Team-Cの「新・大会日記」 −白馬乗鞍F1編ー

2001/09/03UpDate


 F1夏の陣の最終戦!!今回は9月1日・2日に開催された「白馬乗鞍F1」の模様をリポートします。


9月1日

 週間天気予報では、ついこの前まで雨マークや曇りマークが中心でしたが、前日から晴れベースに変わって”Team-Cパワーか?”と喜びながら、今回も滑川IC駐車場に朝6時集合。今回のメンバーは、

Pikaichi(今年5戦目)、まっきー(今年4戦目)、貴ちゃん(今年3戦目)、もっち(今年2戦目)、由起ちゃん(今年2戦目) 、西尾くん(今回デビュー)の6名。

ツワモノの広野さんと佐藤さんは今回はお休みです。有磯海SAで獅子吼の府玻さん、小森さっちゃんと合流し、一路白馬乗鞍へ。

北風強し・・・

 現着して受付を済ませたものの、今日は北風が強く競技開催は怪しいらしい。オーガナイザーの小谷PGS校長である清さんは、僅かな可能性に賭けて、すかさず若栗TOへの移動を決断し、選手が大移動を始めました。

 白馬乗鞍エリアのメインテイクオフである五線は、基本的には南で出る場所で北ではフォローになってしまう。したがって、北風にも対応可能な若栗でと言うことなのだが、いかんせん高度差が150mしかなく、一発必中で上げないと待っているのはランディングのみと言うことになる。そのためか、選手達も正直な所「今日は不成立だな・・・」と思っていたことだろう。事実、Pikaichiも無理だと思ってたし。

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初日のブリーフィングは若栗テイクオフ

 そんなムードとは関係なく、タスクボードにはタスクが書きこまれました。3(若栗TO上部のリフト降り場)、5(メインLD)、7(若栗LDの水道小屋)の3だけを使ったラウンドレースで、

3(DP)-5-7-3-5-7-3-5-7(Gorl)

の10.3Kmのスピードラン。ミニマムは3.1kmなので、2回目の3を撮ればミニマムと言うことだった。10時30分ゲートオープンとなり、少しでも高い所から出ようと言う選手が、若栗TOから3番パイロンに続く斜面にグライダーを広げ始めた。Pikaichiは登るのが面倒だし、まだまだ競技には疑心暗鬼だったので、ダミーの動向を見ながらの様子見モード。そうこうしてるうちに、講習生が上がり始めた。「こりゃ、成立するかもな?」と思って気持ちを切り替え、そそくさと準備に入る。ゲートオープンと同時に、選手がどんどん出て行く。そして上げ始めた。本来の若栗TOに広げる選手はいないので、Pikaichiはちゃかりそこに広げてテイクオフいたしました。(笑)

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これ、若栗TOの上部です・・・

150mの攻防

 出てみると、意外にもサーマルは結構あって、最初は苦労したけど強いのに当たってしまえば1300m(標高)くらいまでは上がった。5番までは凄く遠くに感じるが、出るタイミングだけに注意して周りを観察してると、5番に向かう機体が途中で上げてるのを発見。すかさずスタートして5番に向かい、そのサーマルを使って再度上げ直しました。今日は低くなったら終わりだと思ったので、使えるサーマルは全部使うつもりでタイムはあまり意識しないことにしました。5番では、先に出た薬師寺君が五線TO方面に戻って行くのが見えました。また、黄色の機体が5番を撮って7番にダイレクトに向かうのも見ながら5番を撮影。いやいや、5番上空もそんなに落ちないし、行ける感触。さっきの黄色い機体が7番上空でサーマルに当たったのを見て、Pikaichiもダイレクトコースを取って同じサーマルに入り上げ直し。2回目の3番を撮って5番に行きたいけど、ここで若栗周辺は一旦垂れ、周りの機体がどんどん下がって行く。Pikaichiも御多分に漏れず下がり出したので、仕方なく駒を進めるために6番パイロン付近まで移動。正直、あまり意味のない移動だったけど、ラッキーなことにサーマルに当たり、一緒に居た薬師寺君と上げながら7番付近を観察。先ほどの垂れたタイミングで相当の選手が降ってしまったが、生き残った選手は7番付近で上げ始めた。これを見てすかさず5番、7番と撮り、そのサーマルで上げ直して3番、5番、7番と
撮ってゴール。タイムは37分。しかし、先週のJAM勝の例もあるし、まだ回れるコンディションなので、そのままバックアップカメラを使ってもう一度スタート。2周したけど2回目の7で降りてしまった。

天国から地獄・・・

 降りてから、薬師寺君と岩沢君に探りを入れる。(笑)薬師寺君は40分台のタイムらしい。岩沢君はぶっ飛んだとのこと。(お疲れさま)

 しばし良い気分に浸っていたが、その気分も一瞬にして吹っ飛ぶ。7番パイロンが違っていた。ホントにお馬鹿です。リフト近くの小屋を7番と勘違いして撮り続けていたが、実は50mくらい離れた四角い建物。がーーーーーーん!!!(地獄への音)

 みんなは、「高く撮ってれば写ってるよ」と慰めてくれるが、その後は口数も減ってブルーば時間を過ごしました。(苦笑)

 現像してみると、とりあえず本当の7番もかろうじて写っているように見えますが、問題はセクター。かなり内回りになってるので、厳しい可能性もあり。そのうちに、ミニマムも行かないかもしれないと言うことで、正直複雑な気分。「まぁ、成立してもしなくても、一度死んだ身だからどっちでもいいや」と開き直ってみんなで食事をしてお風呂にに行きました。

パーティーは楽し・・・

 ここ白馬乗鞍の大会は、以前は「レディースカップ」として知られ、そのパーティーの豪華さが人気の一つ。今回も、白馬コルチナスキー場にあるあの素敵なホテルでのパーティー。女の子達も大はしゃぎです。

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ホテル前でみんなと・・・

 冒頭で、今日の競技はミニマムが3人足りずで不成立であることが告げられました。やっぱり。でも良いやって感じ。その後、田中美由喜さんの乾杯の音頭でパーティーに突入!!Team-Cの突撃部隊は一斉に散り、お目当ての料理を片っ端からテーブルに運んでくるのでした。(笑)

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美由喜さんの乾杯

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料理の数々・・・(女性陣はよく食ってたよ)

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みんなで楽しく・・・(撮影:もっち)

パイロンミスとフォローラン・・・

 パーティーの最中に、本日のゴール者の紹介が始まりました。リザルト上では3名なんだけど、パイロンミスがなければ4名と言うことで、Pikaichiも呼ばれました。地元の藤沢さん、増子さん、薬師寺君、Pikaichiがゴール者。ひとりづつマイクを持って自己紹介。さぞかしPikaichiも有名になったことでしょう。(笑)

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パイロンミス釈明会見?

 これにとどまらず、本日のランディング危ない人二人が紹介されました。一人は元長野県連の理事長、知る人ぞ知るスーパーおやじのあの方。もう一人はなんと我がTeam-Cの西尾くん。二人はフォローランだったそうです。いかんなぁ!!(怒)

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LDでは危険な人達・・・

反省会

 今回は宿泊付きの大会でエントリーしたのですが、メンバーの宿がばらけてしまい、ホントは一緒にしてもらうようにお願いに行ったのだけど、美由喜さんには「パイロンミスする奴にそんなこと言う資格はないよぉ!!」と思いきり言われてしまって即却下。スミマセン・・・。(とほほ)

 そんな訳なので、”つばさや”に集まって反省会。みんな今日は苦しかった様です。でも、由起ちゃんが3-5-7まで飛ぶ健闘を見せてくれました。凄いねぇ。結構難しい条件だったけどね。それに、ジモティーでもあそこまで飛べるとは思ってなかったそうです。新たな発見ってやつですかね。府玻さんに梨を剥いてもらって、みんなで談笑しながら夜はふけていきました。

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”つばさや”で反省会

9月2日

 朝から快晴。今日は南かな?っと思わせるコンディション。でも、早目に北に変わるとのことで早目の移動。Team-Cは1便の車に乗れず、仕方なく2便を待つ。

 今日は五線のテイクオフ。風は南から南東。これがだんだん北に振れて来ると飛べなくなるそうで、急いで準備しろと指示が入る。今日はスピードレースになるとふんで、タイム目指して飛ぼうと気合を入れる。今日は、2番(五線TO下のリフト降り場)、5番、6番(五線と若栗の中間にある青い小屋)、4番(若栗の南側にある赤い小屋)の4つを使ったレースで、昨日の失敗を踏まえて、ミニマムを取れるように特殊なセット。

2(DP)-5-2-6-4-2-4-5(Goal)

の10.6Km。6番は2と4のルート上にあり、本来ならばFAIセクターで撮るが、今回は6番だけは指定セクターで4番側から2番に向かって撮るように指示されました。

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2日目のタスク

恐怖のF1ガーグル!!

 ゲートオープンは10時。既に風は東に変わっており、選手はどんどん出ていきます。Pikaichiも早目に出て1500m(標高)まで上げてスタート。5番を撮ってTO前に戻ると2番よりかなり低く付き、北面を使って上げ直すことになりました。この時、今日初めて雲低の1650mの高度を確保したのでリスタート。しかし、5番を撮って戻るとさっきより悪い。しかも、選手が無茶苦茶溜まってて身動き出来ない。これがホントのF1ガーグルでもう洗濯機のようにぐるぐる回るだけで、進路変更も何も出来ません。困った。このまま周りに引きずられるように高度はみるみる落ちていき、あわやランディングの危機。何とか先ほどの北面に出て上げ直し、2番を撮ってそのまま6番を撮り4番に向かう。若栗では昨日とは違ってあまり上がらず、4番にも行けない高度。1機下で粘っているが上がりそうもない。あそこまで落ちたら終わりなので、仕方なく6番に引き返す。

 6番上空でサーマルに当たるものの、なかなか上手く上げられず、その辺をウロウロ。かなりタイムをロスしたが、なんかこんな状況じゃゴールするのも難しそうなので、もうとりあえずゴールと言うことで回ることにしました。弱いサーマルにしがみついていると、だんだん強く良いサーマルになって来ました。そこにてーちゃんのノマドもやって来て、二人で仲良くセンタリング。何度かぶつかりそうになったけど、てーちゃんだから許す。(笑)二人で雲低まで上げ、そのまま4番へ向かって雲の下を移動。難なく4番を撮って、さっきのサーマルで上げ直し、2-4を撮って何とかゴール。タイムは62分。もう今日は疲れました・・・。

 あのガーグルはもう嫌です。空中接触もあったようで、この二人は強制的にランディングさせられていました。また、閉会式では、この二人の罰ゲームとして、次回以降のF1のガーグルの中では、「僕らはみんな生きている」を歌うことが選手全員の拍手(笑)で申し渡されていました。みんな、この歌聴いたら逃げるように・・・。(爆)

もっち頑張る!!

 今日はもっちが凄く頑張って、Pikaichiが降りても若栗で執拗に粘ってました。何度も何度もリフトを拾いながら、2番攻略の高度を稼ごうと凄い執念。結果は若栗に降りたけど、なかなか大した飛びです。また、貴ちゃんも頑張って1回目の4まで取りました。凄いねぇ。あのガーグルに居たのにねぇ。根性あるねぇ。

そんなこんなで、Team-Cとしては

Pikaichiが12位もっち・貴ちゃん25位西尾君34位、由起ちゃんとまっきーは残念ながらあのガーグルの餌食となり、デパーチャー取れずで順位つかず。

しかし、今回もみんな頑張りました。よくやったよ。ホント。でも、やっぱテイクオフは早く出ようね。それが一番の課題かな。あとは、先を見よう。ここで上がらなくても、先で上がってるかもしれないよ。普段飛ぶ時もそれを意識しようね。えっ?パイロンミスした奴がそんなこと言うなって・・・。はははっ、そりゃ失礼いたしました。(笑)

それから、今回もTeam-Cの参加する大会が成立するジンクスは健在でした。天気予報まで変えてしまうパワーがありましたよ。(笑)逆を言えば、Team-Cが参加しない大会は成立しない・・・?!。

次回は地元立山に参戦です。ジモティーが有力選手を迎え撃つ準備をしますよぉ。みなさん、立山では頑張りましょう。


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