Team-Cの大会日記・2000

2000/05/08UpDate


このページは、Team-Cが参加した大会の模様を、あくまでも私達の”主観”でお伝えいたします。なお、記載されているあらゆる事項について一切の責任は持ちませんので、予めご了承ください。


・らいちょうバレーカップ編・


今年は、宣言通りに大会に出ないPikaichiは、スタッフとして参加しました。基本的には参加した選手のリポートを中心に日記を構成してお届けいたします。

5月3日

 朝から天気が悪く、テイクオフはガスの中。11時までウェイティングするも良くなる気配はなく、早々にキャンセル。バーベキューパーティーとなりました。

5月4日(Report:Y.Satoh)

  2日めは朝から時折日が差すものの曇り空だが、飛ぶだけなら問題なさそう。 9時半頃にはグリーンクラスとF1がテイクオフに移動。続いてJLも。
 テイクオフでブリーフィングの後、グリーンクラスがスタート(セットタイムとターゲット)。コンディションは、ほぼ全域曇りで、雲底は1200〜1300mほど。テイクオフの風はほぼ無風。
 グリーンクラスの競技を続けながら、コンディションの好転を待つが、いっこうに良くなる気配がない。ついに11時ごろ(たぶん)、テイクオフから美女平方面に雲がたまる状況は変化せず、レースは危険という判断でF1、JL共にキャンセルが発表された。
 フリーフライトはOKということで、F1とJLの選手は次々とテイクオフ。金山などで粘るものの、やはりあまり上がらない。 ところが、選手が全員テイクオフをしおわる頃(13時前くらい)から状況は急激に好転。一気にソアラブルなコンディションになりました。
 私は広野さんと、もし回れるようならゴールドパスを回ろうと示し合わせてテイクオフ。運よくコンディションの変わり目に遭遇し、たっぷりとサーマルソアリングを堪能することができました。
 サーマルはかなり強く、+6m/sほど。私の最高高度は1600m弱。もちろんゴールドパスは楽勝(実はなめてかかって降りそうになったんだけど)。ゆっくりと回ったあと、対岸に向かいましたが、11番付近はあまりよいリフトがなく、無理をせず風下に流してCに降りました。
 扇沢さんほか、何人かの有力選手はまだ条件が渋い時に低い雲底をたどって西に向かい、常願寺ハイツ付近まで飛んだそうです。
 私が降りたあともソアラブルなコンディションは続き、多くの人がソアリングを楽しんだことと思います。

 結果論としては、大会が可能なコンディションだったのかもしれませんが、かなり遅くなるまで美女平付近は完ぺきにブルーで、もしやっていればゴールできる人はほとんどいなかったかもしれません。
 私としては半年のブランクを埋める練習ができ、理想的なコンディションでした。写真撮影の練習も出来たし。

ogi_taku.JPG (15658 バイト)omega5.JPG (7158 バイト)

扇澤さん、武尾さん、長島さん等は西に向かって飛んで行き、常願寺川のごみ焼却場の方まで飛んでいきました。距離にして約10Km位でしょうか。写真は、ランディングした扇澤さんと武尾さん。実は、このランディングしたグランドで、扇澤さんの知り合いがバーベキューをしてて、降りるなりお相伴にあずかったそうです。その話を聞きつけ、慌てて追いかけてくるのがオメガ5プロトの長島さん。もちろん、回収に行ったPikaichiもお相伴にあずかりました。

nagasima.JPG (13555 バイト)
追いかけてきた長島さん

 

5月5日

 朝からいい天気です。でも、条件は渋くなかなか良くなりません。ダミー担当のPikaichiは、無駄にダミーを飛ばす訳にも行かず、関パラの方々にご協力頂き、フリーの方々をタイミング良く飛ばしてはダミーもどきとしてしのいだのでした。

 以降は、参加選手自身のリポートです。

(F1参戦:広野氏)

 今日のF1のタスクは、TO⇒3(スタートパイロン)⇒TO⇒3⇒16(パラダイス)⇒3⇒TO⇒4⇒2(TOは極楽坂テイクオフ)の17kmでした。ゲートオープンは11:20で、私はやや出遅れ11:25過ぎテイクオフ、金山上空で先頭集団が10機程上げている近くでソアリングに入るが、どうしても上げきれず上空の集団から5〜6機がスタートの3番に向かうのをみつつ、ちょっと金山のボールにこだわっていました。
 ただ、その間コンディションを見ていると、とにかく走れそうな状況。意を結していつものペースで行こう、稜線上は走れる。ということで、上げることにこだわらず走ることに決め、他機よりも低いにも関わらず3番を撮影しスタートを切りました。11:37。

 その後は、いつものフライトとほぼ同じ、ただ稜線上の無駄なまわしはせずに、走ることに意識しました。とは言うものの、ついいいサーマルに当たると半分無意識に片方のブレークコードを引いて旋回に入るのは、なんなんでしょうか。圧巻は最後のTOに向かう時にJリーグのみなさんと金山で対面してしまったことでした。思わず怖くて高度差を取る為に無駄な旋回をしばらくしてしまいました。

 そして、4番の手前の3番で保険をかけ高度を稼ぎ4番の後のファイナルグライドに入りました。すると、前には1機もいない、少なくとも5機は前に居たはずなのに。なんだ、みんなスタートしてなかったのかなどと思いつつ、マ、イッカなんて調子で、グライドし、最後の2番を12:15でゴール(0:38)しました。

 結果を聞くまではこんな成績とは思わず、意外な気持ちも含めとってもうれすかったです。実はフライト自体には、結構反省する部分があり、これじゃセルフコンペでは1:20切るのは夢かな、なんて思った飛びでした。

(JL参戦:佐藤氏)

 らいちょうバレーカップ(JL)3日めの私のフライトをレポートします。
 先のメールにも書いたようにタスクはTO2(極楽)→3(プレパイロン)→TO2(スタートパイロン)→4→5(駅舎)→4→8(美女)→11(志鷹)→5(駅舎)→3→メインランディング(ゴール)。最近の立山の大会のパターンとはちょっと違うタスクです。ここ数年のパターンは美女を経由して対岸の志鷹をとったあとはまた対岸を折り返して美女に戻り、山野にゴールというものでしたが、今日は志鷹の次は駅舎(山頂)。つまり、対岸から直接こちら側に渡ってくるルートをとることになります(もちろん、美女を経由してもいいのだけど、そんなコースを取る人は誰もいなかった)。

 スタート前に私が気にしていたポイントは2つでした。1つは上記の志鷹からの谷渡り。もう一つは美女から志鷹へのコースです。北西の風で「北かぶり」(対岸の尾根からの吹き降ろしの風)が予想されるコンディションで、対岸の尾根にへばりつくルートは取れない可能性があるということです。

 テイクオフオープンが12時でスタートパイロンオープンが12時40分とかなり余裕があるので、ゆっくりめのテイクオフ。すでにレースが始まっているF1の選手と混じって、尾根上は多くの機体が蚊柱を作っていました。尾根上はどこでも上がる感じで3番も楽にクリア、スタートの時間待ちです。この待ち時間の過ごし方が私にはまだよくわかりません。大きな蚊柱は避けて、うろうろとしていただけでした。
 スタート直前には展望台付近で上げておきたいと思い、他の選手よりも早めにそこへ移動すると、極上サーマルをヒット! たちまち高度を上げて国体あたりで上げている選手に並んだ時は、しめたと思ったのですが、さすがにJLの選手は目ざとい。どっと選手が押し寄せ、どう動いていいかわからないでうおさおする私を置いてきぼりにしてはるか上の方に行ってしまいました。
 そんなわけでスタートは先頭集団より100mほど下、やや後方から追う展開。スタートパイロン付近で1200mくらいだったと思います。3番の手前で高度は1000mを切っており、どうしようかと逡巡していると、4番から帰ってくる機体は低い。3番の辺りから斜面をなめるように旋回しています。こりゃ無理だと思っていったん金山に戻って上げ返しました。これでもう先頭集団からはかなり離れてしまいました。

 気を取り直して、4番を取り、次は駅舎。昨年秋の失敗があるので、展望台付近で十分に高度を稼いでから取りにいきました。やはり駅舎は渋く、有力選手でも取れなくて引きかえした人がかなりいたようです。
 2回目の4番は問題なくクリアし、金山まで戻ると、強いサーマルをヒット。上には2機ほどが上げています。展望台に行くには十分な高度になってもまだ上げつづけているので、これは美女にダイレクトに行く気だなと思って、私もそれに続くことを考えました。予想通り上げきった1機(降りたあとでゼッケンを調べると神山和子さんでした)が美女に向かってスタート。私もそれに続きました。高度は1400mくらいだったと思います。
 神山さんは美女の尾根の先端に2つのトンネル出口の中間あたりの高度でとりつき、1、2回旋回するとたちまちトップアウト。しかし、私はさらに下で、うまく上げられず、しばらくうろうろしてしまいました。

 トップアウトすると、やや奥の方で4、5機がセンタリング中。私はケーブル駅舎付近で上げ、離脱のタイミングを見はからいます。しかし、1100mくらいからなかなか上がらず、迷います。先を行く機体はみんな尾根に張りつくことなくその上を通過し、尾根よりに迂回しながら11番に直接向かうようなルートをとっています。やはり低く出るのはヤバそうだ。少しづつ動いてみるものの、やはり上げられず、あせってきますが、ようやく強いサーマルに遭遇。一気に1400まで上げきり、これなら楽勝と、11番ダイレクトを目指して離脱。アクセルを踏んで先行する機体(はるか下にみえる)を追います。
 美女を出た頃に11番付近を見ると、少年自然の家付近(たぶん)でかなり高く上げている機体がいます。よし、そこか。でも私が行く頃にはもうサーマルはないかもなぁ。
 少年自然の家付近には余裕の高度で到達しましたが、先行する機体もそこ上げており、ほぼ同じ高度で突入。しかし、思うようには上がりません。900mから1000mの間くらいを上がったり下がったり、かなり広い範囲に数機が散らばり、上がるポイントを捜し回っているのだけど、どこも大差ないという感じ。1000mくらいで3番方向に突っ込んでいった機体もあったけど、どうなったかはよく見えませんでした。
 ようやく少し高くなったので、1100mほどで3番に向けて離脱。途中のグライドパスは3番より下。ヤバいと思ったけど、なんとか3番の上にとりつき、苦しみながらもなんんとか上げ返しました。

 ここまで来ればあとは尾根上なのでもう降る心配はありません。駅舎に向かう途中、極楽付近のサーマルで1300mくらいまで上げ、一気に走りました。駅舎からゴールまでの間に2人くらい抜いたと思います。最後の3番付近ではもういらないのにいいサーマルが入っており、最後は翼端を折ってフルアクセルでしたが、かなり高い高度でゴールカットしました。

 なんとかゴールしたものの、結構つらいフライトでした。特に美女と11番での高度稼ぎと3番の上げ返しがつらかった。
 それでもゴールした順位はたぶん去年の春以上という感触。よし、自分としては上々のフライトだ、と思ったのですが…

 現像したフィルムのチェックをしていると、2回目の4番の次の写真がおかしい。4番の次は美女のはずなのに、美女の写真ってこんなんだっけ?…ああっ、そういえば美女を撮影した記憶がない!

 昨年の日選に続いてまたもやってしまいました。今度は撮影し忘れ。考えてみれば、美女平は離脱高度と次のコース取りに一番悩み、周囲と先の機体のチェックに神経を使っていたポイントでした。次はどうするかということばっかり考えていて、肝心の撮影をすっかり忘れていたのですね。

 というわけで、ゴールは幻となり、順位も問題外という情けない結果になってしまいました。
 まあ、フライトとしては及第点だったし、初めて両岸一周フライトが出来たので、満足感はあります。いい勉強になったということにしておきましょう。

f1_2000.JPG (22791 バイト)

F1のTOP3の面々。左から2位広野氏、優勝薬師寺氏、3位塚本氏。ジモティーにシャンペンを背中にかけられる薬師寺氏。

 

 5月6日、7日はJLのみ大会日程がありましたが、結局キャンセルとなり、JLはダントツの速さでトップをとったオギーこと扇澤氏が優勝しました。

 今年のらいちょうバレーカップは、ジモティーが頑張った大会でした。Pikaichiは出られなかったけど、とっても嬉しかったです。この調子でみんな頑張ってね!!

makiyo_2k.JPG (10181 バイト)3staff.JPG (20141 バイト)

左:受付スタッフで頑張った真紀代ちゃん。お疲れ様!!

右:左から、JMB立山の恵子ちゃん、グリーンカップでは時計係だった若林さん、展望台監視の広瀬さん。


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