Team-Cの大会日記・1998

1998/09/06UpDate


このページは、Team-Cが参加した大会の模様を、あくまでも私達の”主観”でお伝えいたします。なお、記載されているあらゆる事項について一切の責任は持ちませんので、予めご了承ください。


・白馬乗鞍レディースカップ’98編・

8月29日(土)

 8月29日〜30日、夏の恒例である「白馬乗鞍レディースカップ」が今年もやってきた。ハミングバードPGC及びJMB立山パラグライダースクールからも5名の精鋭?選手がエントリーし、熱き女の戦いに白馬の地まで足を運ぶことになったのだ。
 しかし、今年は前線が日本列島に居座り、更に台風4号の影響でこの大会が予定されている週末はいずれも雨の予報。選手はもとよりサポートとして同行する我々男性陣も意気消沈気味である。この白馬乗鞍レディースカップは大変豪華なパーティーがあると聞いて、Pikaichiは今年よりサポート隊を率いて乗り込む予定だったのだが、宿泊がテントの予定なのでかなり心配であったのは事実。

 大会当日、朝5時30分に滑川インターチェンジに全員が集合。小雨ながらも「パーティーホントにやるがかな?」とか「誰も来とらんかったらどうすんがぁ」などと弱気な発言をよそに、一路白馬へ向けて車を走らせた。
mainlan エリアについたのは誰よりも早く、朝の7時25分頃であっただろうか?もちろんクラブハウスには誰も居るはずもなく、「マジで今日やんがかの?」と不安になったのは言うまでもありません。しばらく先ほどコンビニで買ってきたパンなどを車の中でほおばりながら時間を潰しているうちに、主催者である清さんが出勤してきました。すかさず挨拶して、とりあえず受付を済ませ、立山名物うだうだモードに入ったのです。
 今回初めてのメンバーも居るので、簡単なレクチャーを斉藤君がしてくれていた様です。Pikaichiは同行した広瀬さん(サポート陣)と仕事やらなんやらの会話に花が咲いて女性陣のケアどころではありませんでした。(ごめんなさいいね)この僅かな時間にも広瀬さんのいろいろ興味深い話が聞けて大変ためになりました。こういう以外な面を見ることが出来るのも大会やツアーの良さですよね!そう思いません?(ちなみに写真は雨が止んで講習を始めたところを撮ったものです)

 続々と選手が現れ、「どうやらパーティーはやるみたいだな」とまずは一安心。そう思っていると、雨も止んだ様で、外では講習が始まっている。まだこの時点では競技をやるなんて思わなかったが、「とりあえずテイクオフに上がりますから選手から車に乗ってください」とのスタッフの声に「ガスがかかってんのにもう上がるの?」と思いつつも女性陣を先にテイクオフへ送り出す。斉藤君はしっかり現地スタッフと化して、テイクオフに上がる車の運転手にされていた。

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 運転手と化した斉藤氏(左)と野上選手(右)・ガスのテイクオフで塩岡選手(左)と広瀬氏(右)

競技開始だ!!

 Pikaichiも車でテイクオフへ向かう。テイクオフまではかなりきわどい?道を登って行くのだが、これがなかなかどうして。結構楽しかったりする。でも、食事をした後とかは勘弁して欲しい気はするけど。
 テイクオフに到着したが、辺り一面真っ白である。どこに誰がいるのかすら判らない状態だ。しかし、ガスは徐々に上がってきているとの情報が入ってくる。すかさず、ビギナークラス、エキスパートクラス共にタスクが”セットタイム&ターゲット”と決定。「ホントにやるんか?」と思ったが、既にみんな準備中。去年のレディースカップでは一人寂しく冷たい風に吹かれて泣いていたと言う小百合姫のサポートを中心に、初めての参加である若林、野上の様子も確認し、セットタイムの時間を計算するように選手にアドバイス。アドバイスと言っても後で恨まれるのが嫌いなPikaichiは、「標高差500mを沈下率で割ればいいんだよ!」とあくまで冷静に計算を促す。だって「あの時こう言ったじゃない!」って言われても困るもん!!自分の事は自分で責任を持って決めてくれなきゃ。

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力強くテイクオフする塩岡貴子選手

 そうこうしているうちに、ビギナークラスの競技が開始された。そう、ガスが上がったのだ。まったく奇跡としか言いようがない。誰が考えてもとても競技なんか出来るような天気図でもなければコンディションでもないはずなのだ。まさに神憑りか?おそるべしレディースパワー!!
 ハミングバードの選手を中心にラインチェックをしたり、機体を広げたりとサポートをする。写真もデジカメでしっかり撮りました。でも、自分達に関係ある人だけサポートするってのもなんか意地悪みたいだから、結局Pikaichiはずーっとテイクオフサポートをしてしまいました。(勿論、うちの連中が最優先ではありましたが・・・)
 まず両クラスとも1本目が無事終了。その頃から風が暖かくなり、明らかにサーマルブローっぽい感じであるとわかる。風も強くなり、安定して4m前後のアゲンストが入ってくる。ガスもかなり上がって、周りも明るく景色を見ることが出来るほどに視界が開けた。無線からはすかさず「2本目上げます。」と清さんの声。「2本も飛べるのか。こりゃラッキーだよ!!」と思わず喜んでしまいました。選手が上がってくる隙に、広瀬さんに今の好条件を楽しんでもらうべくフリーフライトしてもらい、テイクオフにはPikaichiとまっちゃんこと松田氏の2名が引き続きサポート要員として残りました。
 ビギナークラスの2本目は同じくセットタイム&ターゲット。エキスパートクラスは時間無制限のデレーションと決定。1本目の最初に出た選手の第一陣がテイクオフに戻ってきた。

女の戦い!!リッジで粘る選手達!!

2本目スタート!!

 風の状況はすこぶる良く、条件はかなり好転しているようだった。ビギナークラスの選手とは言え、みなクロスハンドライズアップで見事にテイクオフして行く。なかなか上手いじゃない。(感心感心)。1本目にテイクオフにてこずった野上選手も2度目はスムーズにテイクオフ。若林選手もテイクオフ。目標タイムに向けて頑張ってこいよ!!と思っていると、続々と選手がテイクオフに到着。その間も好条件の中、エキスパートクラスの選手がテイクオフし、リッジで粘る体制に入っている。出たもん勝ちの様相を呈してきた。高林、松田、塩岡の各選手も遅れ馳せながらテイクオフに到着し、急いで準備にかかる。
 タイミングを見計らってそれぞれの思うがままにテイクオフして行く。みんな頑張れ。それしか言えない。

テイクオフをサポートする松ちゃんと、パーティーでデレデレ?の松ちゃん!!

いざ!!パーティーへ・・・

 競技も終わり、みんなでテント設営に向かう。その後はお風呂。しかし、今回もだんなこと高井さんのキャンプ用具と、アウトドアの鉄人(そう呼ばせてもらおう)の広瀬さんの充実した装備のお陰で大変助かった。これからもよろしくお願いします。

 パーティーは主催者である清さんの挨拶、田中美由喜さんの乾杯で始まった。料理や飲み物がたくさんあってとてもいい感じです。しかも、レディースカップですから、当然周りには女性の閉める割合が多い。が、我々の様な取り巻きも多いんだけどね。実際は・・・。
 ところで、今年はいつもパーティーを行うホテルじゃない会場だった。(Pikaichiは初参加なのでわからないが)いつもはもっと料理がたくさんあって、ワインもすごくうまいらしい。酒の味がわからないPikaichiには関係ない話ではあったが・・・。

パーティーでくつろぐ(左から、高林、高井、広瀬、若林、野上、松田)

 パーティーでは、みんな今日のフライトのこと、と言うより飛べて競技が出来たことに対して驚きと、ある種の感謝?の気持ちと言うか、そういう話題で一杯だった。そりゃそうだ。こんな前線があって、台風が来てるのに飛べるなんて、本来なら信じられない状況なのだ。

立山のエリア紹介をする松田雅美選手と高林小百合選手!!

8月30日(日)

 翌日は朝から小雨模様。エリアに着いてもガス。しかし、昨日のこともあるのでしばらくウェイティングとなり、その間に扇沢氏によるマヌーバについての勉強会と言うか説明会が行われた。
 しばらく待ったが、競技が出来る状態にはならないと判断し、昨日の成績で表彰式が行われた。今回のメンバーで頑張ったのはビギナークラスで出場した若林選手。堂々の2位と言う立派な成績だ。エキスパートクラスでは、今回は表彰台に上がることは出来なかったが、みんな頑張っていた。

 そんなこんなで無事大会も終了し、怪我もなくみんなが帰って来れたことが何よりであった。来年も可能であればサポートをしたいと思うので、「頑張って出てみよう!」と思うクラブの女性、スクールの女性は、今から練習に励んでもらいたい・・・。

ビギナー2位の若林知美選手!!右はビギナークラスの上位3名の選手達


大会結果

エキスパートクラス

総合順位 氏名 機体名 サイズ 所属 得点1 得点2 総合得点
田中 雅子 イクシオン 21 クロスカントリー 933 856 1789
村上 裕子 イクシオン 22 コスモス 928 809 1737
早坂 郁子 セイバー 小谷鳥人会 853 872 1725
増子 友美 イクシオン 122 小谷鳥人会 875 798 1673
玉井 祥恵 セイバー 小谷鳥人会 763 900 1663
鈴木めぐみ アクシオン 24 小谷鳥人会 818 559 1377
高林小百合 ベルテックス 22 ハミングバード 855 520 1375
松田 雅美 アクシオン 22 ハミングバード 900 139 1039
西野由紀子 セイバー 小谷鳥人会 841 95 936
10 塩岡 貴子 アクシオン 122 ハミングバード 765 152 917
11 柘植 千春 セイバー XS 小谷鳥人会 861 861
12 久保田亜紀子 スープラ 25   830 17 847
13 川瀬ゆかり イクシオン 20 JMB中部とんびいず 763 81 844
14 狩野 央子 イプシロン2 25 エルズクラブ 808 14 822

ビギナークラス

総合順位 氏名 機体 サイズ 所属 得点1 得点2 総合得点
本多加代子 アクシオン 122 エルズ 909 816 1725
若林 知美 ジェイド ハミングバード 899 823 1722
渡辺 広子 フィルー   小谷鳥人会 805 905 1710
橋本 理央 フィルー   小谷鳥人会 834 874 1708
野上 洋子 オリオン ハミングバード 854 845 1699
加藤 恵美 オリオン 小谷鳥人会 887 691 1578
大井 理子 イグザクト 21   902 663 1565
町野 友紀 フィルー   小谷鳥人会 799 668 1467

今後の大会日記予定(予定はあくまで予定です!!)

・9月4・5・6日 ししくスカイグランプリ・・・ししく

・9月19・20日 らいちょうバレーカップ第2戦・・・立山


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