Team-Cの大会日記・1999

1999/09/30UpDate


このページは、Team-Cが参加した大会の模様を、あくまでも私達の”主観”でお伝えいたします。なお、記載されているあらゆる事項について一切の責任は持ちませんので、予めご了承ください。

(今回も写真がありません。ごめんなさい)


・’99 パラグライダー日本選手権in尾神岳編・

 今回、「’99パラグライダー日本選手権in尾神岳」に出場しました。個人的には、日選に出場するのは’95年の立山、’96年の紀ノ川に続いて3回目ですが、今回は選手として最後の日選になるかもしれないので、何とか結果を残したいと思い、怪しい週間予報にもめげずに、ひたすら「尾神マジック」を信じて現地入りしました。

9月21日(火)公式練習日

朝から雨が降っています。晴れて飛べそうならば朝から移動して現地に入る予定にしていましたが、早く行ってもしょうがないので、午後から移動して尾神入りしました。雨の中を高速を使わずに下道で移動し、旅費を節約。夜は、SET尾神スクールの横の駐車場に車を止め、車内で寝ました。今回一緒に参加する佐藤さんも、夜中の12時40分頃に到着。この頃は雨も上がっていましたが、空は雲に覆われていて、とても明日は晴れそうにない感じです。なかなか寝付けないので、しばらく佐藤さんと二人で話をしてから寝ました。

9月22日(水)大会初日

6時から機体検査と言うスケジュールだったので、朝6時過ぎに起きて佐藤さんと共に大会本部のある「遊ランド」に向かいました。が、大会スタッフは誰も居なくて、受付の準備もしてない様子。そうこうしている内に田中美由喜さんや扇澤さんも現われ、一緒に機体検査を受けるべく体育館に機体を持って移動。無事完了。その後受付を済ませ、9時から開会式が開かれました。

吉川町長さんの挨拶や、JHFの川添会長の挨拶などがあり、「日本選手権らしく」なってきました。外は雨なので競技は当然ありません。しばらくは川添会長にJHFに対する疑問や提言などをする対話の時間が設けられました。私は、現在の県連のポジションの曖昧さや、JHFのフライヤー登録移管によるメリット、フライヤーの窓口一本化の件などについて質問し、現状を改善してもらうように提言しました。その後、体育館でお弁当を食べ、暇なので映画を見に行きました。近くに映画館がないので、燕三条まで行き、話題の「マトリックス」をしっかり堪能してきました。(面白かったです)

夜は、再び体育館で歓迎パーティーが開かれ、みんなで楽しく談笑しながら夜は更けていきました。今回の宿泊は、当初は体育館の予定でしたが、扇澤さんや辻君らと行動を共にさせて頂くことになりました。宿舎に帰ってからは、さすがに昨夜は殆ど寝ていないので、佐藤さんと私は早々に熟睡体制に・・・。

9月23日(木)大会2日目

朝起きてみると、外は日が射しています。「げげっ、晴れてる!」って感じでした。まさか晴れるとは思っていなかったので。早速受付けを済ませテイクオフに上がりました。何とまだ朝の9時。テイクオフはフォローがきつく、風向きが変わる気配はありません。それでもゲートに機体を並べ、競技に備えます。オフィシャルより、「昼前後には一時的に海風が入る可能性があるので、それまでウェイティングとします」と言う発表があり、長い長いウェイティングに入りました。無風のタイミングを捉えてダミーが出ていきますが、みなさん見事にぶっ飛んで行きます。

それでも、昼ごろには一時的に風が変わり、急いでブリーフィング。タスクが発表され、テイクオフ→D(牛舎)→G(ランディング)→C(黒岩小学校)→G→C→G→C→G のスピードラン。距離は22.4Km。ゲートオープン13時20分と言う事で、みんな急いで準備しますが、ゲートオープン時間になると風はフォローになり、上空も雲が張ってきて怪しいムード。メインのテイクオフからは風がフォロー気味になるため、南のテイクオフも使用することになり、トップを切って柏倉選手が南テイクオフからスタートしました。が、最初は順調に高度を下げ、あわや撃沈かと思われましたが、さすが元日本チャンプ。しっかりリフトを捕らえて上げ返してきます。それでもテイクオフレベルになると、フォローの風をまともに食らってそれ以上は上昇出来ませんでした。その状況を見ていた選手の中には、競技は不可能とみてフリーフライトとしてテイクオフする選手が続出。佐藤さんもその一人で、しっかりランディングにぶっ飛んで行きました。結局、ゲートクローズの16時30分を待たずに、選手が車で下山し始めてしまい自動的に競技はキャンセル。

台風18号が接近しているので明日は無理。明後日も厳しい状況。日本選手権は今年も不成立の可能性が高くなりました。夜は、「ゆったりの郷」で扇澤さんや正ちゃん、豪君、伊澤君、高木さん、吉川さん、高藤さんらとお風呂&食事をし、宿舎でzzz。

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テイクオフにも啓示された横断幕。雰囲気は日本選手権なんだけどねぇ

9月24日(金)大会3日目

今日は朝から台風18号の影響か、南風がビュンビュン。もちろん競技は早々にキャンセルとなりました。私や扇澤さん、佐藤さんは一旦家に帰る事にしました。

9月25日(土)大会4日目

台風18号は、予想以上のスピードで過ぎ去ってくれたのですが、尾神周辺はまだ影響が残っているのか、雨雲がなかなか切れてくれません。朝8時頃に到着した私も、途中所々で雨に遭っていたので、今日も無理だろうと言う観測が強くなりました。海岸線を見ると、雲も切れて晴れている様に見えるのですが、その晴れ間が全くと言っていいほどこちらには移動してきません。11時までウェイティングの結果、僅かな可能性に賭けてテイクオフに上がる事になりました。テイクオフの風は正面から入っていますが、雲低は低くソアリングなど望めない状況。風が強いのでリッジは取れますが、前に出ると一気に高度を失うと言う感じで競技にはなりそうもありません。それでも、今日キャンセルになってしまうと日本選手権が不成立になってしまう(日本選手権は競技が2本以上成立しなければならない)ので、ギリギリまで粘った末、タスクが発表されました。タスクは、TO−D(牛舎)−G(LD)−A(TO)−D−G−A−C(黒岩小学校)−G−C−G の20.3Kmのおなじみのもの。

14時10分にゲートが開きましたが、選手はやはり出ません。うだうだした時間が過ぎ、15時30分をもってキャンセルの発表。そして、お遊びとしてターゲット大会が開かれました。ターゲットを踏んだ選手は先着15名に吉川米2Kgが進呈。私は競技開始前にテイクオフしていたので、ターゲット競技には参加しませんでしたが、扇澤さんがしっかりターゲットを踏んでお米をもらっていました。日本選手権は今年も不成立になりました。でも、明日は天気が良さそうなので、ポイントシステムだけでも頑張ろうと思います。

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急いで準備する選手達(左)と、25日のタスクボード(右)

9月26日(日)大会最終日

昨夜は雨と雷が鳴っていたが、朝は予報通り良い天気だ。今日が最終日なので頑張らなければいけない。テイクオフは朝からやや強めのアゲンストが入っており、扇澤さんが受け取ったばかりのGINの最新のグライダー「バンディット」のテストフライトをしている。風がいいので、柏木さんや松永さんらメーカーパイロットもデモフライト。ブリーフィングは9時45分からと言うことで、それまでのフリーフライトを何名かの選手が楽しんだ。

9時45分より行われたブリーフィングで発表されたタスクは、なんと尾神ではおそらく初めて?(少なくともPikaichiは初めて)のゴールタスクだった。10時15分にゲートオープンとなり、プレパイロンであるD(牛舎)を撮って、11時にG(LD)がオープン。一斉にスタートし、B(尾神岳山頂)−D−F(遊ランド)−C(黒岩小学校)−F−C−F−C−G の30.8Km。Pikaichiと佐藤さんは早めに出ることが出来たが、私はスタート前にプレパイロンの牛舎を撮りに行くことに失敗し、焦りに焦りまくっていた。そして無謀にもスタート直前に、低い高度で牛舎−Gと回ったものの、上げ返すことなど出来ずにTOP?でランディング。上空にはスタートを切るグライダーがどんどん通過していきます。すぐさまリフライトバスに乗り、12時前に無事リフライト開始。この頃にはどんどん条件が良くなり、尾神山頂付近で1250mくらいまで上げてD−G−Bと撮り、また上げてD−Fと撮ってという具合にショートカットを続けました。

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田中美由喜選手のX−78(アルゴン)

最初のC(黒岩小学校)を撮りに行く時に、田中美由喜さんが先行していたので、ちょっと低いけどついて行きました。Cを撮ってリターンしたら案の定低いのですが、世界の田中美由喜が先行しているので大丈夫だと思っていたら、みんなファイナルグライドでGまで届けばいいと言う動き。私はリフライトなので、このままでは撃沈してしまうギリギリの高度。慌ててアクセルを戻し、弱いリフトを使いながら何とか前山に戻ってあげ返しました。(この時が一番辛かった)

結局、その後はキープハイを守って危なげなくタスクをこなして無事ゴール。2時間45分。疲れました。佐藤さんも既にゴールしていて、私がゴールして降りた所に迎えに来てくれました。

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佐藤さんのBONANZA

扇澤さんは、途中までダントツトップだったのですが、ファイナルグライドで高度が足りずに無念のランディング。(残念)優勝は川地選手、2位は武尾選手、3位は宮田選手でした。(おめでとうございます)

ホントに天候に恵まれず、3年連続で日本選手権としては不成立になってしまい残念でした。私も、これで最後の日本選手権になってしまいました。来年からは、佐藤さんにTeam−Cのリーダーをお願いして、選手から身を引くことに致します。


今後の大会日記予定(予定はあくまで予定です!!)

なし。


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