Team-Cの「新・大会日記」 −獅子吼F1編ー

2001/07/31UpDate


 新しくなってから、早くも2回目の大会日記です。今回は7月28日・29日に開催された「獅子吼F1」の模様をリポートします。(今回はちょっとくどい?よ!!)


北陸シリーズ初戦だ・・・!!

 今回は、7月28日〜29日に開催された、お隣石川県の獅子吼高原エリアで開催された獅子吼F1。F1リーグの7戦目にあたるこの大会は、過去の実績から言っても成立確率100%を誇る人気の高さ。今回は台風6号の影響が心配されましたが、土壇場で進路を大きく東に変えてくれたおかげで、今大会への影響は皆無でした。また、北陸の獅子吼、スキーJAM勝山、立山エリアでの北陸F1シリーズの初戦でもあり、我がTeam-Cを含む北陸勢も気合が入っていたのは言うまでもありません。

 今回の大会参加メンバーは、Pikaichi(今年3戦目)、佐藤さん(今年2戦目)、広野さん(今年2戦目)、塩岡貴子ちゃん(今年2戦目)、山岸真紀代ちゃん(今年2戦目)の5名。今の所Team-Cメンバーがエントリーする大会は、全て成立しているので、今回も2本のタスク成立に期待がかかりました。

 現着したのが8時過ぎ。関パラのてーちゃんが「遅い遅い!!」と声をかけてきました。また、受付には世界選のサポートから帰ってきたJAM勝の女王様ことさっちゃんも・・・。しばしの恒例御挨拶モードでした。

 開会式では、地元獅子吼の女性コンペティター佐藤明美ちゃんの選手宣誓で今大会の戦いの火蓋が切って落とされました。みんなでテイクオフに移動し、翌週に予定されている「獅子吼スカイフェスタ」の仮装フライトのテストを見ながらブリーフィングを待ちました。ダミーも上がり始め、コンディションは上々の様子。よーし、今回もみんな楽しくやろうぜ!!

裏腹の展開

 タスクは好条件を考慮して15.8Km。テイクオフを中心に、南北のパイロンを使って振るやや長めのテクニカルタスク。タスクは

DP(山麓駅)-林業試験場-風吹峠-タンク-風吹峠-タンク-朝日小-スカイ獅子吼スクール(ゴール)

と言うもので、タンクと風吹の往復がポイントとなります。

 11時30分にゲートオープン。Team-Cでは広野さんがトップでテイクオフ。Pikaichiもそれに続いて早目のテイクオフ。この時点では、今日のコンディションは良いと言うことに疑う者は誰もいませんでした。かく言うPikaichiも、このタスクであれば目標時間は45分と言うことでイケイケモードでした。最初のサーマルでしっかり950m(海抜)まで上げ、先行するのを避けるために後続の選手が来るのを待ちました。ただ、待つ間に下がったり上がったりを繰り返し、かなり無駄な時間を使ってしまった様です。

 ボチボチスタートした選手が出始めた頃Pikaichiもスタート。時間は12時12分。DP-林業と無難にこなし、テイクオフ南側で少し上げて風吹へ。この時、ジモティー松本選手の駆るNomadと一緒に動くことになりました。風吹では既に広野さんが上げ始めており、まだまだスピードレースであることに疑いの余地はありませんでした。広野さんや松本選手が上手く上げていくのを見送り、Pikaichiは再びテイクオフ南側で900mまで上げてやや尾根寄りのルートからタンクを取りに向かいました。余裕の高度(600m程度)でタンクを取ったのですが、山に戻る頃からシンクがキツクなり、直接テイクオフ南側へ戻るのは困難と判断。山の低い所を見ると、上手い具合にピンクのボナンザが回しているのでその上に被せることにしました。すると、それは佐藤さんでした。(いやぁ、助かりました・・・)弱いリフトで高圧線側に流されながらも高度を稼ぎ、先ほど上げたテイクオフ南側に到達。2度目の風吹に向かいます。おそらくこの頃、先行して飛んでいた広野さんがタンクからテイクオフ前に戻って苦労していたらしい・・・?!

成立するのかこのレース???

 2度目の風吹はかなり強引に突っ込み、帰りはあわやツリーランの恐怖に怯えつつ、何とかテイクオフ前に帰還。しかし、この頃からコンディションは垂れ始め、しっかりしたサーマルが見当たらない状況になっていた様です。

 Pikaichiは、タンクにダイレクトで向かうことを諦め、尾根線をトレースするオーソドックスな戦術に変更し、高度を温存しながら南高圧の手前まで移動。下で回す選手の上に被って弱いリフトを丁寧に拾い2回目のタンクを攻略。しかし、ここで大きなミス。先行していたクォークが高度を落とさずにテイクオフ前に向けて移動しているのを見て沖ルートが使えると判断。そのまま付いて行きました。佐藤さんも、Pikaichiが移動したのを見て一緒に移動。また、この時ランディング上空でスパイラルを切る赤い機体を発見!!「げっ!もうゴール?」と思ったのが判断を狂わす最大の要因になりました。(どうも林暁男さんがフィルムを入れ忘れてリフライトするためにスパイラルしてたらしい・・・)

 テイクオフ前は、まさにサーマルもリッジもない死んだ空域になっており、Pikaichiの高度からは上げ直せる訳もなく、しぶしぶランディングに機首を向けました。佐藤さんは、あまりに低く突っ込んだために、殆どストレートでギリギリランディングに届きました。

 降りてみると、誰もゴールしてない。一緒に回っていたであろう選手達も、Pikaichiと同じ状況でランディングしたらしい。しかし、テイクオフ前の低い所をまだまだ多くのF1選手がのたうちまわりまがらリフトを求めてさまよっていました。その中にはまっきーや貴ちゃんの姿も。

1日目の苦しい場面

見よ!この苦しそうな選手達を・・・

 獅子吼名物の中だるみとは言え、あまりにも長い厳しい状況が続き、「ホントにゴールする人が居るのか?」と言う状況。そんな中、地元獅子吼の高門選手がただ一人ゴールを決めてF1として無事成立。スタッフの皆さんもホッと胸をなでおろしたことでしょうね。

ハイテク?反省会

 夜はF1のお楽しみウェルカムパーティー。みんなで飲んで食って騒いで大いに楽しみました。

みんなで・・・

みんな楽しそう・・・

半谷さんと・・・

半谷さんと・・・

 宿に帰ってからは今日の反省会。広野さん情報では、Pikaichi、佐藤さんは2位につけていてトップとの点差は120点ほど。明日の状況いかんでは十分逆転も可能。

 今日は、広野さんが最初のタンクでLD。まっきーは最初の風吹でLD。貴ちゃんはDPのみ。そこで、今回は宿にパソコンを持ち込み、カシミールでGPSデータを読みこんで、本日のフライトを客観的に分析し、上げられるポイントの確認やコース取りの確認を入念にチェック。それから、今日のフライトでは貴ちゃんもまっきーも3時間以上のフライトをこなして頑張ったので、その成果が明日につながる様にみんなで気合を入れ直しました。

shishiku005.jpg (14902 バイト)

カシミールは使える!!

2日目

 今日も朝から暑い暑い。でも、明らかに良い条件が期待出来そう。ゴンドラ駅は長蛇の列なのでしばし駅の外でくつろぐことにしました。待つこと30分。ようやく他の選手も上がった様なので、我々もテイクオフへ移動。

 10時からブリーフィングが始まり、タスクは11.2Kmの小さめのもの。やはり、昨日ゴールが一人と言うのが効いたのか、今日は多くのゴールを出そうと言うタスク設定。タスクは

DP(山麓駅)-林業-朝日-タンク-朝日-林業-スカイ獅子吼(ゴール)

で、明らかにスピードレースになることが見てとれました。昨日2位のPikaichiがトップを捲るためには、30名くらいはゴールしてくれないと困るし、その中でもPikaichiが昨日のトップに大差をつけてゴールしなければなりません。また、同率2位が5名も居るので、この中でもトップであることが絶対条件です。

 ゲートオープンが10時40分と言うことで、昨日のダミーの好調な時間帯と一致するため、今日の作戦は昨日の反省を踏まえ、「早く出て上げ切ったら即スタート、そして一気に回り切る」と言うことに決めてゲートに入りました。

逆転優勝

 テイクオフ後は南の谷で一気に950mまで上げ、先に一人スタートしたが気にせずにマイペースでスタートを切る。10時55分。今日のタスクの目標タイムは30分。DP-林業とこなし、再び南の谷に戻って即サーマルに乗り、再び900mまで上昇して朝日へ。朝日へ向かうルート上にもサーマルガンガンで、上げながら移動出来るコンディション。大事をとって一旦テイクオフ前を経由しながら高度を温存し、そのままタンクを取ってテイクオフ前に戻る。ここでも苦もなくサーマルに入り、高度800mで離脱しファイナルグライドに入る。朝日-林業-ゴールへの道のりはこの高度で十分。アクセルを踏みちぎり、時計の針と自分の機体とのスピード勝負に思えた。朝日を取って林業に向かう頃に目標タイムの30分をオーバーしたが、30分台のタイムは確実なのでそのままイケイケで突っ込み、11時29分に無事ゴール!!今日のファーストゴールだ。タイムは34分。しかし、最初にゴールするってのは気持ち良いねぇ。最高の気分でしたよ。

Pikaichiレース中

2日目:レース中のPikaichi

 その後、ゆっくり後続の観戦モード。佐藤さんや広野さんもゴールして来る。まっきーはゴールは逃したものの、今日は最後の朝日まで行った。確実に進歩してるじゃん。そして貴ちゃんはF1初ゴーーーーール!!やったね。おめでとう。よくやった。みんな頑張ったよ!!

優勝Pikaichi5位佐藤

優勝:Pikaichi(左)と5位入賞佐藤さん(右)

 終わってみればゴールは40名以上。昨日トップの高門さんは64分、同率2位の人達もPikaichiの34分を越える選手は現れず、捲り切ってPikaichiの逆転優勝が決定!!やった!!やはり、昨日の一人ゴールのおかげか、点差が大きくつかなかったことで助けられましたよ。

TOP3達

総合TOP3と女子TOP3
上段左から女子準優勝小森、優勝佐藤、3位杉本(てーちゃん)
下段左から総合準優勝松本、優勝Pikaichi、3位岩波

我がTeam-Cの成績は、

優勝:Pikaichi、5位入賞:佐藤さん、10位:広野さん、31位:まっきー、51位:貴ちゃん

と言うことになりました。みんな着実に成果が現れてきてます。今後に期待です。Pikaichiは公式戦初勝利。これでF1ポイントも3つ揃えたし、今回は1000点ゲットなので、自分の目標に一歩前進しました。また、関パラのてーちゃんが女子3位入賞と大健闘。がんばったね。おめでとう。

 次回はJAM勝F1です。Team-Cは上昇中。北陸ラストの立山に照準を合わせてます。

戦い終えて・・・

今回のメンバー達(戦い終えて・・・)

今年は立山Team-Cが熱いぜ・・・!!


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