆睡しました。(笑)

パーティーで・・・

 今回は課題が多く残りました。やはり、練習しなければいけませんねぇ。立山エリアがオープンしたら、いろいろ課題をこなさなきゃなぁ〜・・・。

 翌日は曇空。陽射しもあったものの風が強くキャンセルになりました。結果もさることながら、今回の大会は何故か凄く疲れました。身体が慣れてないのもあるし、遠いってのもあるし、寝てないってのもある。だんだん無理が出来なくなって来たのか?そう言うことも含めてトレーニングしなければいけないのかな?それにしても、ナショナルはレベルが高いです。もっと練習して、次の栂池では納得のいく飛びをしたいと思います。

(余談)
 COOの花粉は凄まじかった。明らかにCOOに行ってから鼻水やくしゃみの症状が悪化した。夜中に鼻水だらだらで、おまけに身体はだるいし、一瞬「風邪かな?」と思ったくらい。富山に帰ってからは落ち着きましたけど・・・。


戻る