Team-Cの「新・大会日記」 −JPA立山らいちょうバレーカップ編ー |
2004/08/09UpDate
最近は、F1やJPAのオープンカップを中心に参加しているPikaichiですが、地元立山の大会とあってはナショナルリーグと言えど参加しない訳にはいかないでしょう・・・。と言うことで、ハイレベルな方々と一緒に飛ばさせて頂きました。
(今回は乱文御免!!)
天気は良いが・・・
JPAのナショナルリーグ第5戦、立山らいちょうバレーカップは、82名の選手が出場して久々に多くの選手が立山の空を賑わせてくれました。例年は5月のゴールデンウィークに大会が開催されるのですが、今年は8月の夏真っ盛りの時期でもあり、しかも獅子吼のスカイフェスタの翌週と言う日程は、Pikaichiにとってはキツイ感じ・・・。正直なところ、夏の立山はそれ程良いコンディションになることはなく、むしろ低い雲低と渋めのサーマルでそこそこ遊べる程度と言うのが常だけに、大会コンディションになることを祈願?しておりました。
古い話ですが、過去にも何度か夏に大会を開催しましたが、成立率は低く、フェーンや悪天で飛べないことが多かった記憶があったので、マジで神頼み気分でした。
しかし、当日の朝は好天に恵まれ、まさに大会日和と言える天気になったのでした。気になるのは、早くからエリア周辺に点在・発達する積雲。大気の状態が不安定と言うのはわかっていましたので、それが気がかりではありました。
開会式。後方に見える積雲も発達気味・・・
今回も、Pikaichiは地元と言うことでタスクコミッティーに指名して頂きました。いやぁ、こんなハイレベルな人達の中で光栄でございます・・・。今回はPikaichiと佐藤さんの2人が地元参加。他には、となみ野の則さん、獅子吼の府玻さん、北口君、豊島君、さっちゃん、そして、この度めでたく入籍されたぶ主連のB8くんこと遠藤君と新婦の直猿さん。(直猿さんは旦那様も応援)知り合いが多くて楽しい大会になりそうです。
式は10月だとか。遠藤くんと直猿さん・・・
テイクオフでブリーフィング。今年の立山は、午前中は美女平が全然効いてないことが多いので、スタートを昼前後にしようと言うことで動きはゆっくりめ。コンディションの方も、積雲はあれどエリア内はイマイチ活発ではなく、しばらくはウェイティング。タスクは30Kmで決まっていたが、金山付近が上がっていない。ダミーが出るもやはり上がらず、ゲートオープンのタイミングが重要になってきました。対岸の大辻山は、雲に隠れたり姿を現したりと、雲低が上がったり下がったりと不安定。エリア東側の積雲は相当に発達し、雲低は真っ黒になってしまった。
12時前には、一旦雲低も上がり周囲が明るくなる。そのタイミングで、ゲートオープンは12時10分と決まるものの、コンディションが好転しないことと、再び雲低が下がってきたことから、ゲートオープンが12時20分に延期になり、更にゲートオープンがキャンセルされてしまった。更に悪い事に、平野の方からは雷鳴も響き始め、もはやこれまでと言うことで、タスクキャンセルが発表された。あーっ!やっぱりこんな展開か。
選手は、みんなザックを担いでゴンドラ山頂駅まで登山となったのでした。(お疲れ様でした)
久々参加で緊張したと言ってた佐藤さん(左)とずうずうしく一番前に広げるPikaichiとオギー(右)
いつものバーベキューでした・・・
テイクオフはその後雨に見舞われ、頑張って歩いた選手たちは辛うじて雨を避けることが出来ました。ランディングでは、そんな選手のためにバーベキューパーティーが催され、疲れた選手は冷たい生ビールとお肉や焼きそばを堪能していました。
すっかり雲に覆われたエリア(左) もうちょっと可愛い顔したら・・・さっちゃん!!(右)
期待の2日目・・・
2日目も朝から快晴。でも、昨日とはムードが違う。Pikaichiがエリアに到着すると、選手の殆どは既にテイクオフ。8時に現着じゃ遅いってか?でも、公式掲示板には「ブリーフィングはテイクオフで10時30分」って書いてある。単眼鏡で覗くと、テイクオフには機体がたくさん広がっている。今にして思えば、既にこれで勝負あったのかもしれない。Pikaichiは、地元と言うこともあったけど、かなり余裕をかましていたので、正直戦闘モードになりきっていなかったのだろう。
2日目のテイクオフで
今日は明らかにコンディションが良さそう。テイクオフも既に前には広げられないほどギッシリって状態なので、スペースが開いたら出ようと言う作戦?でここでものんびりムード。そしてタスク発表。
D01(TO)-B04-B05-B04-B11-B05-B04-B08-B03-A13(Goal)
の30.8Km。グラウンド一斉スタートのRace to Goal。過去の立山には無いパターンのタスクで、テイクオフ後はエリア最西端のB04を取り、その後ゴンドラ山頂駅に尾根上を戻る。再びB04へ行き、今度は対岸のB11志鷹プラント。谷を渡ってまたゴンドラ山頂駅に戻り、B04を取ってB08美女平に行き、もう一度エリアに戻ってB03を取ったらようやくメインランディングのA13ゴールと言う行程。立山の谷を縦横に渡るダイナミックなタスクだ。ポイントは、B11からの戻りと、美女平からの戻りの2点のみ。10時35分にゲートが開き、みな一斉にスタートしました。
ブリーフィング
「チグハグでした!!」
Pikaichiは、選手のテイクオフを見守りつつ準備を進めてましたが、なかなかスペースが空きません。予想では、5分程度でみんなテイクオフすると思ってたんですが、予想に反してみな手こずってました。金山のガーグルのトップからは、先頭グループがB04に向かって行くのが見えました。既に焦りが出てきてマズイ精神状態です。
ゲートオープンから何分くらい経ったのか?ようやく機体を広げ、テイクオフすることが出来ました。金山に着いて上げ始めると、B04から帰ってくる先頭集団が見えました。焦りは最高潮に達します。キッチリ上げ切るのがモットーのつもりでしたが、高度もそこそこにB04へ向かってしまいました。しかし、そこはジモティーの強み。低くても金山で軽くリフトを引っ掛け、そこそこの高度で五色に突っ込んで再び上げ、B05のシリンダーに入れば良しと言う高度で移動を開始。難なくB05をリターンして金山で再び上げますが、トップはもうB11に到達しているのを見て全てが終わった感じでした。ここでも1200m程度でB04へ向かい、そこからダイレクトでB11へ移動。B04では高度1000m。普段はこんな高度では動かないけど、大会だから出来たってことでしょうか。B11でも、地元の利を生かしてスムーズにサーマルポイントに入り、順調に上げ始めました。が、高度900m付近でサーマルを上手く捉えられず、上がったり下がったりを繰り返して厳しい状況に・・・。そこに、川の真ん中から則さんのブーメランが上げて行くのを発見し、迷わずそちらで上げ直しました。則さん、ありがとう!!
河原上空1100mでサーマルは打ち止め?って感じになり、ガーグルを組んでた選手は一斉に金山へ移動を開始。何とかギリギリ有効高度に着ける高さで、予想通り金山より下ではあったけどエリアに生還することが出来ました。
激渋の金山
ようやく帰り着いた金山は激渋で、何とか尾根に出て弱いリフトで高度を回復、B05を取るべく国体裏のサーマルに乗り換えます。そして、上げながらテイクオフ裏のサーマルに乗り換えたところで赤いノバと接触しそうになりました。かなりびっくりしましたよ。他機警戒お願いしますよ〜!!
B05を取ってB04を取るべく再び金山に向かいますが、これからが地獄の始まりでした。延々と多くの機体と一緒に金山の低い位置を磨き、弱いリフトで粘り、回復した高度を使ってB04へ移動するも届かず、また金山で粘ると言う悪循環を幾度となく繰り返し、遂には気力も萎えてB04を取って極楽坂ランディングへエスケープしてしまいました。(とほほ)
唯一撮った飛行中の写真・・・
楽しく飛べたし。まっ、いいか・・・
優勝はオギーでした。ま、当然と言えばそれまでですが、さすが別格って感じです。Pikaichiは19.9Kmで35位でした。佐藤さんはB11で失敗して降ったとのこと。ゴールは18名。やっぱナショナルリーグはレベルが違います。みなさんさすがでした。
Pikaichiは、大会に出て初めて「疲れたし降りたい・・・」と思って降りてしまいました。いやぁ、これは精神修行も必要だし、まだまだ練習しなくちゃいけませんねぇ。学ぶ事が多い大会でした。
でも、今回は疲れるまで飛べたし、夏にしては抜群のコンディション(雲低は1500m以上あった)だったし、こんなことはなかなかないですよ。選手のみなさんも、それなりに立山を楽しんでいただけたのではないでしょうか?
みなさんお疲れ様でした・・・
何はともあれ大会は無事成立。そして、いつもながらハミングバードのクラブの方々のスタッフのおかげで、今回も楽しく飛ぶことが出来ました。みなさんありがとうございました。今回は、ジモティーとしては不甲斐無い結果になってしまいましたが、これが実力と言うことで、今後も精進したいと思っております。どうかお許しを〜!!
表彰式の写真とかはないんだけど、その辺はJPAのオフィシャルHPで見て下さい。参加された選手のみなさん、ありがとうございました。スタッフのみなさんもお疲れ様でした。また次回の大会もよろしくお願いいたします。
宣伝:パラワールド10月号(8月30日発売)に、立山エリアがバーチャルフライトで掲載されます。Pikaichiがリポートしましたので、ぜひ買って読んで下さいね!!