今シーズンを振り返って・・・

山岸 真紀代


まっきーです。

 今年の頭に、はれてパイロット証をいただき、「F1に出れば絶対に上手くなる」と、スクール生のフィルー時代から目をかけてくださった、某チームリーダー、F氏の言葉に心を動かされ、私はいつの間にかF1の世界へと、導かれていきました。

 F1デビューは、6月の五竜。その1週間前に、立山でトミーズカップがあったおかげで、おおよその大会の流れを経験できたので、意外に落ち着いて、初めてのF1に参戦することができました。ここで学んだのは、斜面際でのセンタリング、今までなかなか躊躇してできなかったのに、斜面に沿いながら上げることができて、とてもうれしかったのを思い出します。

 2戦目は7月の獅子吼。この春より通っていたエリアでしたし、事前にパイロン確認、模擬タスク練習など、試みていただけに、期待は大きく、今日は絶対にゴールできる!と思っていたのに、できなくて、それはそれは悔しい思いをしました。

 3戦目、勝山。・・この頃くらいから?その前くらいからでしょうか?大会の途中で、風が強くなると、たちまち身動きがとれなくなって、それを恐怖として感じるようになりました。(・・でもこれは、単なる思い込みなのかも?、と思ったりします、バンディットに気持ちが傾くための理由づけだったのかなと思ったりします)
この時は、リフライトぶっ飛び、何とも言えず・・

 そして4戦目、白馬乗鞍。ここでバンディットデビューしました。でも辛かった、あのガーグルは。慣れない機体でしたし、結構な緊張感がありました。かなり神経がピリピリしていました。

・・・と、気持ち良い飛びができない大会が続いて、5戦目、いよいよホームエリアの立山。実はこの時、あまり気持ちがノッていませんでした。本気になり過ぎてしまう自分に、嫌気がさしていました。もう、こんなに心も体も悪くする麻薬は、止めてしまわなければ、と、一時期、本気でバンディットを、クラブハウスに返そうと思っていたほどでした。
で、気づけば大会。気づけば空中。今回も粘るのみか・・・それがf2優勝につながりました。今でも信じられない出来事です。でも立山の大会を境に、自分の中で、パラに対する意識、F1に参加する気持ちに、変化を感じました。それは、今後の自分にとって、とても価値のあるものだと信じます。そういう意味で、立山での大会は、今年一番の出来事でした。

 そして6戦目、朝霧FINAL。「自分の飛びを伸び伸びと」もうそれだけです。大会の結果はさておき、自分らしく飛べたこと、今年2月の朝霧ツアーのとき、自分があんなに怖がっていたのに、今は堂々と、西富士の尾根線上でセンタリングしている、そんな違いを、しかと感じとりました。今シーズン、私は多くのことを学んだのだと、最後の大会で思えたことは、とても幸せなことだと思います。この時の状況でゴール者がいらしたことも、すごいと思いました。

 そういうわけで、今シーズン、F1を通して、ずいぶん視野が広がりました。楽しい仲間も増えました。もちろん、立山エリアについても、今年初めて美女平、鍬崎山、大品山、対岸、あちこち行くことができ、ホームエリアの新しい発見ができて、うれしかったです。

 飛びが上手くなるための手段としてF1に出る、F1をきっかけにして立山以外のエリアで経験する、今年は、立山周辺エリアへ、挨拶まわり(?)の年でした。来年も、時々F1に出てみようとは思いますが、今年以上に、いろいろなものが見えるようになればいいなあ、と、そして、普段の飛びにそれを取り入れることができたらいいなあ、と願っています。

 長いレポートになりました。ここまで読んでくれたあなたはえらい。ではおわり。


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