今シーズンを振り返って・・・

藤野 光一


 今シーズンはF1に参戦し、F1一色と言っても良いほどのシーズンでした。
初戦のCOOから始まり、五竜、獅子吼、JAM勝、白馬乗鞍、立山、朝霧FINALの7戦に参加し、良い所、悪い所など自分の中で多くの気づきがありました。

 まず、ミスについてですが、結構ポカをやってます。初戦のCOOでは痛恨のカメラトラブル。初日はフィルムが全く巻きあがってなくて途中でもそれに気づかず0点。それ以降はバックアップを持って飛ぶようにしました。
また、白馬乗鞍ではパイロンミスもやりました。幸か不幸かそのタスクはキャンセルになりましたが、10年(コンペは8年)やってても、こう言う基本的なミスを犯してしまうものですね。

 戦略的なミスとしては、五竜、朝霧でのエリアを知らない故のプランミス。オーソドックスなコース取りとショートカットのコース取りの選択が曖昧なまま、タスクをこなす結果になり、非常にスタックが多かった。

 今振り返って見ると、タイムを意識した飛びも重要でしたが、やはりテンポ良くパイロンを回って上げ直す所でキッチリと上げると言うことが出来たタスクで良い結果が出ていると思います。必要以上のリスクを負うと、そのツケが回ってきて後半に辛い状況に追い込まれているケースが見受けられました。また、周りを見ることを重要視しましたが、後半は周りを意識しすぎて、判断がバラつく場面もありました。勿論、レースであり、競争ですから意識することは大切ですが、それを必要以上に見過ぎたのか、焦りを生むだけの結果になりがちだったことが大きな反省となりました。

 次に良かったと思うことですが、基本的にどのタスクにおいても早めのテイクオフを心がけたことは良い結果に結びついたと言えます。特に、獅子吼の2日目では、早目スタートでの最速タイムだったし、コンディションが大きく振れる前にタスクを終えることが出来たのは大きかったと思います。JAM勝のように、早目にスタートして後半コンディションが良くなったこともありましたが、あれはしょうがないと納得しています。このスタイルは、自分らしさと言うことで、今後も踏襲して常にファーストゴールを狙って行く飛びを心がけたいと思います。
また、成立タスク9タスク中リザルト上でゴール出来たのが6タスクあり、全てゴール出来なかったと言う反省もありますが、刺さって降りたと言う訳ではなく、コンディションの変化により降りるより仕方がない状況だったのは納得出来る結果だと思っています。

 7戦中で、エリアを熟知していると言えたのは、優勝した獅子吼と立山だけであり、他の5つのエリアについては、殆ど飛んだこともない場所が多かった割には、そこそこの結果が得られたと思います。

以上のことにより、来年の課題としては

1.早目のテイクオフの継続
2.ファーストゴールを狙って行く
3.エリアの情報の収集と戦略への加味
4.事前のプランニングの徹底
5.機材の点検の徹底
6.人と競うのではなく、与えられた環境条件の中でベストを尽くす
7.自分らしく飛ぶメンタリティーを持つ
8.自分を信じる

と言う事を目標にトレーニングしたいと思います。そのためには

・上げる技術、生き残る技術の向上
・気象条件の読みの確率向上(日頃の観察と検証)
・チェックリストの活用
・グライドパス、距離感覚の向上
・メンタルトレーニングの実施

等を行っていきたいと思います。

とは言え、今シーズンは7戦参戦で2戦で優勝出来、年間総合でも6位と言う結果は十分満足出きるものでした。目標は高い所に置くものですから、それには及びませんでしたが、それなりの結果が得られたのではないかと思っていますし、自分が今までやってきたことは間違いではなかったと思っています。

 そんな訳で、来年もF1には参戦したいと思っていますが、一番注意しなければならないことは、結果や勝負に拘りすぎて楽しさをスポイルすることです。やはり、遊びなのですから、楽しくなければいけません。この楽しく飛ぶことこそが最も大切であり、そうすることで結果も付いて来ると思います。自分は勝負事に関しては熱くなりがちなので、この点は特に注意したいと思います。

 何はともあれ、今シーズンはとても充実した楽しいシーズンでした。来年も一緒に飛んでくれるチームメイトや選手のみなさん、また仲良くして下さいね。


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