Team-Cの大会日記・1998

1998/06/09UpDate


このページは、Team-Cが参加した大会の模様を、あくまでも私達の”主観”でお伝えいたします。なお、記載されているあらゆる事項について一切の責任は持ちませんので、予めご了承ください。


・尾神カップ編・

 6月6日朝3時50分に、子供の足で顔を蹴られた私ことPikaichiは予定より10分早く目覚めた。今日は尾神のポイント大会に行く日である。チームの仲間とは朝6時に富山の滑川インターチェンジで待ちあわせをしているので、いまから準備を済ませて出発しなければならない。とりあえず準備を済ませ、インターネットで気象情報をチェック。「雨の心配はなさそうかな?」などと言いながら家を出た。
 滑川インターまでは、高速料金を節約するため出来るだけ”下道”で移動することにする。金沢から国道8号線を富山方面に向かって車を走らせると、小矢部近辺で雨に遭う。なんか嫌な天気だ・・・。

 滑川インターでみんなと合流し、一路尾神へと車を走らせる。「今日は競技が出来ればラッキーだね」などと言いながらやや早いペースで車を走らせる。やはりところどころで雨に遭う。どうも今日は厳しいかも・・・。途中の名立谷浜サービスエリアで休憩していると、扇澤さんに会う。これから尾神の向かうところとのこと。やっぱり扇澤さんが居てくれると心強い。
 現地の”遊ランド”に到着したのが8時10分頃か?そそくさと受付を済ませ、準備に入る。雨はまだ降っていないようだがテイクオフはガスの中。しかも寒い。トレーナーでも着てくればよかったのだが、そんなもん持ってこなかったPikaichiは、Tシャツの重ね着でなんとか対処した。
 9時より開会式が始まり、その後競技説明。ここで12時までウェイティングとなるが、途中で雨も降ってきて今日は絶望的。

      (開会式の様子)

 お昼の弁当を食べて、キャンセルが決定する。恒例の”紙飛行機大会”が開かれた。ここは雨になっても楽しめる企画があるのでいい。運が良ければお金もゲットできるのだ。しかーし!!我がTeam−Cのメンバーは一回も太鼓の上に飛行機が乗らず、何ももらえなかった。解散前にスタッフの方から頂いたのは余ったお弁当だけ。(4個も・・・。これが豪華夕食に変身しようとはこの時誰も思わなかった)
 紙飛行機大会は、過去の獲得賞金ランキング1位?の伊澤光選手が今回も4回乗せてトップ。他に鷲尾選手、前掘選手が4回乗せていた。(すごい・・・)

 伊澤君の紙飛行機を回収して調査する(笑)。ついでに本人にも”コツ”を聞いてみた。機体については、可能な限りコンパクトに折りたたみ、決して”滑空しない”?で奇麗な放物線を描くように飛ばせるものがいいそうだ。変に滑空すると狙えないらしい。
 また、投げるフォームは常に一定にして、毎回投げる力加減を調整しながら”放物線”上に太鼓が来るようにすればいいとのことだった。うーん、さすがに説得力がある。ちなみに回収は出来なかったが、鷲尾選手の機体も同様のコンセプトで作成されていた。前掘選手は2機持って数で勝負してたらしい???
 何はともあれ、これから寝ぐらを確保しなければならない。伊澤君と行動を共にすることになっていたので、みんなでキャンプ場に移動しテントの設営にかかる。

                                                      (伊澤君)

 急いでテント設営にかかる。今回はテント2張りとタープ。男4人と女1人のメンバーなのでこうなってしまったが、なるべくテントを接近させて設営し、タープでガード。これで多少の雨でも大丈夫だろう!!旦那こと高井さんの持ってきてくれたテーブルと椅子を出してみんなで寛ぐ。うーん、過去にないほどの充実したテントサイトだ!!これからはこれで行こう!!

 テントが設営できたので、くつろいでいたら雨が降ってきた。しょうがないし、買い出しとお風呂に行くことにする。風呂の途中で買い出しをする。最初は晩飯は外食の予定だったのだが、酒のつまみなんかを物色しているうちに「焼き肉が食いたい」とか「あれがいい」などとみんなが言い始め、結局もらった弁当もあるのでテントで何か食べることになってしまった。ちょっと不安。
 風呂ではジェネスの長島さんらと一緒に話しをして、かなり長い風呂になってしまった。もう少しでのぼせるところであった。
 風呂からあがって、明日の天気が心配なので177で聞いてみたら「上越地方は曇りところにより雨」。げげっ、明日も雨?しかし待てよ。春の尾神は成立確率が高いのだ。きっと”尾神マジック”が起こるに違いないと心で祈る。

(くつろぐ小百合姫と本馬君)

写真左:昼にもらった弁当をチャーハンにした!

写真右:ごはんをほおばる伊澤くんと小百合姫!





 テントサイトに戻って晩飯の準備である。最初は明日の健闘と祈ってビールで乾杯!!つまみの焼き肉を伊澤シェフが料理。そのうちに「弁当のおかずも焼いて食おう!」と言うことになり、なんでも焼いて食うはめに・・・。しかし、これが結構いける。「ついでにチャーハンでも作ろうか?」ってことで、弁当のご飯を利用してチャーハンを作る。塩・コショーがなかったのは残念だったが、かなりいける味である。焼き肉のたれと、弁当に付いていたソースをミックスした味だったが、アウトドアではなんでもありなのだ。マジでうまかった。また秋もやろうね。(伊澤くんへ)

 飯を食って騒いでいると、ベストスポーツの森山拡氏が乱入!!なんとギター持参であれこれしゃべって歌って大騒ぎ。
 「森山さん、あんたちゃ歌もギターもうまいねぇ・・・」(富山弁で)
 こんな感じで夜を過ごした我々は、明日の好天を信じながら寝床についたのであった。





(ギターを弾く森山氏)

 6月7日。朝目覚めると曇り。でも、平野部は晴れているみたいだ。できるかもしれない。みんなでゆっくり朝食(ちなみにロールパンにサラミとチーズをはさんだものと、コンソメスープorポタージュスープ、目覚めのコーヒーも・・・)を食べる。雨でテントやタープが濡れているので乾かすために今日一日このままにしておこう。
 急いで受付を済ませテイクオフへ。しかし、雲低が低い。尾神山頂は雲の中か?テイクオフから100mくらいしか上げられない。長いウェイティングが始まる。

 ゲートの一番前にザックを並べてうだうだモードに入ってしまった。どーも昨日の酒が残っていたのかPikaichiは朝から頭と首が痛い。枕もなかったので寝違えたのか?ピンチ!!小百合姫に各種ストレッチを教えてもらいながら首の痛みを和らげるべく努力するがなかなか良くならない。時間だけがどんどん過ぎていき、また弁当を食べる。(なんかいつもテイクオフで弁当食ってるような気がする・・・)
 12時にようやくタスクが発表された。テイクオフ後、D(牛舎)−G(メインランディング)−A(テイクオフ)−D−G−A−C(黒岩小学校)−G−C−G(ゴール)の20.3Kmのスピードラン。雲低はまだ低いが12時15分にゲートオープンとなる。トップ選手が次々とテイクオフして行く。Pikaichiは準備に手間取り、ゲートの順番に後れをとってしまった。また、小百合姫、旦那もゲートのおしくらまんじゅうに弾かれ、かなり後の方に回ってしまった。PIkaichiがテイクオフゲートに入り、準備に入ったのはトップ集団がすでに三角パイロンの2周目をこなした頃であった。(完全に出遅れた)
 テイクオフして右に流し、大混雑の蚊柱に突っ込む。(今回の尾神は100名のエントリーがあった)混雑から逃れるためにも早めに見切って牛舎へ向かう。雲低近辺なので高度が落ちない。牛舎をとってセオリーどおり?に前山に向かう。前山にはめぼしいリフトはなく、そのあたりをうろうろしたが高度を下げる一方。「やばい。このまま沈か?リフライトか?」と言うほど低くなり、メインランディング方向を見ると蚊柱を形成しつつあった。行くだけいってみてダメならリフライトのつもりで突っ込むと、神様は私を見捨てなかったようで、高度を回復させてくれました。(ありがとう)ついでにGもとってテイクオフへ向かう。
 テイクオフ近辺はかなりいいリフトがはいっており、楽勝でパイロンを回り牛舎に向かう。今度は牛舎をとった後、直接メインランディングに向かう。先行するゼノンが高度キープで移動しているので付いていくことにする。途中で回していたが無視してGをとり、Aに向かう。結構低くなったのだが、旦那が回していてくれたので、すかさずその下に潜って上げさせてもらった。(旦那、ありがとう)Aをとったと思って下を見ると、オギーのブーメランがトップランしてるではないか!!もう終わったのか?なんて早いんだ?と思っていたものの、黒岩小学校に急ぐことにする。黒岩小付近では何機かが低いところで苦しんでいる。Pikaichiは黒岩に向かいながら雲に引っ張り上げてもらって楽勝の高度でパイロンを撮影、リターンすることに成功した。しかし、テイクオフ前には数多くの機体が斜面を磨いており、もうコンディションが終息に向かっていることを告げていた。あせった私は「急がなくては・・・」と思った。これがミスの始まりである。尾神の大会に慣れている方はわかると思うのだが、私はこの時次のパイロンを”ふれあいセンター”とばかり思い込んでいたのだ。当然、ふれあいセン ターに向かい写真をとってリターンする。しかし、誰もこのパイロンを取りに来ない。(当たり前だ!)「なんでみんなしてメインランディングに行くのか?」と疑問に思ってタスクを確認すると「げげっ、Gだった・・・」ってことで、慌ててGをとって前山に付けたものの、高度は低くなりすぎていた。「どこかに刺さるか?」と考えたものの、最も安全な場所が道路しかなく、「数百メートルのピン差しはやめよう!」と言うことでメインランディングに帰ることにした。
 Pikaichiが降りて5分もしないうちに小百合姫が降りてきた。必死の思いで黒岩小学校から帰ってきたらしい。タスクはPikaichiと同じ、1回目の黒岩をとってGまで。まぁ、無事で何よりだ。
 本馬君は黒岩近辺に降りたらしいので回収に向かう。かなり途中に降りている。みんな大変だったね。旦那も最後まで頑張ったものの、ミニマムに届かず降りてしまった。

 結局、オギーがダントツで優勝。小百合姫は並み居る強豪女性選手を尻目に見事女子1位の座に輝いた。(これで当分彼女の鼻は長いことだろう・・・)
 今回は、キャンプ生活も充実してて楽しかったし、ちょっとミスもあったけど2年ぶりのナショナル戦でレースが出来て良かった。(去年は全部キャンセルになってしまった・・・)今年はあと何戦参加できるかわからないが、楽しくレースが出来るようにしたい。
教訓:タスクはしっかり確認すべし!!


写真左後から、旦那こと高井さん、Pikaichi、本馬くん、小百合姫(女子1位)とオギー(優勝)




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